理事のつぶやき

代表の部屋(2012年)

投稿日:2012年10月24日 更新日:

 2012年 平成24年  代表の掲示板投稿の再掲です。
原発被災地 福島はいま 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/31(Mon) 19:28 No.1760
昨年の東日本大震災・原発事故と最大の被災地、福島はいま、どんな様子で年末を越そうとしているのか。
福島民報 12月31日付けを紹介する。

復興の歩み希望忘れず 過ぎゆく2012年

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興へ向け、県民が手探りの中で、苦闘を続けた平成24(2012)年が間もなく終わる。
大熊町と双葉町にまたがる福島第一原発は、一日約3000人態勢で、収束に向けて、作業が続いている。
31日から1月3日までは、高線量のガレキの撤去などの土木作業は中断する。しかし、原子炉への冷却注水や使用済み燃料プールの温度管理など24時間態勢で数百人が作業に当たる。
建屋の地下に地下水が流れ込んでいる影響で、汚染水は溜まり続けている。
東電は敷地内にタンクを増設して対応しているが、、何れ保管場所もなくなり、対応が行き詰まる可能性もある。
除染や避難区域再編、賠償も遅々として進んでいない。
県内外への避難者は15万人を超え、故郷に戻れないまま2度目の年越しとなる。

福島の方たちは、今もなお、苦しみ続けている。私たちは、この福島の人達の悲しみを深く受け止め、早く復興できるように、支援を続けなければならない。

東日本・原発事故を決して忘れてはならない!


介護施設の高齢者虐待1.5倍へ急増 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/30(Sun) 19:43 No.1759
介護施設の高齢者虐待は1.5倍へ急増 過去最高を5年連続で更新した
昨年の介護施設での高齢者の虐待件数は前年の1.5倍に急増。5年連続で過去最多で更新したことが、この程、厚労省の調査でわかった。調査によると、昨年度、市町村などに相談・通報があったのは687件、前年度より35.8%増。このうち虐待と判断されたのは57.3%増の151件だった。虐待があった施設をサービス種別にみると、特養が30.0%と最も多い。次いで
グループホーム24.0%、有料老人ホーム12.0%、老健施設11.3%、と続いた。
虐待の種類では(複数回答),要介護者に暴力を振るったなどの「身体虐待」が74.8%で最多。以下は要介護者荷暴言等を吐くなどの「心理的虐待」37.1%、おむつを長時間にわたって、交換しないなどの「介護放棄」も10.6%、「性的虐待」4.0%、などの順となった。
虐待を行った職員の年齢は、30歳未満が27.6%、30~39歳が14.9%、50~59歳が14.4%、60歳以上が7.2%となっており、若い職員が虐待に走りやすい傾向があった。
一方で虐待を受けた高齢者の年齢は85~89歳が21.0%、80~84歳が20.4%、75~79歳が14.6%、90~94歳が14.3%などとなった。男女別では、女性が66.2%、男性が33.8%となっている。
施設での虐待が急増した背景について厚労省高齢者支援課では高齢者虐待防止法の存在や趣旨が次第に周知されたことで、これまでは虐待と見られなかった行為も通報され、虐待と判断されるようになったことがあるのではないかと分析、一方で「今回の調査ですべての虐待が把握できるとは考えていない」、担当者として
今後も虐待の実態把握や発生防止に力を注ぐ方針だと言っている。

高齢者4人死亡 ノロウイルスで 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/29(Sat) 22:45 No.1758
 横浜市によると、横浜田園都市病院で入院中の患者が相次いでノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎を発症した。このうち、80代~90代の入院患者合わせて4人が死亡したと発表した。患者職員あわせると99人の多くが症状を訴え、うち、2人からノロウイルスが検出された。病院側は午後9時から記者会見をして症状等を説明するとなっているので、更に詳しい情報がはいるだろう。
それにしても、病院での死亡、職員の伝染が多いのは、見逃せない。高齢者を抱える施設では十分な対応を緊急にしてほしい。

若年性認知症の相談支援 鳥取県 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/27(Thu) 18:58 No.1756
 若年性認知症本人と家族の相談を受けて支援を行う事業が鳥取県で始めた。県の委託を受けて実施するのは「若年性認知症問題にとりくむ会・クローバー」(藤田和子代表)。若年性認知症の人は
診察を受けて、介護保険サービスの利用までの間に、どの用に支援するかが大事だ。しかし、現状ではほとんど支援が皆無と言っていい状態だ。この事業所では、この大事な「空白期間」を補いサポートする体制をとる。
ここでは専用の電話番号で、支援コーディネーターなど専門家が相談を受け付ける。支援のコーディネーターは医療・看護、障害・福祉、心理・労働の三分野に配置する。患者の状況により、個別、包括的支援を行う。関係機関との連絡調整からサービスを利用する上で必要になる手続きの代行、同行支援を行うほか、病気であることを受け入れ、不安感を減らすためのカウセリングを実施する。今後の働き方について、企業や事業所と交渉もするとし、本人や家族を地域社会から孤立しない取り組みにつなげていく。
これまでの実績では、ある患者が診断されたあとも仕事を続けられる環境をつくりたいと相談があり、コーディネーターは、本人の意向をくみいれ、企業に働きかけ、調整した結果、配置転換してもらい、勤務がつづけられるようになったという。

問い合わせ 月曜日~土曜日の午前10時~午後4時 (年末・年始・祝日を除く)
電話 080(2891)9662 クローバー電話相談 


高いからー生鮮食品敬遠 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/27(Thu) 11:05 No.1755
 日本人の成人が一日に食べる野菜類と果物類、魚介類の量が、10年前と比べ減少する一方、肉類は増えて、「肉食化」が進んだことが、厚生労働省が公表した2011年の国民健康・栄養調査でわかった。同省は肉食化が進んだ理由として、「魚介類に比べ、調理が手軽なことや、外食の機会が増えていることなどが背景として考えられる」と分析。
「野菜や果物の摂取量が少ないと、生活習慣病の発症リスクが高まる」として、栄養バランスがよい食事を心がけるよう呼びかけている。世帯収入が200万円未満の人では、野菜類などの摂取量が少ない傾向があり、厚労省の担当者は「収入格差が栄養の格差につながる傾向がうかがえる」と指摘した。
調査は昨年11月、無作為抽出した3412所帯を対象に実施した。それによると、成人の生鮮食品の接取量(平均値)は、野菜類が277.4グラム、果物類110.3グラム、魚介類78.6グラムで10年前の2001年調査より18.4~24.3グラム減った。肉類は6.7グラム増の80.7グラムだった。こららの生鮮食品を普段から購入している人の30.4%が「価格が高い」として購入を控えたことがあると回答し、購入控えの理由のうち最多を占めた。ほかは「買い物をできる時間に店が開いていない」(3.2%などだった。

痴呆症→認知症へ10年を迎えた 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/24(Mon) 10:50 No.1753
 今日はクリスマス・イブ。2004年のこの日にそれまで「痴呆症」と呼ばれていたのが「認知症」に変わった。今日はちょうど名前が変わって10周年になる。国民的に記念すべき日だと思う。あまり、このことを気に留める人はないようだが。それまで、痴はバカ、呆はバカ。バカ、バカという差別的な名前をつけられていた。

1906年(日露戦争の翌年)にオーストリアの医師、アルツハイマー氏が地方で症例を発表したのが、きっかけとなり、「アルツハイマー病」が知られるようになった。
それから100年を経過するが、認知症の人の置かれた地位は日本では「老狂」「癲狂」などと呼ばれ困った人、迷惑をかける人、恥ずかしい人と見られ、一部では座敷牢で外に出されなく、また、精神病院に隔離されたり、薬でおとなしくされるるなど、処遇されてきた。

近代にいたる前の時代は祖先を敬うという道徳観が強く、老いは神に近ずき、亡くなったあとは祖霊となり、子孫を守ってくれると考えた。疎かにすれば、守ってもらえない。老人のおかしな行動や言語を受け入れた時期があるという。

1972年に有吉佐和子さんが、「恍惚の人」の小説を発表し、
痴呆症の実態が明らかにされ、社会問題となった。厚生省も何とかしなければと考え、問題意識をもったが、痴呆症を理解できず、施策はうちだされなかった。

1980年に「呆け老人を抱える家族の会」が誕生した。今の公益社団法人「認知症の人と家族の会」(会員1万人)だ。家族は介護をしてみて、これまでの「何もわからない」、「何もできない」、「だめ人間」との正しくない理解に対し「呆けても心は生きている」との実感に基づく新しい痴呆症への見方を確立し世に訴えた。」また、長谷川和夫、佐々木健先生など志ある先生はじめ、医療、福祉の関係者の痴呆症の人の尊厳を守ろうとの動きが広がった。

1994年には「抑制廃止福岡宣言」が出され、それまで、縛りやミットなどで患者を抑制してきたのを福岡県内の南小倉病院、有吉病院、原土井病院など10の病院が抑制廃止を宣言した。
病院も公開し、全国によびかけた。これが広がり、1999年には、厚生労働省は抑制廃止の通知を出すことになった。福岡県が先駆けになったことに誇りを感ずる。

2000年に介護保険が実施され、高齢者の尊厳が謳われた。

画期的なのは2004年だ。10月に京都で「アルツハイマー病国際会議」がもたれ4000人が参加し、福岡県の越智俊二さん(認知症の人)が講演をし、外人通訳が涙を流して通訳するなど感銘を与えた。そして12月に痴呆症が認知症に変わったことだ。翌年には、長谷川和夫先生はじめ、有識者100人が集まり、「認知症になっても安心のまちづくり100人委員会」の名前で認知症サポーターを全国100万人」つくろうとよびかけた。2015年には「安心のまち」にするため、中間の2009年までにだ。」わが北九州市では1万人の目標だ。私は自らが偏見をもち、恥ずかしい病気と思い、隣近所にも、妻の病気を知らせることがなかなかできなかった。自分自身も大変なストレスを抱えた。だが、老いを支える北九州家族の会を立ち上げ、偏見を克服していき、認知症の人を見る目が変わった。

私は、認知症サポーターNO1の登録番号で、講師:キャラバンメイトとなり、活動を始めた。北橋健治市長さんは熱心に穴生学舎で1時間私のお話を聞いてくださり、オレンジリングをお渡しした。当時の麻田副市長さん、市会議員の方も受講され、一気にサポーターはへ増え、政令都市中最先進となり、全国のサポーター養成の牽引車となった。現在サポーターは全国350万人、北九州市は3万5千人になった。妻が24年前認知症を発症した時には到底想像できないことである。
だが、認知症の人は増える。サポーターが増えることは、街を変えることになる。高齢者に優しい町、子どもがいじめではなく、子ども同士が助け合う町、徘徊者が出てもみんなで探す町、
暴力などとは無縁の街をつくる、新しい文化を創り出そうとしているのだ。サポータが増えれば、認知症施策は充実し、豊かになるその素地の力を生み出すであろう。

今年6月18日に厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチームが『今後の認知症施策の方向性について』を発表した。その冒頭は「かつて、私たちは認知症を何もわからなくなる病気と考え、徘徊や大声を出すなどの症状だけに目を向け、認知症の人の訴えを理解しようとするどころか、多くの場合、認知症の人を疎んじたり、拘束するなど、不当な扱いをしてきた。今後の認知症施策を進めるに当たっては、常に、これまで認知症の人々が置かれてきた歴史を振り返り、認知症を正しく理解し、よりよいケアと医療が提供できるように努めなければならない」と明記した。
アルツハイマー病が発表されて、日本では政府がはじめて、認知症の人をこれまで不当な扱いをしてきたことを認めた。

認知症の人の血と涙の歴史を繰り返してはならない。私たち家族の辛い、苦しい介護が社会的なものとなるよう努めなければならない。

認知症の新しい歴史が始まろうとしている。私たち「老いを支える北九州家族の会」はその歴史を進める推進役を果たしたい。


一人ぐらしの方のための忘年会 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/23(Sun) 20:48 No.1751
 今日、「年忘れ夢のつどい」の案内を受け、参加した。会場は私の家から歩いて15分程の県営住宅の集会所であった。受付をされているのは、町内会長さん、施設の若い職員だ。参加は50人近くで会場いっぱいになった。参加費は500円。

開会あいさつで「つどい」を主催した地域ボランティア「夢集いの会」会長、上原さんは「昨年は12月31日の年の瀬に開いたが大変だったので、今年は少し早めにひらいた」と挨拶。
事務局長の吉田俊憲さんの音頭で「聖夜」をみんなで歌って始まった。私は女性に囲まれた席だった。ビールをついでいただく。団子汁が出た。温かく具だくさんでおいしい。お代わりをした。前に座られた高齢の女性が野菜たっぷりのサラダを添えてくれた。世話をされている私と同じ高田さんは、写真を撮りまくり、、その場で、一人ひとりの参加者全員に自分が写ったものが無料で手渡された。フラダンスが始まった。5人の女性が寒いのではないかと思うような薄着のスタイルで優しいダンスをしてアンコールの声があがる。日本舞踊を女性の着物姿で踊り、大きな拍手を浴びた。飛び入りで歌を歌う人、があり、会場は和気あいあいの雰囲気になった。昨年、この「つどい」をひらくきっかけは「一人暮らしの人が一番淋しいのは、大晦日の日」との声に寄り添おうというもの。くじ引きになり、半数の方が商品を受けた。商品の品物も、ボランティアの人達が地域の方達を回って集めたという。

みんなで懐かしい歌を歌った。故郷、青い山脈、星影のワルツ、
お富さん、月がとっても青いから、ここに幸あり,憧れのハワイ航路、そして最後にお正月の替え歌 もういくつ寝るとお正月お正月には 何しょう 楽しい夢でも 見ようかな いいことたくさん ありますように を歌って終わりました。

みんな穏やかな、そして豊かな気分になったようです。
ボランティアの皆さんの温かい気持ちが、伝わる催しでした。

同ボランティアではボランティアを募集しています。
お問い合わせは事務局 吉田俊憲さん 電話090-8833-6997まで。

ボランティアは地域ボランティア「夢つどいの会」(赤坂市民センタ―登録クラブ)です。


ノロウイルスで6人死亡 日南市 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/23(Sun) 19:32 No.1750
 今月、18日大分県竹田市でノロウイルスで死亡のニュースをお伝えしたが、今受けたニュースでは宮崎県日南市の病院・医療法人春光会東病院で、ノロウイルスの集団感染があった。その結果、12月14日から9日間で入院患者6人が死亡した。死亡原因はノロウイルスによる感染とみられている。
同県では12月12日から22日にかけて入院患者と職員44人がおう吐や発熱の症状を訴えたという。
その後の検査で、患者5人からノロウイルスが検出された。死亡したのは70代から80代の入院患者6人で、現在も5人が重傷と言われている。同県では医療機関や福祉施設に対して情報を提供し、手洗いや消毒の徹底をよびかけている。

