介護保障を阻む構造―介護保険制度の問題点 佛教大学 社会福祉学部 教授 岡崎祐司(2020.03. 佛教大学社会福祉学部論集)
【概要】
介護保険は、国民の介護保障への期待を達成することはできない。なぜなら、構造的な問題を抱えているからである。給付が現金給付・事業者の代理受領方式であり、必要充足原理、普遍主義を確立できないからである。給付を現物給付すべきである。国民最低限についての研究上課題があるが、ナショナル・ミニマムの一環に社会サービスを位置づける検討が重要である。要介護高齢者の自立・予防は保険者機能の強化に位置づけるべきではなく、地方自治体の保健福祉政策として確立すべきである。
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