予防・福祉・介護

一人暮らし認知症高齢者の身体的、精神的症状の安定化を図る訪問看護師の働きかけ

投稿日:

一人暮らし認知症高齢者の身体的、精神的症状の安定化を図る訪問看護師の働きかけ 大阪府立大学地域保健学域看護学類 松下由美子(2016. 大阪府立大学看護学雑誌)
【概要】
 本稿は、訪問看護師が行った一人暮らし認知症高齢者への身体的、精神的症状の安定化を図る働きかけについて記述した。一人暮らし認知症高齢者に携わった経験のある17名の訪問看護師にインタビューを行い分析した。結果。看護師は【日頃の関わりで養われる観察眼で、この人特有に現れる病状変化の兆候見抜く】ようにし、その身体的状況に応じて【必要な医療を確実に整備して、慢性疾患の悪化を予防、改善し、この人なりの体調を維持する】よう働きかけて、一人暮らし認知症高齢者の慢性疾患に対する病状管理を意図的に行っていた。さらに看護師が、一人暮らし認知症高齢者が守り続けてきた生活空間や習慣を尊重し【一人でも自宅で落ち着いて過ごせるよう整える】ことは、慢性疾患に対する医療的管理を行うことに加えて、一人暮らし認知症高齢者の身体的、精神的症状の安定化をより推し進める大切な働きかけとなっていた。
                          

Please wait while flipbook is loading. For more related info, FAQs and issues please refer to DearFlip WordPress Flipbook Plugin Help documentation.

-予防・福祉・介護

関連記事

障害者を「理解する」とは何か?

障害者を「理解する」とは何か? ー生き方の問題としての問い直しー 法政大学 キャリアデザイン学部 山崎 裕子(2006年 第29回法政大学懸賞論文) 【概要】  教育の場で急速に浸透している「発達障害 …

フレイルの意義

フレイルの意義 京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 荒井秀典(2014.日本老年医学会雑誌(51):497-501) 【概要】  フレイルは高齢者においてよく認められる老年症候群である。フレ …

認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン

認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(2018.06. 厚生労働省) 【概要】  本稿は、日常生活や社会生活等において認知症の人の意思が適切に反映された生活が送れるよう、認知 …

認知症の人の在宅生活を支援する地域包括ケアに関する研究

認知症の人の在宅生活を支援する地域包括ケアに関する研究 ―地域包括支援センターの調査に基づいてー 姫路市健康福祉局長寿社会支援部地域包括支援課保健師 原直子、他(2016.06.「厚生の指標」 第63 …

高齢期における低栄養予防の必要性および今後の対策

高齢期における低栄養予防の必要性および今後の対策:地域高齢者等の健康支援のための配食事業と共食の場の充実 女子栄養大学大学院栄養学研究科 研究科長 武見ゆかり、他(2017. 保健医療科学 Vol.6 …