高齢者や子どもは抵抗力が弱く、くれぐれも注意していこう。


行方不明者SOS 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/21(Fri) 19:04 No.1747
 行方不明者が出ました。寒い中、大変心配です。みなさんのご協力をお願いいたします。早く発見できることを祈ります。
名前は【水呉繁義】(ミズクレシゲヨシ)さん。年齢は80歳。性別は男性です。居住区 小倉南区 居なくなった場所:小倉南区星和台
特徴:着衣の状況など 身長 162センチ、体重57キロ、やせ型、めがね:茶色、入れ歯で、下の歯がない。頭は禿げている。服装:紺のジャンバー、Gパン、
問合せ連絡先:小倉南警察署 電話 093-923-0110

介護・看護する人への支援を! 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/20(Thu) 20:29 No.1745
 介護保険では介護者への支援は殆どないと言っていいのではないでしょうか。いま、介護している人への支援をと動きが広がっている。東京新聞の夕刊、11月10日で紹介する。
見出しは「一人で抱え込まないで」「介護・看病する人、ケアラー支援広がる」とある。

障害や病気がある家族を介護、看病する人を「ケアラー」と呼び支援する動きが広がっている。負担の重さから体を壊したり、虐待につながったりする事例もあるためだ。東京都内には同じ立場の人が集まって、息抜きできる専用のバーが誕生。母子手帳のような「ケアラー手帳」を配っているケースも北海道にある。

悩み語るバー開店
9月下旬、東京都杉並区のJR阿佐ヶ谷駅近くの商店街にケアラーのためのバー「アラジン」が開店した。介護に詳しい店員が常駐し、お酒を飲みながら日頃の思いや悩みを語り合うことができる。たまに帰省して神戸に住む母親(96)を遠距離介護しているという有馬敏行さん(65)は、「『お互い苦労してるよな』と言いながらくつろげる。介護の知識がない男にとっては情報収集できるのがありがたい」とビール片手に話す。自宅で母親を一人で介護している樋口惠子さん(59)も「毎日、昼のカフェの時間にここで気分転換をしている」という。バーを運営するNPO法人介護者サポートネットワークセンター「アラジン」(東京)の牧野史子理事長は「独身のケアラーが増えたが孤立していて自分のことを語れる場が少ない。仕事帰りにふらっと立ち寄ってほしい」と語る。

手帳配布
北海道栗山町の社会福祉協議会は今年4月から介護者向けに「ケアラー手帳」の配布を始めた。表紙には「大切な介護をしているあなたも大切な一人」という文字。遠くに住む親を心配したり、引きこもりや不登校の子どもがいたりする人も対象だ。相談窓口一覧や自分の健康診断の記録。介護の基本技術も記載。事例集や気分転換法も紹介している。2010年にNPO法人や学者らでつくる「ケアラー連盟」餓発足。介護者支援法などの法整備を目指しているが、実現のめどは立っていない。ケアラー支援の先進地、英国で調査した茨城キリスト教大講師の松沢明美さんによると、英国には全国144か所にケアラーズセンターがある。支援が必要なケアラーの早期発見に力を入れており、カウセリングなどの個別支援、休暇のための費用補助もある。松沢さんは「日本は先進国の中では取り組みが特に遅れえいる」と指摘している。

※日本も英国の先進例やアラジンなどのような身近な取り組みを参考にケアラー支援の取り組みを強めていかなければならない。


ケアラー手帳より 高田芳信 – 2012/12/20(Thu) 20:40 No.1746
同新聞でケアラー手帳の一部の紹介がありました。
気持ちが沈む日に
~ケアラー(介護者)のあなたへ~
問題解決は焦らず、ゆっくり、冷静に、ひとつずつ
今日は無理せず明日からがんばると決めるのも手
家族や友達など元気になれそうな人と話してみる
15分や30分と決めて「自分の時間)をつくる
入浴剤や香水、音楽・・・お風呂でプチぜいたくを
チョコや大福は人をハッピーにするかも
北海道栗山町社会福祉協議会の「ケアラー手帳」から

ノロウイルスに注意を 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/18(Tue) 21:12 No.1744
 大分県の竹田市で18日、入院中の男性患者が、ノロウイルスで感染症胃腸炎をおこし、死亡したとの情報がはいった。社会医療法人社団、大久保病院でおきた。同病院では、ほかにも患者6人と職員2人が下痢,おう吐の症状で、このうち5人はノロウイルスが検出されたという。亡くなった男性は84歳で16日の午後11時頃発症し、今日の未明に容体が急変亡くなった。

福岡県では感染性胃腸炎が本年45周意向急増している。福岡県の感染症発生動向調査によると、本年第42週(10月15日~10月21日)から急速に増加。第46週は(11月2日~11がt18日)の定点あたり患者数報告が「20.3人」となり、流行発生警報の開市始基準値である「20人」を越えました。
今後県内での感染性胃腸炎の本格的な流行が予想され、県民の皆さんへ予防について注意を呼び掛けている。第49週(12月3日~12月9日)での報告によれば、北九州地区は(21.76人)となっています。

予防のポイント
1.トイレのあと、調理前、食事の前に必ず流水を石けんによる  手洗いをしましょう。
2.食品を十分に加熱しましょう。
3.調理器具の洗浄、消毒を徹底しましょう。
4.調理する人の健康管理をしましょう。
5.ふん便やおう吐物を適切に処理しましょう。


認知症と一緒に支えよう 西日本新聞 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/18(Tue) 18:58 No.1743
 12月15日付け 西日本新聞朝刊、北九州版に「認知症」一緒に支えよう 100人が接し方など学ぶ で掲載しています。
以下全文。
認知症の人の接し方や、その家族へのサポートに関する知識を学ぶ講座が14日、北九州市の戸畑区ウエルとばたであった。
参加した小倉北区の野間口康子さん(28)は「認知症の知りあいがおり、人ごとではないと感じていた。多くの人たちが認知症について知り、見守りができる社会になってほしい」と感想を語った。

国内には約300万人の認知症患者がおり、社会全体でどう支えるかが課題。国は2005年から「サポーター制度」を導入。
北九州市では講座を受講するなどした約3万人が、サポーターに登録している。

この日は、基礎編と応用編があり、計100人が参加。基礎編では講師を務めた「老いを支える北九州家族の会」の高田芳信代表(83)が、認知症の人はもの忘れが増え、判断力が低下するなどの障害をひきおこすが、本人もやり場のない悔しさを抱いていることを知ってほしいと強調。「患者としてではなく、その人の個性を尊重した接し方を心がけましょう」と呼びかけた。

※北九州市の認知症サポターの人数は3万5千人をこえました。


『虐待かも・・』背景に負担感 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/17(Mon) 18:27 No.1742
 熊本日日新聞11月6日号に施設での職員の意識調査が掲載された。大変大事な内容なのでご紹介いたします。

県高齢者施設の職員調査(熊本県)
県が2011年度に実施した高齢者虐待に関する福祉施設職員の意識調査で、仕事の負担感が強いほど虐待が発生しやすい傾向が浮き彫りになった。負担感を「感じている」と回答した職員は約半数で、「疲れている」と「やや疲れている」を合わせると54%に達した。識者は外部評価の導入などで現場の業務をチェックする仕組みづくりが必要と指摘している。11年度は県内142施設を対象に調査。127施設の1941人が答えた。
負担感については、49.8%が感じていると回答。疲労感は「疲れている」12.9%「やや疲れている」41.1%だった。「自分の行為が虐待に該当するのではないかと思ったことがあるか」との問いには、25.2%が「ある」と答えた。そのうち負担感を感じている人の29.0%が「ある」と回答したのに対し、負担感を感じていない人は18.8%にとどまった。「虐待と思われる行為や不適切な行為をしそうになったことがあるか」との問いには、34.8%が「ある」とした。この問いにも負担感を感じている人は40.8%が「ある」と答えたのに対し、感じていない人は22.6%だった。県によると、11年度は県内高齢者施設での虐待が7件発生。06年度の調査開始以来最多だった。(福井一基)

熊本学園大社会福祉学部・和田要教授
高齢者福祉問題に詳しい熊本学園大社会福祉学部の和田要教授に考えを聞いた。(福井一基)
高齢者虐待防止法の施行から6年。虐待に対する意識が高まり、認識が改まったことで、「こんな行為も問題なんだ」とかつては表に出なかった行為も表面化している。
福祉の仕事は生身の人間を相手にする「感情労働」それが、負担感につながり、高齢者虐待の大きな要素を占めている。ただ、仕事が大変だから虐待をしてしまうというのでは、専門職として技術や考え方が未熟だ。訓練された専門職がいる職場では、問題は少ない。一般的には介護の現場は以前と比べると労働条件は向上している。虐待の要因を一概に労働条件に求めるわけにはいかない。研修などで自己点検を重ねるほか、第三者機関による外部評価など業務内容を検討する仕組みがうまく機能すれば、虐待は防げるはずだ。

※しかし、負担感をかんじているということは、解決しなければならず、虐待の原因になっているのは事実だ。どうすればいいか。専門職、家族の人の意見をお聞きしたい。


Re: SOS母親を者を探しています 高田芳信 – 2012/12/15(Sat) 20:34 No.1741
 小野キヨ様の息子さん小野勉さんから発見されたとお知らせが、家族の会へ電話がありました。しかし、遺体での発見でした。ほんとに残念で、ご家族の方のご心中を察すると、言葉が出ません。小野キヨ様のご冥福を心からお祈り申し上げます。何かご協力できることがあればと思います。会へ遠慮なくお電話をくださいませ。

行方不明者情報 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/14(Fri) 20:34 No.1738

<TD”>徘徊高齢者情報がはいりました。
居住区:小倉北区   いなくなった場所:小倉北区赤坂
特徴:着衣の状況等  身長:155センチ 体重:55キロ
中肉、ショートカット(黒髪)、氏名、住所、は言える
問合せ連絡先:小倉北警察署 電話 093-583-0110
です。


Re: 行方不明者情報 野村尚子 – 2012/12/15(Sat) 04:56 No.1740
お名前は、宮脇恵美子(みやわき えみこ)さん。
年齢は、77歳です。

65歳以上の買い物弱者350万人 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/14(Fri) 20:52 No.1739
 農水省の農林水産政策研究所の調べによると、最も近い生鮮食料品販売店舗まで500メートル以上のところに住んでいて、自動車を持たない人口は全国に910万人いる。うち65歳以上は350万人にのぼる。生鮮食品など日常の買い物に行くにも遠く、交通面でも不自由な状態の人のことを「買い物弱者」「買い物難民」といわれている。「買い物弱者」「買い物難民」は地方だけの問題ではない。三大都市圏でも、65歳以上人口の1割超が生鮮食料品店までの距離が500メートル以上で自動車を持たない。

北九州市八幡西区の茶屋の原団地では、これまであった、スーパーが撤退したため、高齢化した団地の人達は買い物難民となった。しかし、住民の人は自ら生鮮食料品を搬入して販売する
朝市を開始。毎週火曜日には年長者クラブの人が、マイクで宣伝、団地の人々に朝市を知らせ、閉じこもりの人も、この朝市に参加して人々と触れ合っているという。まちづくりからも、高齢者への施策が必要だ。


介護家族のつどい 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/11(Tue) 20:01 No.1735
介護家族のつどい 今年最後のつどいを開きます。
ぜひ、ご参加くださいませ。心よりお待ちしております。
●と き 12月15日(土)午後1時~3時
●ところ 小倉北区 西小倉市民センター JR西小倉駅より
徒歩7分。
気軽にご参加ください。事前の申し込みは要りません。 

認知症患者のうち50%が2カ月で退院を 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/12/07(Fri) 20:59 No.1734
厚労省は、10月9日付けで,医政局指導課など関係3課長通知
「精神疾患の医療体制の構築に係る指針の改正について」都道府県に向けて出した。通知では3月30日付けの現行の指針を改正。認知症の医療提供やアラタナ認知症患者の退院目標を明記し、現在都道府県が取り組んでいる新たな医療計画を作成する上での参考にするよう求めている。通知によると、認知症の人の早期診断や、できる限り住み慣れた地域での生活の継続のために、医療サービスが介護サービス等と連携し、総合的に提供されることを要請している。
そのために認知症疾患医療センターを整備し、認知症の鑑別判定を行える医療機関を含めて少なくとも,2次医療圏に1か所以上、人口の多い2次医療圏では、概ね65歳以上人口6万人に1か所程度を確保する。特に65歳以上人口が多い、2次医療圏では認知症疾患医療センターを複数個所確保することが望ましいとしている。さらに新たな認知症疾患者のうち50%が退院できるまでの期間を平成32年度までに2カ月(現在は6ヶ月)にできるよう体制を整備することを明らかにしている。

※受け皿をどうするのか。認知症の人を地域で支えることはいいことだが、財政が先にありきでは、家族の負担が多くなるばかりだ。介護保険がこれまでの家族介護者が支えていたのを、社会が支えるとした理念はどうなるのだろう。介護保険には介護者支援の施策がない。これでは、認知症の人を地域で支える事は難しいんではないか。


先進介護オランダの紹介 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/30(Fri) 21:27 No.1731
 認知症の人を外国ではどんな風に対応しているのだろうか?。オランダの情報を神戸新聞7月22日号が報じている。以下全文を掲載する。

れんが敷き通りに並ぶレストランやスーパー。お年寄りの姿が目立つ以外は普通の街角と変わらない。ここが認知症高齢者のための施設の中と聞かされたら、多くの人は驚くだろう。
オランダの首都アムステルダム郊外にある「ホーフパイ」は認知症高齢者に、施設に入る前と同じような暮らしをしてもらおうと、約1万5千平方mの敷地内に「街」をつくってしまったユニークな入所施設だ。居住棟がロの字型に立ち、真ん中の屋外スペースにスーパーやカフェ、理髪点などを配置。入口は1か所だけで、受付で入所者が出て行かないようチエックする。ほどんどの店舗は施設の運営法人が経営するが、利用には支払いが必要。施設は外部にも開放されており、近隣の住民も食事や買い物に訪れる。

認知症の場合、徘徊や店の商品を勝手に持って行ってしまうといった行動障害が通常悩みとなる。しかし、入所者以外の「住民」はみな、介護職か訓練を受けた店員のため、入所者がいくら徘徊しても安心だ。商品を持ち去っても最期は介護職が店に戻すので問題ない。「以前は従来型の入所施設だったが、ある日、職員2人が親を『うちの施設に入れなくてよかった』と話したことが、転換点になった。
運営法人の広報担当、イザベル・ファンジュテムさん(42)は、かって職員がケアの質に誇りを持てていなかった状況を明かした。
古い建物を取り壊し、約1930万ユーロー(約18億7千万円)をかけて現在の施設を建設。2009年にオープンした。居住棟は内装や調度品のデザインが都会的、家庭的、芸術的等7タイプに分かれ。入所者は過去の生活に近いタイプの棟に入居、ほぼ全員が個室で約150人が暮らす。
入所には行政による要介護型の判定が必要。自己負担額は、年金等の所得に応じて決まり、低所得者も入所は可能だ。運営費や職員数は通常の施設と変わらないという。「ストレスが少ないため、多くの入所者は問題行動が落ち着き、薬の量も減った」とフアンジジュムさん。妻(70)が入所して半年になるピーター・フアンヒルストさん(74)は「ほかの施設は長い廊下に、閉じられた空間、こうゆう環境で住めるのはいい。妻は症状が穏やかになってきた」と安心した様子で話した。

