会報誌 平成18年12月号掲載
「認知症本人の声を聴いてみよう」
~ どんな思いで暮らしているか ~
10月21日の「もりフォーラム」で認知症介護・研修東京センターの永田久美子さんは「青空教室」を担当、その中で、認知症の方同士が10月17日京都市内に集まり「本人アピール」を発表したことを話されました。(参加者は発病後6ヵ月から6年までの7人です。)以下はその内容です。
「本人アピール」
★ 本人同士で話し合う場を作りたい
① 間と出会い、話したい。助け合って進みたい。
② わたしたちのいろいろな体験を情報交換したい。
③ 仲間の役に立ち、はげましあいたい。
★ 認知症であることをわかってください
④ 認知症のために何が起こっているか、どんな気持ちで暮らしているかわかってほしい。
⑤ 認知症を早く診断し、これからのことを一緒にささえてほしい。
⑥ いい薬の開発にお金をかけ、優先度の高い薬が早く必要です。
★ わたしたちのこころを聴いてください
⑦ わたしは、わたしとして、生きていきたい。
⑧ わたしなりの楽しみがある。
⑨ どんな支えが必要か、まずは、わたしたちにきいてほしい。
⑩ 少しの支えがあれば、できることがたくさんあります。
⑪ できないことで、だめだと決めつけないで。
★ 自分たちの意向を施策に反映してほしい
⑫ あたり前に暮らせるサービスを。
⑬ 自分たちの力を活かして働きつづけ、収入を得る機会がほしい。
⑭ 家族を楽にしてほしい。
★ 家族へ
⑮ わたしたちなりに、家族を支えたいことをわかってほしい。
⑯ 家族に感謝していることを伝えたい。
★ 仲間たちへ
⑰ 暗く深刻にならずに、割り切って。ユーモアを持ちましょう。