高齢化が進む国々で介護の在り方の模索が続く中、先進的な成功例として各国の注目を集めているオランダの事業者の試みを紹介する。(アムステルダム共同)


大学卒3年で4割が離職の医療、福祉 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/28(Wed) 20:35 No.1730
 厚生労働省は、若者が入社してから3年以内に辞める離職率は業種別や規模別に初めて公表した。それによると政府が雇用の受け皿として、力を入れえいる医療、福祉は離職率が4割に迫っている。
2009年3月に、大学を卒業して、就職した43万人のうち、28.8%にあたる12万人が3年以内に辞めていた。
業種別では、学習塾など教育・学習支援や宿泊、飲食サービスでは半数近くが辞めていた。
いずれも長時間労働や賃金が低いという理由からだ。
一方、電気・ガス・水道や製造では、離職率が平均が大きく下回った区

振り込め詐欺9割が被害想定せず 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/24(Sat) 21:27 No.1728
 警察庁犯罪防止対策本部は5月から7月にかけて、被害届を受理した振り込め詐欺や還付金詐欺、オレオレ詐欺などの被害者318人と家族らを対象に聞き取り調査をした。その結果、9割を超える被害者が「自分は大丈夫だと思っていた」「(被害に遭うとは)考えてもいなかった」などと答えた。また、被害者のうち約6割は息子らと月に1回は連絡をとっていたといい、家族間で、頻繁に連絡していても被害防止が難しい現状が浮き彫りになった。
被害者のうち「自分は大丈夫と思った」は79%、「(被害に遭うとは)考えてもいなかった」は13%に達した。家族も94%が「大丈夫だと思っていた」などと回答した。
被害者のうち1人暮らしは31%で、夫婦で暮らしていたのは37%、家族の名を語って現金を詐欺する「オレオレ詐欺」の被害者のうち、57%は息子や孫と月1回以上、連絡をとっていたという。
同本部によると今年1月から9月までの振り込め詐欺などの被害認知件数は1490件、(昨年同期比284件増)で、被害額も約54億5000万円(同年比約24億円増)に達している。

若年性認知症介護者家族のつどい 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/21(Wed) 21:24 No.1727
若年性認知症介護者家族のつどいを開催します
●と き 12月8日(土) 13時半~15時半
●ところ 戸畑区中本町3-10 中本町商店街
中本町ビル2階
JR戸畑駅のすぐそばです。不明の場合は
電話 882-5599へ 迎えにあがります。
若年性認知症の方は普通の認知症の方とは違う苦しい、辛い環境があります。同じ仲間同士が話合いましょう。これまで何の施策もない状態でしたが、北九州市は今実態調査を行っており、その上で施策を立てる計画です。みなさんの話し合いの中から、施策にも反映していくようにしたいと思います。
ぜひ、お互いの状態を語り合い、共感し合い、励ます場になればと思っています。
介護関係者のみなさん!お知り合いの方がおられましたら、この集いに行くようにお勧めいただきたいと願います。 

SOS行方不明者を探しています 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/17(Sat) 20:29 No.1723
11月17日(土)、17時頃小倉南区山手1丁目4-8の小森ヨシ子さんが外出したまま、行方不明になりました。年齢は70歳。身長は約150センチ、体重は45キロ位です。足に黒のサンダルを履いています。グレーの長袖のジャンバー、メガネの縁は赤みがかったものを着用。髪は短めです。最近「熊本に行きたい」と言われていたとのことです。

何か情報がありましたら、090-2717-1781の小森さんまでご連絡ヲお願いします。


Re: SOS行方不明者を探しています 野村尚子 – 2012/11/19(Mon) 09:12 No.1725
小森ヨシ子さんは、無事発見されました。ご協力ありがとうございました。

自死遺族のためのグリーフケアコンサート 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/11(Sun) 16:31 No.1722
自死遺族のための
グリーフケアコンサートが開かれます
関係者の方の参加をお願いします。
○開催日時  平成24年12月15日(土) 14時~16時
○会  場  小倉北区馬借1丁目7-1
北九州市総合保健福祉センター(アシスト21)
2階 講堂
■対 象   自死遺族の方、その周囲の方、支援者など
■定 員   100名(申し込み多数の場合は抽選、事前申し込が必要です)

申し込みは氏名、所属、連絡先、等を書いてフアックス又は郵送でお申し込みください。
申し込み先:〒802-8560 小倉北区馬借1丁目7-1
北九州市立精神保健福祉センター宛
フアックス:093-522-8776

■受付締め切り 12月10日(必着)
■入場無料

プログラム
①講  演  自死遺族のグリーフケア 活動・体験を交えて
講師:カウセリングスペース「りヴ」
代表 吉田 まどか氏
②ミニコンサート (弦楽四重奏)
奏者 第1ヴァイオリン 村上 ふみ氏
第2ヴァイオリン 竹内 麻美氏
ビィオラ     森下 香蘭氏
チェロ      岸本 義輝氏

申し込み・問い合わせ先
北九州市立精神保健福祉センター(担当 大谷、中村、倉田、平井)
電話 093-522-8729へ


若年性認知症受け入れの事業所 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/07(Wed) 21:19 No.1720
若年性認知症の人を受け入れる事業所が少ない。
札幌市支援事業推進委員会が実施した若年性認知症についての調査によると、積極的に受け入れるという事業所は8.9%で1割にも満たなかった。事業所が若年性認知症の研修に参加した経験のあるところは11.3%で1割強だった。

私の妻が55歳で初老期痴呆症と診断されて24年が経過した。何の施策もなかった。
国内では東京都が6月18日に若年性認知症の総合支援センターができた。北九州市では、①アンケート調査を現在実施中で、これに基づいて施策が立てられる。②認知症サポート養成のレベルアップ講座では「若年性認知症」の研修を行っているなど手がうたれだした。ありがたいことです。
さる11月5日には、小倉北区のアシスト21の講堂いっぱいの人が参加して、北九州始まって以来の(若年性認知症」の研修が行われた。講師は「たつのおとしご」クリニックの院長の小野隆生先生だ。私は講義を受けながら感無量だった。こんな時期が来るとは妻が発症した時には全く考えられなかったからだ。
経済的問題から症状の強さ、進行の速さなどまた、どうしても人に言えない悩みもある。偏見をもつ。ぜひ、若年性認知症への施策の確立を願い、私たちでできることを協力していきたい。


待望の地域でSOSの組織ができました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/04(Sun) 21:21 No.1719
 昨年、5月に小倉南区の男性の方(認知症を抱えている)が、行方不明になりました。私たち家族の会、友誼団体の認知症草の根ネットワークでは、それぞれ総会方針に取り上げ、行方不明者の情報が入れば、すぐ、世話人やメール登録者に情報を流し、その結果、悲しくも遺体での発見、嬉しく見つかったとの情報をお返しして、実質上のネットワークをつくりあげました。その事務局的な役割を、認知症草の根ネットワークがしてくれました。本当に感謝に堪えません。ありがとうございます。
この中で、八幡西区ではディサービス同士(さくら館などを中心に25事業所)が連携をとり、捜索模擬訓練を行っていることも明らかになりました。また、八幡西区の茶屋の原団地では、昨年12月高齢の女性が行方不明になった時に、町ぐるみ100人程の人が山の捜索に参加されたこと(不幸にして遺体で発見)」されましたが、地域での貴重な経験も分かり、今年3月の認知症北九州大会では生生しい経験、そして毎日新聞記者の銭場さんには、東日本大震災の被災者で家族が行方不明になった方の思いと、認知症の方が行方不明になられた方の思いは一緒だとの感銘深い報告もされ、寸劇(創年座)での認知症徘徊への地域の方の支援など、大きく徘徊への関心を高めました。

このような中で、小倉南区の守恒校区では9月13日に「守恒SOSネットワーク」についての説明会を行いました。校区の人口はほぼ1万人。

目的として 守恒校区は、現在高齢化率が16.4%です。北九州市の約25%に比べると、まだ若い校区であると言えますが、この10年間に来るべき高齢化社会へ向けてのセーフティネットを整備していくことが急務であります。そのことが、高齢者のみならず、あらゆる年齢層の地域住民にとってのより安全、安心なまちづくりにつながっていきます。
それぞれの立場で目指す安全・安心について意見交換を行う機関として、守恒SOSネットワーク会議を本日付で立ち上げます。来年3月初旬に捜索模擬訓練を行うことを設立1年目のゴールと考えています。としています。

組織として、守恒校区まちづくり協議会、自治連合会を中核に地域全体で構成するものとするとし、また、北九州市内でのSOSネットワーク構築を今年度の活動目標に掲げている任意団体「認知症・草の根ネットワークが学習会の実施など、運営のサポートをすることになりました。

10月22日には、待望の「守恒SOSネットワーク」が立ち上げられました。守恒市民センターに80人の人が集まり、
1.地域で発生したSOSには迅速に対応する。
2.もりつね(携帯メールのネットワーク)に加入する。
ホームページにも詳細を掲載する。
3.声かけの範囲 できているところ 町内会、民生・児童委員 福祉協力員、小学校、中学校、PTA 学童保育クラブ 市民センター こども会、体育委員会、年長者会などまちづくり協議会の構成団体など
これから声かけをしていく予定のところ
店舗、企業、介護施設、銀行、薬局、NPO団体など
その他行政関係など
を確認しました。この日はさくら館(でいさーびす・グループホーム)の代表 藤原洋子さんに捜索ネットのお話をしていただきました。

1月13日(日)には、10時半から小倉北区のムーブで永田久美子さん(認知症介護研究研修東京センター副部長)を囲んで、徘徊を中心にした地域づくりを学びます。

3月2日(土)は模擬訓練を午前中に行います。今から予定して
ぜひご参加ください!
すばらしいですね。ありがたいですね、ぜひ、守恒のみなさん、
成功を期待します。心から協力させていただきます。
そして、北九州全域に広がることを願っています。そのために私たち家族の会も力を注ぎます。


サン・ドリームひろばにどうぞお出でを! 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/04(Sun) 20:13 No.1718
11月のサンドリームひろばは、
●11月7日(水)です。11時~15時まで ぜひおいでくださ い。
●場所は戸畑区中本町商店街 中本町ビル2階です。
JR戸畑駅のすぐそばです。商店街のロータリのそばです。
不明の場合は882-5599へ お電話くださいませ。

御相談でも、おしゃべりの場にしていただいて、少しでも心を
癒して頂ければと思います。
心よりお待ちしています。


広報紙送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/11/01(Thu) 20:19 No.1716
 介護老人保健施設 ナーシングセンター八幡から「3ちょうめだより」NO130と「デイケア新聞」NO68をいただきました。「3ちょうめだより」では一面は「正しく手を洗っていますか?」の見出しで、インフルエンザ、ノロウイルス対策には、まず「手洗いが大切です」と手洗いの方法、見落としがちな手洗いのポイントを図で分かりやすく説明している。2面は10月6日、7日の「金山川ふれあい祭り」に参加した様子が載っている。ソフトクリーム、いきなりだんごを食べながらステージでの催しものを楽しんでおり、家族やスタッフとのフオットコーナーでは、すばらしい笑顔や指でVサインしている写真が多く飾られた。

「デイケア新聞」はドライブIN金山川の見出し、「秋の風が心地よく、コスモスたくさん咲いていましたよ? ベンチに座ってお茶会、みんなでゆったりとしたひとときをすごしました?

ユーモラスなのが「商店街ふらり旅」だ。
なにかおいしい物ないかな・・。と三ケ森商店街をぶら^~り。
季節の果物を買いました。と写真いりの文が載っている。


こちらこそご参加ありがとうございます 高田芳信 – 2012/10/29(Mon) 22:17 No.1714
 ご多忙の中をご参加いただき、ありがとうございました。
深く感謝いたします。介護される方の大変な思いをしっかり受け止めて、少しでも、荷が軽くなればと願います。お仕事に向かわれる貴重な時間を割いていただき、参加されたことが、大きな励ましを与えてくださいました。

介護に、お仕事に大変だと思います。昨日のすばらしい皆さんのご発言で支部へ向けて大きく足を踏み出した感じがします。今後ともお力添えをお願いします。重ねてありがとうございました。


クリスティン・ブライディンさんが講演 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/28(Sun) 22:25 No.1712
 オーストラリアの高官にあって、46歳の若さで、認知症を発症したクリスティン・ブライデンさんの講演が今日、28日、東京都江東区の東京フアッションビルで開催され700人が参加した。クリスティン.ブライディンさんは「認知症とたたかいながら、日常生活を送っている私たちを応援してください」と訴えた。日本では2004年のアルツハイマー国際会議主催の世界集会が京都で行われた際にも、訪日されたが、今回は5回目の訪日となる。現在63歳だが認知症であることを公表し、世界各地を講演して回っているのだ。ほんとに頭が下がります。
この講演会では、国内の「若年性認知症の人」が6人パネルディスカッションに参加。そのうちの1人は佐藤雅彦(58)さんだ。51歳で認知症を発症した。だが、その時、クリスティンさんの活動を知り、励まされ、「認知症になっても、すべてをあきらめるのではなく、外に出ていくことが大切だ」とよびかけ会場の参加者に感銘を与えました。

※すばらしいですね。佐藤雅彦さんを北九州でおよびしてお話が聞きたいですね。


認知症の地域支援で講演など研修会 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/24(Wed) 22:05 No.1711
「認知症の地域支援を考えよう」研修会のご案内
北九州在宅医療連携拠点事業委員会 委員長 中村貴志

北九州在宅医療連携拠点事業委員会は、平成24年度厚生労働省在宅医療連携拠点事業の一環として組成され、「認知症を地域で支えるための医療と介護の連携の在り方」をテーマに事業を進めています。
この度、『認知症の地域支援を考えよう』をテーマに研修会を開くことにしました。
研修会では、認知症ケアでの医療・介護の連携の在り方について
認知症高齢者や家族、関わる医療・介護の多職種の専門職、行政関係者がともに考え、意見交換を行うことで、更なる連携を深めていきたいと考えています。つきましては、介護者家族、医療関係者、薬局、訪問看護、地域包括支援センター、ヘルぱー、ディサービス、ケアマネージャ、作業療法士、理学療法士、ボランティアなど多くの方々に参加いただきたくよろしくお願いいたします。

多職種で考えよう!認知症を支えるための医療と介護の連携の在り方について
テーマ 『認知症の地域支援を考えよう』

●と き 11月10日(土曜日) 受付 9:00 開始 9:30~16:00
●ところ 西日本総合展示場 AIM 3階 311・312 会議室

9:30~ 9:40 開会あいさつ 北九州市より
9:40~10:30 基調講演「医療と介護の連携の重要性について」
~医療と介護の連携においてかかりつけ医から望むこと~
京町国民健康保険診療所 ひまわりクリニック所長
北海道大学名誉教授 日本プライマリ大学名誉教授
前沢 政次先生
10:30~11:00 行政からの報告
「北九州市の認知症の人の現状について」
北九州市保健福祉局地域支援部介護保険課長 横山 久氏
11:00~11:30 在宅医療連携拠点事業についての報告
福岡教育大学教授
在宅医療連携拠点事業委員会 委員長 中村 貴志先生
11:30~12:30 休憩
12:30~13:50 パネルディスカッション
座長:中村 貴志先生
【パネリスト】
北九州市歯科医師会理事 田中 徹氏
白水薬局:白水 京子氏
小倉南区訪問看護事業者連絡会:加藤 ひとみ氏
福岡県作業療法協会:谷川 良博氏
老いを支える北九州家族の会:  高田 芳信氏
福岡県高齢者グループホーム協議会:田中 秋子氏
恵友会ケアプランステーション:加賀美 由旗氏
小規模多機能型居宅介護事業所連絡会:岡島 清美氏
14:00~16:00 グループディスカッション
16:00 閉会

参加費は無料です。
参加ご希望の方は11月5日(月曜日)までに別紙フアックスにて、お申込みください。
※定員数を越えてお断りする場合のみ、ご連絡いたします。

特別協力:NPO法人 ケアマネット21

●申込はフアックスで:093-967-8571
事務局 株式会社 フジケア

申し込み内容
①参加者氏名 現在従事している所属と職種
②連絡先  事業所名  電話  フアックス
申し込みは11月5日までです。


初期症状を把握 集中支援 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/17(Wed) 09:41 No.1710
 国の来年度からの5カ年計画、オレンジプランでは「初期集中支援チーム」「身近型認知症疾患医療センター」を実施する。6月27日付けの読売新聞では、具体的に例をあげ記事にしている。以下全文紹介する。

認知症 長寿国の「2」
台所の床に魚の骨が散らばり、浴室には汚れた衣類が乱雑に積まれている。「上の階から水が漏れている」という住民からの苦情を受け、東京都内の地域包括支援センターの職員は今月、90歳代の夫婦が暮らすアパートを訪れた。「何も困ってませんよ」夫はそう話すが、無言で奥の部屋へ消えた妻の肌着は、便を漏らした跡で茶色く汚れている。職員は「夫婦とも認知症の疑いがあり、いずれ生活が成り立たなくなる」と感じ、介護保険の利用を勧めたが、夫は断った。「認知症と自覚せず、問題ないと話す高齢者が多い。早めの支援があれば、普通の暮らしを続けられるのに」と、職員はため息をつく。

昨年春にはこんなこともあった。別のアパートの廊下で、焦げ臭さに驚き、独り暮らしの女性(77)宅に入ると、台所は煙に包まれ、電子レンジの中には,炭と化したサツマイモが。冷蔵庫には賞味期限切れの弁当やおにぎりが、何十個もぎっしりと詰め込まれていた。この女性は認知症で、週1回、介護保険のディサービスを利用していたが、それだけでは生活が支えられず、頼れる身内もいない。夜中に騒ぐことも多く、結局、精神科病院に入院した。
支援が乏しく在宅で暮らせない現状を変えようと、国は、今月、認知症の新対策を発表した。5カ年計画で、看護師や作業療法士などによる「初期集中支援チーム」を全国に配置し、認知症が疑われる高齢者宅を訪問して、支援を行う。激しい症状が出た際に往診などにあたる「身近型認知症疾患医療センター」も整備する。

福井県若狭町と敦賀市は11年前から「初期集中支援」に取り組んでいる。「知っている場所で道に迷うことがある?」「忘れっぽいなと思うことは?」同町の地域包括支援センター職員で、看護師の高島久美子さんが、女性(83)に尋ねていた。同町では65歳以上の高齢者がいる家庭を訪問して、認知症の可能性や生活状況を調べている。本人や家族への聞き取りには、連携する敦賀温泉病院が作った47項目のチェックシートを活用。疑いがあれば、受診を促し、介護サービスや財産管理などの福祉サービスの利用なども勧める。成果も出ている。女性の夫(86)は、訪問がきっかけで、9年前、初期の認知症と分かった。直後から高島さんは、進行すると出やすい徘徊などの症状や介護疲れしないためのサービスなどを説明。「いつでも相談できるので、安心して2人で暮らせる」と女性は言う。精神科医の玉井顕院長は「長く自宅で過ごせる人が増え、この5年で入院が約2割減少した」と語る。

だが、こうした取り組みを全国で行うには、課題も多い。人材確保や育成ができなければ絵に描いた餅になりかねない。NPO法人地域ケア制作ネットワークの池田省三・研究主幹は「2000年に介護保険が始まったが、認知症に関しては『空白の10年だった』。国は財源確保も含め、早急に実現すべきだ」と話す。
※ 認知症の人を初期に、早ければ早い程よい。そして適切なケアへ結びつけることで、その人らしい生活を地域で営むことができると思います。


老障介護 6割 低収入で親と同居 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/13(Sat) 14:24 No.1708
 NHKは10月11日、現在の障害者の深刻な問題の一面を報道した。
障害がある人の半数以上が年収100万円以下で、大人になっても、親と同居して生活を支えているケースが6割近くに上るという調査結果がまとまった。
調査した団体は「障害者の生活を支える社会基盤が整っていない」と分析した。
調査は障害者が働く施設などでつくる団体が行い、18歳以上の障害者やその家族およそ1万人が回答した。この中で障害者の年収を尋ねたところ、100万円以下が56%と半数を超え、99%が200万円以下だった。また、誰と暮らしているかの質問に、答えは親が57%に上った一方、アパートなどで1人で暮らしている人は8%、グループホームやケアホームで暮らしている人は15%にとどまった。
調査した「きょうさんれん」は収入が低く、ケアホームなど障害者を支える社会的基盤が整っていないため、年老いた親が、障害ある子どもを介護し支える「老障介護」が広がっていると分析。
「きょうさんれん」の藤井克徳常務理事は「「地域で暮らすという国の掲げるスローガンは家族の負担によって成り立っているのが実態だ。障害者本人の収入の確保とケアホームなどの整備をすすめ、自立した生活がおくれる態勢を作ってほしい」と訴えた。

※ 認知症の人が障害者をみる「認障介護」、障害者が認知症の人をみる「障認介護」の人も増えている。これからますます増加する。地域でみるという場合、家族に負担をかぶせるのではなく、安心できるサービス、基盤整備が必要だ。また、地域全体でどう支えるのか、問われている。


8割の患者が窓口負担の引き上げに反対 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/10(Wed) 21:01 No.1707
 日本医師会(日医)では会員の病院などで、外来患者を対象にアンケート調査を実施、それによると、約8割の患者が「患者窓口負担の引き上げ」に反対している。70歳~74歳の場合は、原在、1割負担だが、厚生労働省はこれを2割に引き上げようとしている。倍の引き上げになる。このほか、受診時の定額負担や自由診療の拡大などが検討され、日医では患者負担が増大することを懸念しているが、高齢者自身、私たちの切実な問題である。日医が窓口負担について調査を行ったのは初めてという。

広報紙 恵友を送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/05(Fri) 20:40 No.1706
 医療法人 恵友会 霧ヶ丘つだ病院・ほっとホーム霧ヶ丘の発行する広報紙「恵友」が今日、届きました。第36号です。
表紙の写真がいい。『終夏の夕暮れ(若松似て)』撮影は井田章博さん。夕陽が海に沈まんとする光景。空はもう鮮やかなグラデーションに染めあげ、海は黒くなり、手前で二人が太陽と海を見つめている。撮影者は「心地よい風を感じながら二人はこの空間で何を語りあっているのでしょう」とよびかけている。

10月27日封切りの映画「終の信託」の医学・看護監修を院長の津田 徹氏が担当。その経過が写真入りで書かれている。北九州市がロケ地。あらすじは:呼吸器内科い・折井綾乃と18年にわたって担当医を務めた重度の喘息患者・江木泰三との信託である「最期のときは、長引かせないでほしい」により、患者を安楽死させた疑いで検察庁に呼ばれる。原作 朔立木 実在の事件を元に描いた小説。配役は:草刈民代(呼吸器内科医)、役所広司(重症喘息患者)、浅野忠信(脳神経外科医)大沢たかお(検察官)

今年7月、全国で57人の第一期慢性呼吸器疾患看護認定看護師が誕生したそうですが、つだ病院の井本久紀さんが合格の朗報も掲載されている。5月の「バスは行く」は武雄温泉の旅で在宅酸素友の会の報告です。写真入りで楽しい様子が見え、ほっとする。ありがとうございます。


認知症早期在宅ケア 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/04(Thu) 20:56 No.1705
厚生労働省が「認知症のこれからの施策」を発表し、その中で新しい柱になっているのが、「初期集中支援チーム」の創設だ。読売新聞 大阪の6月17日付けは「認知症 早期在宅ケア」専門家チーム派遣 長期入院防止への見出しで掲載されている。以下紹介する。

急増する認知症に対応するため、厚生労働省は来年度から新たな対策に乗り出す。専門職による訪問チームが、認知症発症初期から関わることで、自宅で長く暮らせるようにするのが狙い。症状が悪化して、精神科病院へ長期入院することも防ぐ。5カ年の整備計画を策定し、自治体が作る医療・介護計画にも反映させる。
新対策の柱の一つが、看護師や保健師、作業療法士など、認知症を学んだ専門職による「初期集中支援チーム」の創設だ。チームは全国に4000か所ある自治体の介護相談窓口などに設置する。
認知症が疑われる高齢者宅を訪問し、本人や家族の生活状況を聴きとり、医療機関を紹介する。本人の理解力が残る初期のうちに、症状の進行の見通しを説明し、財産管理や介護サービスのアドバイスを行う。火災予防のため、ガスコンロを電化式に変えるなど、生活環境も整える。本人だけでなく、家族への心理的なケアも行う。もう一つの柱が、チームと連携する「身近型認知症疾患医療センター」。診療所や中小病院などが担い、全国300か所を目標に整備する。徘徊や暴力などの症状が激しくなると、介護施設からも対処を迫られ、入院となることも多い。このため、自宅だけでなく施設にも出向き、治療やケアの改善を図る。
診療報酬の加算も検討する。
これまでの認知症対策は、在宅への支援が乏しく、本人の状態が悪化し、家族も疲弊して、やむなく精神科病院に入院する例が増加。08年には5万人を超え、半数は「身の回りのことをする能力や意欲を奪う」と問題視される6ヶ月以上の長期入院となっている。


自慢の末っ子「介護に疲れた」 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/10/03(Wed) 21:53 No.1704
 題名のような見出しが7月11日付け、朝日新聞の夕刊に載った。脇見出しは「殺人容疑 逮捕の43歳三男」とある。認知症で寝たきりの母(80)を、息子(43)はまめに介護してきた。それがあの夜、トイレに行きたいという母を突然殴り、首を絞めた。「介護に疲れていた」。母は病院で意識のない状態が続き、息子は警察の留置場にいる。

母思う心の糸切れた夜

「大変なことしちゃった・・・」6月30日明け方、東京都練馬区光が丘7丁目の団地の一室で、無職上村剛容疑者(43)はすぐ上の兄(53)を起し、泣きだしそうな声で言った。台所の床には、母が体をけいれんさせながら倒れていた。殺人未遂容疑で逮捕された上村容疑者は、警視庁光が丘署の調べに、介護用のポータブルトイレでなく家族用のトイレを使いたがる母に怒りをこらえきれなかった、と説明した。「深夜にたびたびトイレに行きたいと起こされ、睡眠不足だった。そうゆう状態が3カ月位続いていた」3男1女の4人きょうだいの末っ子で、母と兄2人との4人暮らし。取材に応じた兄らは「一番熱心に母の面倒をみていたのが弟だった」と話す。父は13年前に病死。きょうだいで一人だけ大学院まで進み、英語と中国語に堪能な上村容疑者は「母にとって自慢の末っ子だった」。長く、パソコン教室にインストラクターとして働いていた。家族の生活に影が差したのは、3年程前。母が認知症と診断され、勤めを辞めた上村容疑者は、資格取得のため勉強しながら、母の介護をした。「母はおしゃれとお化粧が好きだった。弟はそんな母を思い、おむつがちょっとでも汚れると『取り替えてあげるよ!おかあちゃん』と言って優しくお尻を拭いてあげていた」。横浜市に住む姉(49)は、そう言って涙ぐんだ。

長男(56)は仕事が忙しく、二男が食事をつくり、上村容疑者は買い物やトイレの世話を担当。スーパーでは母の好きな野菜を選んで買い、あんみつの好きな母をよく喫茶店に連れて行った。
「『何で俺ばっかり』なんて言いながらも、4人の中で一番まめまめしく介護をしていた」と兄弟は、口を揃えた。上村容疑者らが10年以上通う理髪店の店長(64)は「きょうだいの中で一番人懐っこい。でもお母さんの認知症も介護も、聞いたことがなかった。週3回自宅を訪れるヘルパーにも、笑顔を絶やさなかったという。二男は「他人には常に気を使っていた」と振り返る。月に数回のショートスティの日、居酒屋でビールを飲むのが、ささやかな息抜きだった。今月3日に警察署で面会した姉に、上村容疑者は「お母ちゃんに取り返しのつかないことをしてしまった」と言って泣いた。「みんなに迷惑かけてごめん」。そう言い、震えながら何度も謝った。光が丘署によると、上村容疑者は逮捕直後に「殺すつもりはなかった」などと供述した後は、取り調べに黙否を続けているという。(今村優莉)


10月1日はコーヒーの日 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/29(Sat) 20:33 No.1703
 国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月1日。全日本コーヒー商工組合連合会はこの日に「女性にコーヒーブレイクを贈る」新習慣をよびかけている。毎日、毎日介護、医療などで頑張っている女性のみなさんに、コーヒーブレイクでほっとひと息ついてもらいたいですね。

コーヒーの香り成分にはリラックス効果があり、ストレスを和らげるという。コーヒーに含まれるポリフエノールには、紫外線による肌のしみの改善効果も期待される。勿論、男性もご一緒にコーヒーブレイクでゆったりした気持ちを味わってほしいです。


地域で認知症の人と家族を支えよう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/26(Wed) 22:25 No.1702
 6月18日に厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチームは、『今後の認知症の施策の方向性について』を発表した。

それに基づいて「オレンジ5カ年計画」も発表された。

基本目標は「ケアの流れ」を変えるである。

「認知症の人は、精神科病院や施設を利用せざるを得ない」という考え方を改め、「認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限りの住み慣れた地域の良い環境で暮らし続ける事が出来る社会」の実現を目指す。この実現のため、新たな視点に立脚した施策の導入を積極的に勧めることにより、これまでの「自宅→グループホーム→施設あるいは一般病院、精神科病院」という不適切な「ケアの流れ」を変え、むしろ逆の流れとする標準的な認知症ケアパス(状態に応じた適切なサービス提供の流れ)を構築することを基本目標とするものである。としている。そして最近これに基づいて(来年度からの5カ年計画)=オレンジプランも出された。

私は画期的なものであり、今すぐ評価はできないが、地域で認知症の人、家族を支えようという方向は大事だと思う。これらをしっかり読み、家族の会ではもちろん、介護・医療・ボランティア、の関係者がいろんな形で論議し、行政にも声をあげていくことが、緊急に大事なことだ。
できるところから実行していこう。


かきくけこ新聞送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/11(Tue) 19:32 No.1699
社会福祉法人 薫会 特別養護老人ホーム 北九州シティホームの広報紙 秋号 VOL37が届きました。ありがとうございます。この広報紙でいつも優れているのは写真だ。一面はユニークな案山子が写し出されている。題名は「これじゃ カラスも騙されるだろうね!」である。何ともユニークな案山子で、ほっとする、気になる。2面は新館工事で、8月末現在で躯体は4階まで立ち上がり、これから5のコンクリートを打ち、仕上げ工事にはいっていきます。来年2月には完成野予定です。
3面もカラーの写真出満載。ワインコンサート、わっしょい百万夏まつり、納涼会と元気な高齢者の姿が生き生きと見える。
4ページは菖蒲見物IN夜宮講演はじめ外出、での記事に写真、5面は新しい「家族」・「仲間」紹介コーナー、新入職員の顔写真での紹介もされている。見ていて楽しい新聞である。

介護 家族緊急時に支援 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/10(Mon) 21:05 No.1698
 高齢者が求めているニーズにあったものをサービス化した先端の動きではないかと思われる情報がはいりました。以下は5月27日付けの中日新聞の全文紹介です。

病気、事故時 入所先など紹介 岐阜のNPO
岐阜県羽島市NPO法人「フオースマイル」が、緊急で介護が必要な高齢者の受け入れを探したり、夜間の訪問介護を紹介したりする「在宅介護の救援隊」サービスを7月から始める。全国初の取り組みで、ITを使った岐阜大の医療情報システムを活用。在宅介護の”119番”となるモデルを目指す。

NPOは羽島市の介護施設役員をしている宇野圭吾さん(32)が
昨年9月に立ち上げた。想定する緊急時は、介護する家族病気や事故で急に不在になって数日間の入所が必要になったり、一人暮らしの高齢者がおむつを汚したままにしても、休日や夜間のため、普段の訪問介護が利用できないケースなど。
こうしたケースでは、普段利用する施設や事業者以外だと、障害の程度や必要な介護サービスが分からず、受け入れを断られる事が多い。NPOは、登録した高齢者や家族から緊急時に電話で通報を受けると、提携している訪問介護事業所や老人ホームなどに派遣や受け入れを要請する。
宇野さんは「今まで手が行き届かなかった緊急的な介護に対応する新しいモデルにしたい。在宅介護の安心につながれば」と話す。介護に必要な情報は、救急搬送のたらい回しを防ぎ、短時間に最適な搬送先を探すために岐阜大医学部の小倉真治教授が開発した医療情報システム(GEMITS)を応用。専用の電子カードに障害の程度や必要な介護サービスなどの情報を入力して登録者が携帯し、通報を受けたNPOは専用端末で読み取った情報を基に受け入れ先を選び、施設に情報を伝える。
登録は月1000円で、1回利用料は5000円。当初は岐阜市と羽島市の10施設と提携し、50人程度の登録者で始める。登録者や連絡先の施設も募集している。問合せは同法人=電058(391)1933=へ


あすなろ7月号送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/05(Wed) 19:43 No.1697
福岡県福祉生活協同組合 夢ひろば事業所 折尾支部運営委員会発行の「あすなろ」47号いただきました。一面は6月に開かれた年次総代会の内容が書かれています。地域からしんされる事業所へとテーマを掲げ
具体的な方針として

①組合員ニーズに応える宅老所ケアの継続発展
②全拠点に(地域の)相談窓口を設置する
③職員組合全員の主体的な働き方を確立する
●医療・介護の連携強化
●安心サポートの実践を掲げています。

2面は6月のお花の見学で
高塔山の紫陽花見学の様子が写真入りで掲載され、高塔山より
見える雄大な若戸大橋は迫力があります。

4ページには高齢者フェスタの福祉川柳コンテストで優秀賞を獲得した戸畑ヨシエさん(夢ひろばヘルパー)の

「来年も きっと見ようね このさくら」

選者評は 今年の桜の開花は少し遅れましたが、(私も)満開の好天日、施設の方たちの花見に合流して合唱など楽しみました。来年も元気でという気持ちがよくわかる句です。とありました。


広報紙の送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/03(Mon) 21:46 No.1696
 ナーシングセンター八幡より「3ちょうめだより」NO128「デイケア新聞」9月号いただきました。3ちょうめのちょっといい話です。
とある日の昼食後、T氏がディケアにあるピアノの前に座られたかと思うと、おもむろにピアノを弾き始められたのです。曲は『北国の春』。ピアノの曲につられ、人々が集まり、ディホールはちょっとしたミニコンサートが開かれました。写真が3枚添付。一面は「笑いの効果」です。毎日、笑顔で生き生きと過ごし、いつも若若しく健康で長生きしましょう!と結んでいます。

9月5日はサン・ドリームひろばです 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/09/01(Sat) 16:47 No.1695
私たちの事務所を開放します。
介護のご相談や、介護者の方、市民の方、自由にどうぞお出でください。自由に歓談し、ゆっくりしていってくださいませ。お待ちしております。
●と き 9月5日(水)午前11時~午後3時
●ところ 戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば
中本町商店街 中本町ビル2階 TEL 882-5599
どうぞ お気軽に参加ください!

男性介護者全員集合! 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/29(Wed) 21:39 No.1694
介護退職ゼロ作戦、男性介護者と支援者の全国ネットワーク九州ブロック交流会IN福岡

介護保険の改定の影響が出ていませんか?男性ネットの九州ブロックの交流会が下記のように開催します。

日 時:10月21日(日) 13:00~16:00
場 所:福岡市博多区博多駅東1-16-14
リファレンス駅東ビル会議室C(7階)
(電)092-432-0039
内 容:①「ケアメン・コミュニティ〈男性介護ネット〉の今と
これから」
男性介護ネット事務局長 津上正敏(立命館大学教授
②九州の男性介護者の近況や取り組み
③意見交換・交流    以上は参加無料です。
※終了後に「懇親会」(自由参加)予定。費用別途(実費御負担願います)
連絡先・参加申し込み先:9月末までにお申し込みを
申し込み先:認知症の人と家族の会福岡支部
092-771-8595
問合せ先:090-9562-0039 岡村敏治さんの携帯 


濱野裕生さんのコンサートに参加 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/26(Sun) 18:10 No.1691
 今日、私ども老いを支える北九州家族の会から私を含め、3人が下関市の彦島公民館で行われた濱野裕生さんのコンサートに参加しました。主催は介護者でつくるキャチボールの会(代表・高玉多美子さん)です。
介護者の方でしょうか。涙を流されハンカチで目を拭かれている方、、指で音頭を撮っている方、足で調子をとっている方など、みんな、歌、トークに惹きつけられ聴きました。8月にできたばかりの新作も発表されました。5月の私達の会の総会以来、濱野裕生さんにお会いでき、しっかり握手をしました。お体に気をつけられ、お母様を大事にして、ご活躍を期待します。
がんばれ!濱野さん。応援します。

前頭側頭型認知症 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/23(Thu) 20:27 No.1689
映画「わたしの人生(みち)」を観た。橋爪功扮する大学教授と家族の会でダンスを誘った松原智恵子扮する女性のこの二人が前頭側頭型認知症である。字幕でも「前頭側頭型認知症」と出ている。監督は精神科医である和田秀樹さん、実際のエピソードより作品化したという。
その戸惑い、つらさ、は本人でなければわからない。
また、家族も大変な苦しみ、悲しみを味わう。
本人の思いを綴った記事・今年4月24日付け「夕刊 読売」を紹介する。

感情の抑制が利かなくなり、トラブルを起こしやすい「前頭側頭型認知症」は、初期には記憶障害が見られないため、認知症と気付かれないことが多い。6年前に診断を受けた神奈川県寒川町の中村成信さん(62)は、万引きの疑いで、一度は公務員の職を失った。周囲の支えで信頼を取り戻した今、病気への理解が広がることが願いだ。(飯田祐子)

晴天に恵まれた昼下がり、新宿御苑(東京都新宿区)で、中村さんが、愛用のカメラを構えていた。若年認知症グループの仲間やボランティアらとともに、満開の桜を撮りにきたという。「人物の顔が影になる時は、昼間でもフラッシュをたくといいよ」と葉蘭ティアの若い女性にアドバイス。撮影スポットを求めて、広い園内を迷わず歩く姿に、認知症と気付く人はいないだろう。

神奈川県茅ケ崎市の文化推進課長だった中村さんが、スーパーでチョコレートとカップ麺を万引きした疑いで逮捕されたのは、2006年2月のことだ。だが、中村さん自身はお金を払わずに、商品を持ち出した覚えがなく、「これは冤罪だ、自分は陥れられたのではないか」と繰り返した。微罪だったため、起訴は見送られたが、事件から2週間目に懲戒免職になった。深刻な状況なのに、人ごとのように朗らかな表情や言動を見せるのに違和感を感じた家族の付き添いで受診し、初期の前頭側頭型認知症と診断された。
「万引きは病気のせい」と第3者機関に、処分に対する不服申し立てを行った。知人らが、「支える会」を結成、労働組合、認知症グループなども、支援に加わった。3年2カ月にわたる審理の結果、処分は停職6カ月に軽減され、市職員の立場を取り戻した中村さんは、09年末、退職した。診断を受けた時は56歳。妻の敏子さん(56)は「まさか認知症なんて思いもよらなかった」というものの思い返す予兆はあった。

事件の2年程前から毎日のようにトイレットペーパーを買ってきたり、自動車を運転中に赤信号を無視したり、事件後、敏子さんが市役所に私物を取りにいくと、中村さんの席の後ろは、大人の背丈ほどもあるクリスマスツリーなど、仕事に関係のないものであふれかえっていた。

受診後は更に症状が目立つようになった。普段は温和なのに、突然、烈火の如く怒り出す。「呼んだのに、返事をしなかった」というだけで、敏子さんに空気清浄機を投げつけようとしたこともある。そうした感情の爆発は、気を許している相手の前で起きやすく、大抵は敏子さん一人が受け止めるしかなかった。中村さん自身にも戸惑いがあった。「自分は正しいと思うことをやっているのだけど、それが周りからみるとおかしいらしい」医師に自動車の運転を禁じられ、外出の時は、トラブルを恐れる敏子さんが、付きそうようになり、「自立できていないように感じられた」のも辛かった。再び商品を勝手に持ってきてしまう心配はあったが、「行動を制限するだけではダメだ」と感じた敏子さんは、中村さんの写真や診断書を持って、地元のスーパーを回り、理解と対応を求めた。友人らの助けで、敏子さんに頼らずに外出することも増えた。

今、中村さんは、病気のことを知ってもらいたいと、強く感じている。昨秋には手記「ぼくが前を向いて歩く理由(分け)」(中央法規)を出版。催しに招かれれば、積極的に参加している。
「最初は病気のこともよくわからず、大変だった。自分の経験を伝え、生かしてもらうことをライフワークにしたい」そう話すと、隣にいた敏子さんがうなずいた。


認知症の人の悲惨な歴史に学ぼう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/19(Sun) 20:41 No.1685
 厚生労働省が6月18日に公表した「今後の介護施策の方向性について」の一部をこの掲示板に載せた。
冒頭に書かれている文章である。

それは「かって私たちは認知症は何もわからなくなる病気と考え、徘徊や大声を出す症状だけに目を向け、認知症の人の訴えを理解しょうとするどころか、多くの場合、認知症の人を疎んじたり拘束するなど、不当な扱いをしてきた。・・・これまで認知症の人々が置かれてきた歴史を振り返り、認知症を正しく理解しよりよいケアと医療が提供できるようつとめなければならない」

西日本新聞の昨年11月28日付けに以下のような記事が掲載され、上の文章を裏付けるものになっていることを知った。以下紹介する。

「認知症の人の歴史を学びませんか」(中央法規出版)という今年発行の本がある。ページをめくると、著者の宮崎和歌子さんが「私が看護師になった30年前は、認知症の人は、悲惨といえる状況に置かれていました。部屋に鍵をかけられ、座敷牢などと言われるような場所に閉じ込められていました。あるいは、手足を縛られたり、強い薬を飲ませぐったりとしていました」と記している。
これを読んで思うのは、私たちはどうしてこんな「悲惨」なことをやったり、容認したりしてきたかということだ。

私自身15年前、認知症の人を悲惨にしてしまう「鍵付きつなぎ服」を九州で取材したが、どれだけ本気で報道したのかと振り返るとじくじたる思いがある。「鍵付きつなぎ服」は認知症の人がおむつをいじるのを防ぐために考案された。上着とズボンがつながり、フアスターに鍵まで付いており、自分で脱ぐことができない構造だった。当時、特別養護老人ホームや病院が「こまめにおむつ交換する人手がない」といった理由で当たり前のように使っていた。私はこの服について「自由を奪う介護のやり方は人権無視だ」と指摘する意見を盛り込んだ。記事は書いたが、世の中からなくなることを願って粘り強く記事を書き続けることをしなかった。

もし自分が鍵付きつなぎ服を着せられ、おむつの便が気持ち悪くても、自力でおむつを外すことさえできぬ「悲惨」な目にあったとしたら・・・。当時の私は自分のこととして、そんな想像を十分することもなく、どこか人ごとと受け止めていたと言わざるを得ない。

宮崎さんは本に「認知症のひとへの関わりは変化してきました。あらたな芽は出てきて、より本人が自分の力を中心に豊かに生きられることへの支援の方向で動いています」とも書きつつ、「残念ながら、いまだ拘束をして鍵の内側でしか生きられないような状況もあります」と続けている。

今なお、国内に「悲惨」があるのなら私たちは一人ひとりが人ごとと考えずに自分の問題ととらえて、なくす努力をすべきだと訴えたい。ちなみに85歳以上の4人に1人は認知症とされる。
(編集委員 西山忠宏)

※すばらしいジャーナリストです。反省をこめて、人ごとではありません。悲惨な状態をなくそうとの訴えだ。全く同感する。


介護家族の集いへどうぞ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/18(Sat) 18:01 No.1684
私たちが行っている「介護家族のつどい」のお知らせです。

●と き 8月24日(金)  午後1時~3時
●ところ 西小倉市民センター  (JR西小倉駅すぐそば)

申し込みは不要です。認知症の方を抱えている方に限りません。
介護されている方、あるいは関係者ならどなたでも参加できます。

一人でかかえこまず、みんな同じなかまです。何でもお話をして共感し、慰め合い、そしてこれからの力になりたいと思っています。気楽にご参加くださいませ。
お待ちしております。


「やまびこ便り」第10号送呈ありがとう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/14(Tue) 20:59 No.1683
 八幡西区町上津役のグループホーム、や宅老所、小規模多機能をあわせもつ「やまびこ」さんから今日「やまびこ便り」が届いた。第10号である。内容は「小規模多機能ホームやまびこ開設」とあり、4月1日オープンした。目指すは住み慣れた家、地域で暮らし続ける事だ。

目を惹いたのは「やまびこ館長(利用者)さん」のインタビューだ。

学生Aさん 「よろしくお願いします」
館長さん  「よろしくお願いいたします!そちらの方は?」
学生Bさん 「私は△△です。みなさん、沢山お話しましょう」
館長さん  「はい!こちらの方は△△さんです。えーとあちらのお嬢さんが・・何やったかいな?」
学生Aさん 「私ですか?○○です」
館長さん  「おーー!そうやった!あんた賢いのぉ~こっちの方なんちゅう名前やったかいな?」
学生Cさん:「私はまだ自己紹介してませんよ~。□□と言います。よろしくお願いいたします!」
館長さん  「そうやった、そうやった!あんたも賢い!みんな賢いばい!みなさん、こちらの3人をどうぞよろしくお願いいたします、わしも何もわからんけど、みんなで一緒にがんばりましょう!」

宅老所やまびこ便りがまた、利用者の様子をよく伝えている。

何となくうまくいかない事が続き、「疲れたぁ・・」と感じながらも、いちもの通りとびきり元気に挨拶し、仕事に入りました。利用者のラン様が「ここに来てん、お姉さん」とご自分の前に背を向けさせたまま、私を座らせました。「大変やね!肩もこるやろ、少ししたらちがうけ!」と優しく肩をもんでくれました。何も言っていないのに、ラン様は私を観察し、今の私の気持ちを分かってくれているようでした。気を遣わせてしまい申し訳ないと思いながら、優しい手のぬくもりを、しばらく感じさせてもらいました。

写真をたくさん使って、読みやすい広報紙です。また、お願いします。


今後の認知症施策の方向性について 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/10(Fri) 20:05 No.1679
 厚生労働省は6月18日に「今後の認知症施策の方向性について」まとめ、公表した。これをふまえて、平成25年度からの5年計画を来年度予算要求と合わせて策定する。この報告書は同省の「認知症施策検討プロジェクトチーム」がまとめた。

報告書の中には「かって私達は認知症を何も分からなくなる病気と考え、徘徊や大声を出すなどの症状だけに目を向け、認知症の人の訴えを理解しょうとするどころか、多くの場合、認知症の人を疎んじたり拘束するなど、不当な扱いをしてきた。今後の認知症施策を進めるにあたっては、常に、これまで認知症の人々が置かれてきた歴史を振り返り、認知症を正しく理解し、よりよいケアと医療が提供できるように努めなければならない」と冒頭に書かれている。

そして、「今回のプロジェクトチームでは・・・過去10年間の認知症施策を再検証した上で、今後目指すべき基本目標とその実現のための認知症施策の方向性を検討した」と経過に触れている。過去の認知症への正しくない理解や扱いを反省し、認知症の人が置かれてきた歴史を振り返りと指摘しているところは全く同感でこれまでの文書とは異なる「重み」を感ずる。10年間の検証がこの「重み」に答えて、今後の方向性を発展させているか。

報告書では、「認知症の人は、精神科病院や施設を利用せざるを得ない」との考え方を改め、認知症になっても、本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で暮らし続けることができる社会の実現をめざし、「ケアの流れを」を替える方向を提示している。いいチャンスである。大いに論議をすることを提案する。北九州市は政令市中最も高齢者率が高く、認知症の出現率も高い。市民にとり、他人ごとではない。自らの問題として、北九州市での認知症施策をおお大いに発展させよう。

北九州市は認知症施策では懸命にとりくんできた。認知症サポーターは3万2千人を超え、コールセンター、ささえあい相談会、認知症介護家族交流会、もの忘れ外来、認知症医療疾患センター、そして、「もりフオーラム」、認知症北九州大会、認知症啓発月間の取り組みなど他に類のない取り組みを行っている。昨年からは「見守り・行方不明者のSOSネットワーク」の強化に努めてきている。若年性の問題では、遅れていたが実態調査を実施しようとしている。

この際、10年の認知症施策をふりかえり、認知症本人の声、家族の声、現場の介護職員の声、市民の声を大いに出し合い、厚労省の提案している早期診断・早期対応のために「認知症初期集中支援チーム」「身近型認知症疾患医療センター」などの果たす役割、それが可能なのか、どうすればできるのかを含めて討議しようではありませんか。大いにこの掲示板で意見を出して論議しましょう。


認知症予防財団の電話相談1万8千件 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/08/07(Tue) 19:44 No.1678
 長命社会での新しい生き方を提唱する(公財)認知症予防財団の発行する広報紙(新時代75号、2012年8月1日付け)は認知症電話相談について次のように記載している。

認知症予防財団の電話相談「認知症110番」がこの7月で満20年を迎えた。電話相談累計は1万8千件。「細やかな気遣いのできた母が、今は自分の助けができないと生活できない」とはなしながら泣く娘。「息子が変だ」と相談して若年性認知症の疑いがあり、精密検査を勧められる父親。相談者も嫁から独身の息子へと徐徐に変化し、社会の移り変わりを映しだす。

相談者は首都圏や関西、中部圏など大都市圏に多いが、全都道府県からよせられている。
相談者は7割近くが女性だが、最近は着実に男性の割合が増えている。年齢を見ると80歳~85歳が最も多く、70歳以上で8割を占め、高齢者同士、あるいは認知症の人同士が介護する“老老介護”“認認介護”など、介護の実態もうかがえる。

相談内容で多いのは、介護や対応方法について助言を求めるものが、4人に1人ともっとも多く、次いで励ましや慰めなど相談者自身が、精神的支援を求めるもの、認知症についての説明を聞く者と続いている。その他、医療機関の紹介や人間関係の調整についての助言を求める内容も目立つ。

具体的な相談事例は「認知症110番」の元相談員で、長らく大妻女子大教授(介護福祉学)を務めた是枝祥子さんによる「新時代」好評連載中の「認知症110番Q&A」でみることができる。(バックナンバー全74回を財団ホームページhttp://www.mainichi.co.jp/ninchishou/に掲載)。この相談では
「一人で抱え込まないように」「サービスを適切に活用し、あなたの笑顔をお母様に見せることがよい」と是枝さんはアドバイスしている。

相談希望者が多くなったのは2000年の介護保険導入と04年から痴呆症を認知症に改めて以降だ。相談件数も増えたが、一通りの知識は事前に調べた上で、「この薬を飲み続けていいのか」
「こんな私は認知症ですか」と具体的に尋ねてくる相談がふえている。とくにこの2年程は年間の相談件数も1300~1400件で推移し、毎回4人で対応している相談員は昼食も満足にとれないことがあるほどだ。

※一部省略しています。


もりフオーラム 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/08/04(Sat) 21:30 No.1677
 第7回もりフオーラムの大方の内容が固まりましたのでお知らせします。
森のチカラ、自然とふれあい、五感で感じるケア。

誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指した市民協働の認知症への取り組みです。
●日 時 9月15日(土) 10:00~16:00

●場 所 30世紀の森づくり 山田緑地(小倉北区山田町)

●主 催 もりフオーラム実行委員会(委員長 高田芳信)

●後 援 (予定)老いを支える北九州家族の会、認知症草の根ネットワーク、北九州市社会福祉協議会、北九州成年後見センター、社団法人 北九州医師会、福岡県グループホーム協議会、認知症になっても安心して暮らせるまちづくり100人会議、住友生命北九州支社、北九州エコライフステージ実行委員会、北九州ESD協議会、ン本福祉用具協議会、毎日新聞社、朝日新聞社、読売新聞西部本社、西日本新聞社、日本経済新聞北九州支局、時事通信社、社団法人共同通信社、NHK北九州放送局、RKB毎日放送、九州朝日放送、FBS福岡放送、テレビ西日本、TVQ九州放送、
●協 賛 公益社団法人 住友生命事業団

■企画協力 認知症介護研究・研修東洋センターケアマネジメント推進質

■企画・運営(事務局) NPO法人 里山を考える会

■共 催 森の絵本カーニバル

■イベント紹介
1.もりの散歩  随時開催
森先案内人や介護ボランティアと共に森を散歩し、自然のいろいろな「音」を
楽しみませんか

2.レクリェーション 11:00~自然の中で音に合わせて美しく体を動かしませんか

3.森のコンサート  12:30~
「みんなで合唱」

4.やまだ倶楽部   随時開催
自然の素材を使ったワークショップ
●落ち葉でお絵かき ●絵手紙体験 ●ドングリ耕作 ●木メダルづくり

5.介護相談コーナー 老いを支える北九州家族の会のベテラン介護者がしっかり相談を受けます。

6.本人と家族の集い 14:00~15:20
最初に認知症の本人同士が出合い、語り合う集いをします。話し合いましょう。           北九州市では他に例がありません。後、家族のつどいをします。
7.やまだ屋台 随時開催 障害者施設やNPOによる飲食などの販売。

8.認知症を学ぶパネル展示
認知症への北九州市の取り組みをパネルで紹介。

9.絵手紙展示 市内で活動する絵手紙教室の作品を展示

10.わくわく、ニコニコ、昔なつかし紙芝居大作戦
11:00~
子どもから高齢者まで楽しめる参加型の紙芝居を上映。

11.絵本の読み聞かせ 子どもから高齢者まで楽しめる絵本の読み聞かせをします。

12.人形劇
子どもから高齢者まで楽しめる人形劇を上演します。

13絵本展示
会場内にたくさんの絵本を展示。手にとって楽しんでください。.

【参加申し込み・問い合わせは】
もりフオーラム実行委員会事務局
電093-582-4870 FAX093-582-4970


サン・ドリームひろば(事務所開放の日) 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/07/30(Mon) 19:40 No.1676
8月1日はサン・ドリームひろば 事務所開放の日です。
●午前11時~午後3時まで
●場所は戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば 中本町商店街
中本町ビル2階
ご不明の場合はお電話をください。
介護のご相談、お互いしゃべりたい。など事務所でゆるりと時間をお過ごしくださいませ。心からお待ちしております。

全国認知症本人のみなさんへ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/07/28(Sat) 20:58 No.1675
 先日、認知症の研究会で配布されたパンフレットで、佐藤雅彦さん、認知症ご本人が書かれた文章に接した。この内容はまたの機会に紹介したいと思います。佐藤さんのブログをみて、驚きました。「全国認知症本人のみなさんへ」と発信しているのです。佐藤さんは1954年生まれで、2005年に若年性認知症を発症されました。以下本人の書かれた文章では、少しいいまわしなどが違っているところがあり、私が読みやすいように訂正したりしております。お許しください。

全国認知症本人のみなさんへ
認知症は、認知症になったらなにもできない、なにも考えられないと言われていましたが、こんにちでは、早期診断はされるようになり、私のように、認知症を認識して、自分の考えや自分の意思を言葉にして伝えられる認知症本人もあらわれてきました。これまでは、認知症本人が自分をどのような介護や生活支援を受けたいか、言ってこなかった現実があります。

一部の人たちには、認知症本人の意思、要望を聞き、本人の要望にそって介護を支援していく、気運が高まってきています。この機会を逃さず、私たち本人の生の声を伝えようではありませんか。認知症本人が望む生活は、私たち本人自身が声をあげていかないと、誰もわかってくれません。何もわかりません。
これから認知症になる人のためにも、先に認知症をわずらった私たちが、どのようなサービスを受けたいのか、本人がのぞむ生活支援とはどんなものなのか、こえをつたえていくことは、とても大切で、重要なことです。
全国の認知症本人のみなさん、勇気をふりしぼり、声をあげようではありませんか。
個人的には美術に興味がありますので、美術館めぐりをしたく思っています。認知症になったから自分の趣味、楽しみをあきらめることなく、生活していくためには、何度もいうようですが、本人の声と社会の理解が必要です。認知症本人に自分の望む生活支援を人に伝える能力があることを世間に示すためにも、できるだけ、多くの認知症本人のご意思をお寄せいただくことをせつにおねがいいたします。
呼びかけ人 佐藤雅彦
2010年12月16日


健康寿命 男性70、女性73歳 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/07/25(Wed) 19:02 No.1673
 「健康寿命」というのを知っていますか。私は知りませんでした。

一生のうち、生活に支障なく過ごせる期間の平均を示すことばです。WHO(世界保健機関)が提唱した新しい指標で平均寿命から衰弱・病気・認知症などによる介護期間を差し引いた寿命のことです。
2010年の厚生労働省研究班がまとめた数字では、男性は70.42歳、女性は73.62歳です。
9年前のデーターに比べると平均寿命は約1年半延びたのに対し、健康寿命の延びは、約1年にとどまった。その分、医療や介護が必要になる期間が長くなったことになる。平均寿命との差から求めた「不健康な期間は、男性が9.22年、女性は12.77年だった。国民生活基礎調査で、「健康上の問題で日常生活に影響がない」と答えた人の割合などから算出された。

平均寿命は男性は79.64歳、女性は86.39歳。
健康寿命は、都道府県別にみると、男性で2.79年、女性で2.95年の差があった。最も長いのは男性は愛知の71.74歳、女性は静岡の75.32歳。福岡は男性、69.67歳で全国40位、女性は72.72歳で全国44位であった。


濱野裕生さんのコンサートがあります 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/07/12(Thu) 08:02 No.1666
 5月12日の私達の会の第17回定時総会第2部で濱野裕生コンサートを開き、すばらしい歌、トークで参加者に深い感銘を与えました。

このたびは、下関市で介護者家族支援を行っている「認知症を考える会・キャッチボールの会」主催で実施されます。

●と き 8月26日(日)13:00~15:00
●ところ 下関市 彦島公民館2階講堂
●入 場 無料です

お問い合わせは 090-9463-4568

中国地方でも初めての濱野様のコンサートです。
ぜひ、一人でも多くの方に聴いていただきたいです。

濱野裕生さん!また、聞きにいきますよ!

いのちの詩コンサート
実母の在宅介護を通じて生まれた 歌とトークの世界


病院で結核集団発生 3人死亡 東京 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/07/09(Mon) 21:12 No.1664
題名の見出しは7月9日付けの共同通信だ。三宅貴夫さんのサイトからである。
東京都は9日、医療法人財団岩尾会が経営する東京青梅病院(東京青梅市)の認知症病棟で、患者と職員78人が結核に集団感染したと発表した。
うち10人が発症し患者3人が死亡した。都によると、3人のうち、一人の死因は肺結核、残り2人は誤嚥性肺炎で結核との因果関係は、はっきりしないが、都は「感染が容態を悪化させた可能性はある」としている。発症時期は今年2~6月。都は初期弐発症した患者が病棟内での他の患者と接触したことなどが、感染拡大の原因とみている。(以上原文のまま)

※認知症の人と家族の会の顧問で医師の三宅貴夫先生は「東京都青梅病院は同病院のサイトによると、精神一般病棟は189床、認知症治療病棟は120床、精神療養病棟120床、合計429床の精神科病棟だ。精神科医院の身体疾患の医療体制が弱い中で、日本で起こりうる院内の結核集団発生だろうが、感染者が多すぎる」と評している。


Re: “胃ろう”術について 高田 芳信 – 2012/07/08(Sun) 20:50 No.1661
 濱野裕生様 掲示板にご投稿いただきありがとうございます。5月の私達の第17回定時総会では、すばらしいコンサートを開いていただき、多くのアンケートがあり、感動を与えてくれたとの熱いことばで埋められました。
今回も貴重なご意見深く感謝いたします。
音楽に介護に全力を傾注されている濱野様でなければ、できない掲示板での内容です。
濱野様、8月23日には下関でコンサートを開かれるとお聞きしました。詳細入り次第発表させていただきます。
ご活躍を心から祈ります。
この掲示板の掲載も引き続きお願いいたします。

広報紙いただきありがとうございます。 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/07/06(Fri) 18:59 No.1658
 八幡西区の老人保健施設(ナーシングセンター八幡)より「3ちょうめだより NO126」「デイケア新聞 NO66」を送呈していただきました。ありがとうございます。「3ちょうめだより」の1面は熱中症です。

症状
「熱疲労」頭痛やめまい、吐き気や脱水感などが乗じる。
「熱けいれん」汗をたくさんかいた後に、水や塩分補給画されなかった時におこる。おなかやふくらはぎの筋肉が場合によって強くけいれんする。
「熱失神」直射日光下の野外や高温多湿の室内などで長時間活動していた場合、末梢神経の拡張によって血圧が下がり、めまいをおこしたり、失神する。
「熱射病」 体温調節のための中枢機能がマヒし、体温が40度以上に上昇、「日射病」発汗もなく、吐き気や頭痛、言動がおかしくなったり、意識を失う。

予防対策
「体調の管理」睡眠、過労、体力が落ちれいる時は外出しない。
「環境の調整」体温調節機能を助けるため、吸湿性のある服を着たり、帽子や日傘を使用する。
「水分補給」 こまめに摂取、塩分の補給も。
水分補給のポイント
●基本的には水かお茶、寝起き、就寝時、入浴前後など、こまめに摂取する。のどがカラカラになる前に飲む。大量の汗をかいた場合はスポーツドリンク(塩分や糖分がはいったもの)が、吸収も早くエネルギーに変換されるので好ましい。
梅雨明け、7月、8月が熱中症が最もおこりやすいそうです。
お互い暑い夏を気を付けてのりきりましょう!

「デイケア新聞」
2面に同施設の通所リハビリテーション(ディケア)について書かれています。当施設ディケアでは少人数制(1日定員10名)で、多人数が苦手な方も、家庭的雰囲気でゆったりと、時間を過ごしていただいています。その方に合った活動、関わりを通して利用者の方が居心地良い時間を過ごせるよう目指しています。
見学、体験利用いつでもご相談くださいとのことです。


介護家族のつどい 投稿者:つどい担当 福田 投稿日:2012/07/04(Wed) 20:49 No.1656
 6月30日(日)折尾生涯学習センターで介護家族のつどいが行われました。

世話人含め20名の参加があり、親の介護をされている方・夫・妻とさまざまでした。
介護真っ最中の方には、同じ悩みでご苦労をされている方がご自分の体験談を話されアドバイスされるなど和やかな交流会でした。

今回は、施設の対応などが多かったようにに思います。スタッフの何気ないひと言で傷ついたり・落ち込んだり、また対応の良さに穏やかな気持ちになり、本人も家族も精神的に余裕が持てるようになったと感謝の言葉もありました。「ごめんなさいね」「ありがとう」の言葉をする声掛けの大切さを感じました。同じ立場の方、仲間だから介護の苦しい思いを共有できるのだと痛感した一日でした。
皆さん一人で抱え込まず私達と一緒に支えあってのりこえていきましょう。

次回は8月・・・小倉北区小倉西市民センターで行います。
日程が決まりましたらご案内します。どうぞご参加をお待ちしております。
暑さに向かいます。くれぐれもお体をご自愛ください。


認知症介護家族の交流会のお知らせ 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/07/04(Wed) 20:44 No.1655
市の委託を受け実施している認知症介護家族交流会を下記の通り開催いたします。

●と き 7月11日(水)午後1時~3時
●ところ 戸畑区 JR戸畑駅横 ウエルとばた3階
この日はアドバイザーとして認知症疾患医療センターの方にミニ講座として「早期診断のすすめ」をお話していただきます。

介護の悩み、苦しみをお互い語り合い、励まし合っていきましょう。介護者同士、何でも話せます。
どうぞお気軽に参加ください。お待ちしています。


認知症草の根ネットワークの総会 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/07/02(Mon) 20:07 No.1654
 私たち老いを支える北九州家族の会とともに協力して認知症の人と家族支援のために奮闘している「認知症草の根ネットワーク」の第5回定時総会が開かれます。
同団体は認知症北九州大会の事務局団体として、市民全体へ啓発、企画、実行してきました。
ぜひ成功してほしいと願っています・

●と き 7月8日(日) 13時半~
●ところ 北九州国際会議場 2階21会議室(小倉北区浅野)

プログラム
13時開場
13時半~ 総会
14時15分~15時半 ラウンドテーブル(交流会)

テーマはいのちをつなぐ 見守りSOSネットワーク構築に向け    て 


再生エネルギー 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/30(Sat) 18:27 No.1651
 再生可能エネルギーの普及をめざす固定価格買い取り制度(FIT)が明日7月1日から始まる。FIT制度は太陽光、風力、中小水力などから発電された電気を電気会社が固定価格で買い取る仕組み。

電力会社は買い取り価格にかかるコストを家庭や企業の電気料金に上乗せする。経産省の試算では負担は1カ月の使用電力が約300キロワット(KW)の家庭で月70円~100円程度。
その一方で、再生エネの発電量は10年後に約3200~3500万KW程度まで伸びると予想し、この量は100万KW級の原発32~35基分に相当するという。


介護の空白 孤独な死 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/29(Fri) 20:43 No.1650
 昨年の6月、国はたんの吸引などは医師や看護師にしかできなかった医療行為を介護職員もできるように介護保険法の改正をした。いま、介護は「入所型の施設から在宅へ」シフトされた。しかし、要介護者と暮らす家族は高齢者であったり、しかも介護者は一人しかいない「シングル介護」が増えているという。こうした中で要介護者が一人になる「空白の時間帯」が生ずる。このような中で事件は起きた。以下、「中日新聞 5月12日付け」を紹介する。

愛知県一宮市の介護施設「ニッケふれあいセンター今伊勢」に通所していた寝たきりの女性(88)が4月22日夜、自宅で亡くなっているのを帰宅した長女(58)が見つけた。施設のミスで
当日予約していた送迎がきていなかった。
一宮市は介護保険法に基づき施設を立ち入り調査し、5月11日、施設に運営の改善を指導する文書を送付した。

亡くなった女性は寝たきり状態で認知症があり、たんの吸引が必要だった。デイサービス(通所介護)のための送迎を受けて施設にいれば何らかの対処ができた可能性がある。

一宮署は司法解剖で、たんがのどに詰まっていないことは確認したが、死因を調べるとともに、施設職員から事情を聴いたいる。
市や遺族によると、女性は長女と二人暮らしで、状態が最も思い「要介護度5」。一昨年3月から週5回ほど、長女の仕事がある日にディサービスを利用したいた。普段は出勤のⅠ時間半後に合いかぎを持つ施設職員が自宅に迎えに来て、施設でチューブによる食事提供やたんの吸引をしていた。
4月22日は、施設から長女に渡された個別の予定表で送迎の予定となっていたが、施設が管理している全利用者の予定表からは抜け落ちていた。女性は職員の送迎を受けずに、自宅にいたままで、午後7時ごろ帰宅した長女が心配停止状態で発見した。

市の指導文書は、施設が個別の予定表を突き合わせて確認する作業を怠ったと指摘、改善策を求める内容になっている。施設側は市の調査に、パソコンのエクセルソフトを使って個別の予定表に全利用者野予定表に反映される仕組みで、照合作業はしなかったと説明した。反映されなかった理由は不明という。

ニッケンふれあいセンター今伊勢は、毛織物製造大手ニッケ(大阪市)のグループ会社「ニッケ・ケアサービス」(兵庫県加古川市)が繊維工場の隣接地で運営する定員25人の小規模多機能型の居宅介護施設。大跡秀男社長は取材に「確認を怠ったのは大きな問題だ」と過失を認めた。近く長女に経緯を説明し、謝罪する。

長女は「仕事をしながら介護するため通所型の施設を選んだのに」と話している。

施設の実態に詳しい淑徳大(千葉市)の結城康博準教授(社会福祉学)は「小規模施設はどこも人員に余裕がなく、予定表作りの作業がおろそかになりがちだ。介護報酬の引き上げといった財政的な支援が欠かせない」と指摘している。

※要介護5で吸引を必要とする場合は、医療との関わりが密接でなければならないと思う。私の妻も最期は吸引をしなければならなかったがが、入院してかなりの頻度で、看護師さんにとっていただいた。見舞いに行き、状態をみて、こちらから、ナースコールをしてお願いしたこともあった。医療との関わりからも、この問題は考える必要があると思うのだが、どうだろうか。


レビー小体型認知症啓発月間 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/27(Wed) 21:32 No.1649
 6月7日にアメリカのレビー型認知症協会は10月を同国の全国的に展開する「思い出月間」と設定し、ボランティアの参加をよびかけました。これは全国で草の根的に取り組み、一般の人や医療専門職などの人たちに啓発を広げようというものです。

レビー小体型認知症は同国では130万人と推計される人と家族に影響しています。子の症状がアルツハイマー病やパーキンソン病と似ているため、相当診断されないでいるとのことです。
おおくの医師など医療専門職がまだ、レビー小体型認知症に慣れていません。同協会では早期診断、早期治療が大事と訴えています。

アンジェラ、ヘロン会長は「高齢のアメリカ人が増えている中で、一生のある時点で、周囲の人の誰かがこの認知症になるでしょう。一般の人タチモ、プライマリーケアの医師や看護師もこのレビー小体型認知症について聞いたことがないのです」同協会はまた、地域で「希望の拠点」に参加し、地元での相互支援に関わることをすすめています。

レビー小体認知症の家族の方は大変苦労されています。

ご相談は北九州市では市の委託を受け私たち「老いを支える北九州家族の会」が実施している
●認知症コールセンター 0120-142-786があります。
火曜日~土曜日 10時~18時 どうぞご相談ください。

全国的にはレビー小体型認知症家族を支える会
045-914-7087があります。


老いの現実 虐待の背景 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/24(Sun) 18:42 No.1648
 施設での虐待が後を絶たない。2010年度の全国の介護施設職員による虐待について、506件の相談・通報があっている。09年度に比べ24%も増え、このうち、96件の虐待が確認されている。どのようにして虐待が起きているのかを神戸新聞の5月5日号より紹介する。

背中を丸め、うつむいたまま被告の女(40)が入廷してきた。裁判長に尋ねられ、消え入りそうな声で名前を答える。起訴内容は認否を留保し、初公判はわずか5分ほどで終わった。被告は、神戸市西区の介護付き有料老人ホーム「はぴね神戸学園都市」の元介護職員。体の不自由な70代の女性入所者を虐待したとして、今年2月、別の男女2人の職員とともに兵庫県警に暴行の疑いで逮捕された。

事件は、女性の家族が部屋に置いたビデオカメラで虐待の様子を撮影したことで発覚した。映像には、被告とみられる職員が女性の下半身をベッドからはみ出させたまま放置したり、ベッドを動かすリモコンを女性に投げつけたりする姿が残されていた。

初公判後、被害女性の長女(35)は法廷での被告の印象を問われ、「ホームで働いているときは偉そうな感じでしたが、きょうは声も小さくて・・。人ってあんなに変わるんだなって思いました」と唇をかんだ。そして、怒りと悔しさを押し殺すように続けた。「母を預けているのだから、信用していました」

事件後、ホームを運営する「ケア・リンク」(東京)が神戸市に提出した業務改善報告書に目を通した。東京の本社と神戸の施設、それぞれで虐待の原因を探っている。

本社側の問題はビジネス優先の土壌にあり、「入居の促進、管理に着目しすぎ、安定した施設運営の体制づくりが後回しになってしまった」と書かれていた。一方、施設では職場環境の問題を挙げた。「(事件を起した)職員は介護の仕方や周囲との環境調整に行き詰まりを感じていたが、相談できる環境がなく、ストレスをぶっつけてしまったことが考えられる」

高齢者福祉の現場で取材を続ける中、いくつもの虐待行為を耳にした。阪神間のある訪問介護事業所のヘルパーは、利用者の頭にバケツをかぶせたことがあるという。神戸市内の特別養護老人ホームでは、夜勤のヘルパーが入所者のナースコールを「うるさいわね」と言って無視していた。

虐待の根っこにあるもの。それは何か。神戸の虐待事件を受けて開かれたセミナーで、講師の弁護士がこんなことを言っていた。「仕事のきつさや緊張感で追いつめられると、もっと弱い立場の人にストレスをぶっつけるようになる」。参加者の中にうなずく姿をいくつも見た。
契約、ビジネス、不正請求、そして虐待。高齢者支援の現場はいくつもの危うさをはらんでいる。そこに私たち社会の「老いの現実」がある。 (紺野大樹)


新藤兼人さん 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/23(Sat) 19:30 No.1647
 脚本家で、映画監督の新藤さんが5月29日に亡くなられた。

100歳のご高齢でなお、映画を撮っている夢を亡くなる前の夜にみておられたとのこと。孫の映画監督・新藤風(かぜ)さん(35歳)が寝言で聞いて語っている。寝言は「ここは英語と日本語で2回撮るよ」とアメリカに渡って映画を製作していたらしいと推し量る。私が衝撃を受けたのは「裸の島」、1960年制作、監督48歳の時の作品だ。ほとんどセリフがなく、林光の交響詩風の音楽がはいっている位で、まさに映像だけで語る、これまでみたことのない映画だった。

主役は乙羽信子さんと殿山泰司さん夫婦である。それに子ども二人の4人家族のもの語りである。一言でいえば、自然とたたかいながら、生きていく人間の姿を描いている。テーマは水だ。水のない島へ水のある島から運ぶ。夫婦でしかも肥たごに水を入れて、天秤棒で担ぐのだ。島は坂になっており、大変な重労働だ。一歩一歩天秤棒をしならせながら登り歩む。そして、乾いた作物に水をかける。新藤監督は乾いた土に水をかけるのは、乾いた心に水をかけるのだ、という。人のこころはみな乾いている。生きるために乾いている。それに一杯の水をかけるのだ。

今はもう記憶が薄れているが、瀬戸内海の美しい島々であり、夕陽であった。

原発のことを新藤さんは)どう発言されているのだろうか。自然の中で厳しくはあるが、自然とともに生きていこうとするこの姿はこれからも、大切にしていかねばならないのではないか。
新藤兼人さんが人に贈ることばは「生きているかぎり 生きぬきたい」だ。戦争に行き、多くの戦友をなくし、戦後、生きる身になり、自分の思いを一生貫いた。老衰の死であり、大往生だ。

1961年の国際映画祭に日本映画代表団長として参加、グランプリ受賞、世界63カ国と輸出契約を結んだ。


今日、小規模多機能運営推進会議に参加 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/22(Fri) 19:53 No.1646
 今日、八幡西区内の小規模多機能運営推進会議に参加しました。

この会議には、利用者ご本人、1人、家族の方が4人、利用者から1人、ボランティアの方2人、地域包括支援センター、地元の町内会長さん、などでした。家族の方の参加が多いのは、小規模多機能であり、在宅で介護している、家族と事業所が一体になって、支援をしていくという気持ちからだと思いました。家族が多く参加されるのは、いいですね。ボランティアの方も、週1回の土曜日には、必ず参加すると予定をしっかりとっておられ、離れている息子さんから土曜日に家に来ると言っても、あ、そうか、予定があったのね、と認めています。事業所の説明も大変具体的で、お花見に行った時の状況を一人ひとりその時の状態が報告されました。

●さくらをずっと眺め満喫されていました。「きれいね」と喜ばれていました。
●公園に着く前から「楽しみやね、どの位咲いとるかね」と言われ、公園に着くと笑顔で桜をみていました。
●「足痛いけど、さくらの中を歩くのはいいね」と楽しそうに歩かれていた。
●当日は風が強かったため、落ち着かず、「寒いね、もう帰らん」とたびたび言われました。
●桜をみて「ようさいとるなぁ」「たまげたね」と笑いながら言われました。
●桜を見て、明るい表情で笑われていました。と言う風にです。
誕生会の様子も報告されました。

利用者本人の参加もいいですね。理事長さんらがお話を引き出すようにされ、ご本人もしっかり、お話をされました。4月に開設したばかりですが、家族、ボランティア、職員の方の気持ちが合っていて、私発言の中で言ったのですが、私自身が心癒されるような気持ちです。


地域ぐるみで再発防げ 命を見守る 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/21(Thu) 17:03 No.1645
 北九州市の「いのちをつなぐネットワーク」の活動ぶりが、4月25日付け東京新聞に掲載された。私たち介護家族にも、関連する大事なネットワークである。以下紹介する。

周囲に気付かれぬまま、死後しばらくして見つかる孤立死があとを絶たない。各地で対策が始まる中、先駆的に取り組んでいるのが北九州市の「いのちをつなぐネットワーク事業」だ。「見つけ、つなぎ、見守る」をキーワードに活動を始めて4年。住民の異変を見逃さないよう、細やかな見守りの網を張り巡らす現場を訪ねた。(大野孝志)

先駆け北九州市の4年
「体、大丈夫?今度、血圧測ってもらおうね」北九州市小倉南区で一人暮らしをする男性(65)宅。市のネットワーク事業の加治美和担当係長(47)が玄関先で声をかけた。この男性の見守りを始めたのは3年前。市水道局からの情報で、水道料金の滞納を把握したことがきっかけだった。男性は年金収入がありながら生活苦に陥っていた。理由をなかなか明かそうとしない。ヤミ金融に手を出していたことを加治さんに打ち明けたのは今年に入ってから。粘り強い接触が「告白」を引き出した。すぐに弁護士や警察に取り継ぎ、親類の援助にも道を付けた。一時止まっていた水道も供給が始まった。4月の人事異動で別の担当者が男性の見守りを引き継ぎ、変わった様子がないか確認を続けている。

北九州市がネットワーク事業をスタートさせたのは2008年4月。それまでの2年間、市内では孤立死が相次いだ。生活保護を打ち切られた男性が「おにぎり食べたい」と書き残して孤立しt事例は、全国ニュースにもなった。再発防止で掲げたのは地域ぐるみで支え合う体制つくりだ。現在事業には、市内の民生委員1500人、社会福祉協議会のボランティア協力員6700人のほか、自治会、老人会に加え、電気やガスの検針員、郵便や新聞の配達員ら民間の26団体が協力する。「郵便物がたまっている」
「顔を最近みかけない」などの異変を察知すると、まず、市内全7区に計16人いる担当係長に知らせる。担当係長は現場に足を運び、生活保護や介護が必要な場合、市の関係部署と連絡をとり、解決をはかる。同時に、近所の住民や民生委員らに声をかけて、「「見守り隊」を編成。訪問や差し入れのほか、家に電気がついているかなど、さりげない観察を続けてもらう。10年度は670件の異変情報が寄せられ、命をつなぐ成果を挙げている。「私たちは住民や行政の間の接着剤。SOSのサインを漏らさぬように網の目を細かくするのが仕事」。加治さんはそう話した。

独居でない人、支援拒む人課題
5年目を迎えたネットワーク事業だが、見守りの課題も浮かびあがっている。まず、一人暮らしではない世帯への目配りだ。事業開始7カ月後の08年11月、北九州市内の高齢夫婦が孤立死した。「独居でない点が周囲に油断につながった」と反省材料に挙がったが、見守り隊の一人は今も「単身の高齢者には気を付けているんだけど」と戸惑いを見せる。東京やさいたま市で相次ぐ孤立死も同様のケースだった。
二つ目は住民同士の関わりの希薄さ。10年度の異変情報のうち、半数近い305件は民生委員と協力員からで、住民からは33件どまり。自治会に入らない世帯破増え、「他人の世話になりたくない」という人も少なくない。支援を拒む人に「お変わりありませんか」と手書きのメモを残す試みも個人レベルで始めている。個人情報のあり方も問われている。「九州電力は個人情報保護を理由に料金滞納の情報の提供に消極的」との声が聞かれた。

ネットワーク事業の担当者は「個人情報を共有しないと見守りは無理。情報をどこまで周囲に知らせるか、市がルールを示すことが必要」と指摘する。


長谷川和夫先生の講演があります 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/20(Wed) 21:43 No.1643

「スミセイ シニアライフセミナー」の今年の予定が発表されました。
主催は公益社団法人 住友生命健康財団です。

●と き 9月9日(日)12時半開場
13時10分~16時
●ところ 北九州芸術劇場・大ホール
小倉北区室町1丁目1-11 リバーウオーク北九州
6階
●参加費 無料 定員:1200名(応募者多数の場合は抽選とし、発表は招待券発送にて替えさせていただきます)

プログラム
□基調講演 「認知症の正しい理解と予防について」
長谷川和夫氏
(認知症介護研究・研修センター名誉センター長
聖マリアンヌ医科大学特別顧問)
□ 落 語  五明楼 玉の輔師匠
□ 「認知症に強い脳をつくる」
宇良千秋氏
(東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と介護予防研究チーム研究員)

◇お申し込みは、はがき、電話またはFAXにて、〒・住所・電話番号・参加人数を明記して下記まで
〒163-0204 東京都新宿西新宿2-6-1 新宿住友ビル7階 朝日カルチャーセンタープロジエ          クト事業本部「シニアライフ北九州」係
TEL:03-3344-2041
FAX:03-3344-4876

※長谷川先生の講演は分かりやすく、深い内容です。ぜひお聴きしましょう。多くの人を誘っていきましょう。


Re: 長谷川和夫先生の講演があります 高田芳信 – 2012/06/20(Wed) 21:45 No.1644
追記 締め切りは9月3日までです。

おむつ外し 自立へ一歩 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/19(Tue) 19:42 No.1642
特養広がる取り組み
全国の特別養護老人ホームで、おむつに頼らず入所者に自立した排泄をしてもらう取り組みが広がっている。昨年、道内で初めて札幌などの2施設が、夜間を除き入所者全員のおむつを外すことに成功した。自立した生活によって身体機能回復への効果が期待できる一方、介護職員らの負担は大きく各施設の課題となっている。

2施設のうち、札幌市南区石山の特養「和幸園」(入所者100人)は2009年6月、「トイレに座るという普通の生活をもう一度してほしい」(大沼百合子施設長)と、おむつを外す試みを始めた。
介護度は軽い順に要支援(1~2)、要介護(1~5)の7段階あるが、同施設の平均介護度は4.3と重い。同様の施設では、一般的にはほぼ、全員がおむつをしているレベルという。このため同施設はまず歩行能力を高めてもらおうと足踏み運度などを取り入れ、楽に排便できるよう従来より多めの一日1500ミリリットルの水分摂取などを進めてきた。

使用者ゼロ
歩いてトイレに行ける人は職員1、2人が誘導し、歩行が難しい人には歩行器を使って極力自力歩行を促してきた。この結果、84人のおむつ使用者全員が日中はおむつを使わなくなった。寝たきり生活が長く脚が伸びたままだった90代の女性は、トイレ誘導などを受けるうちに脚のこわばりがやわらぎ、歩行器を使い歩く歩く訓練を始めた例もあるという。大沼施設長は「おむつが取れて入所者の表情が明るくなり、職員のやる気にもつながった」と言う。

全国老人福祉施設協議会(東京)によると、全国6126ケ所の特養のうち、昨年12月時点で「おむつゼロ」を達成したのは、29か所。道内では和幸園のほか、北広島市の特養「四恩園」(入所者50人)が昨夏に成功した。四恩園の三瓶徹施設長は「簡単なことではなかった。職員全員が一丸となって行わないと前に進めない問題だと思う」と話した。

尊厳の問題
同協議会によると、「自力歩行が困難な人にはおむつの方が安全」との理由などから、おむつに頼る施設が多いという。
札幌のある特養施設長は「職員はぎりぎりの人数。人手がかかるおむつ外しは現実できではない」と言い、「自力で排泄できるようになっても診療報酬や介護報酬は上がらない」と指摘する。

福祉問題に詳しい国際医療福祉大大学院(東京)の竹内孝仁教授は「おむつの着用は人間の尊厳に関わる問題。合理性ばかり追求せず、一人ひとりに会ったケアをしてほしい」と呼びかけている。
北海道新聞 2012年1月27日


筑後全域に捜索網拡大 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/06/18(Mon) 22:33 No.1641
筑後全域に捜索網拡大 大牟田市が先導し実現
◇なるほドリ 認知症による徘徊などで、行方不明になったお年寄りを、自治体の垣根を越えて、捜索する仕組みが、筑後地区にできたんだって

記者:先月28日、同地区の全12市町が参加して「高齢者徘徊SOSネットワーク広域連携」の協定が結ばれ、運用が始まりました。半数の6市町村が自治会や消防団体と連携し、行方不明者を捜索するネットワークを構築することで、残る6市町村もネットワークを今年中に整備する予定です。

Q:こうゆう取り組みは珍しいの?
A:市町村の連携は、北海道と神奈川県に次いで全国3例目。筑後地区ではすでにネットワークを作っていた大牟田市が他市町村にもよびかけ、実現しました。こうした市町村が主体となる連携は全国初めてです。

Q:行方不明者の仕事は警察の仕事では?
A:緊急時の場合、警察だけで探すのは、限界があります。
警察署はタクシー会社や駅、郵便局などに行方不明者の情報を流す独自の連絡網を持っています。
自治体の構築したネットワークが加われば、より大勢の人に捜索に協力してもらえます。

Q:行方不明者のプライバシーは?
A:警察に捜索願いを出した家族が、ネットワークの捜索を依頼するかどうかを決めます。必要な情報は、行方不明者の年齢、性別、服装、身体的特徴などですが、名前は伏せても、捜索は可能です。自転車や電車での移動が想定できる場合などに他の自治体にも連絡します。

Q:ネットワークの活用実績はあるの?
A:大牟田市では、昨年1年間で、認知症の行方不明者が24人出て、23人の捜索ネットワークが活用されました。3人は市外で発見されており、ネットワークの広域化は大きな前進です。
同市の整備のきっかけは、02年ハヤメ南校区であった徘徊中の高齢者の死亡事故でした。
「2度と事故を起こさない」と住民が捜索用の連絡網を作り捜索の模擬訓練を実施したのが始まりです。この動きが、他校区にも広がり、現在の模擬訓練は、市全域でおこなう規模になりました。また、同市は市民らに災害情報などを知らせるメール配信サービスに徘徊情報も入れています。認知症20+件や徘徊を身近な問題として、感じてもらう啓発活動を、各市町村が行うことも、ネットワークの構築には重要です。(回答は近藤聡)
毎日JP 2012年6月3日 原文のまま


夢ひろば の広報紙 「あすなろ」 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/17(Sun) 20:38 No.1640
 今日、福岡県高齢者福祉生活協同組合 夢ひろば事業所(八幡西区)の広報紙、第46号、5月号をいただきました。ありがとうございます。

その1面はびっしりと、私たちの第17回総会の記事が写真付きで掲載されています。嬉しいですね。ありがとうございます。第4面では総会第2部「濱野裕生コンサート」を写真付きで載せていただいています。私の家の近くであり、大分前には、同所主催で「認知症の講演会」を開催、お話をしたことがあります。昨年末はひとり暮らしの高齢者がⅠ年を通して一番淋しいのは「大晦日の日」と知り、同所の吉田 俊憲運営委員長が中心になり、地域の町内会長さんらと話し合い、一人暮らしの方などを大晦日に50人程集め、歌あり、旅笠踊りあり、抽選あり、お酒もはいって、楽しい集いで喜ばれました。

今後もいっそう、地域としっかり結びつき、福祉のために大きな力を発揮していただきたいと願っています。


介護者家族のつどいに どうぞ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/15(Fri) 19:55 No.1639
介護者家族のつどいにご参加ください!
認知症の人をかかえ、障害者をかかえて、日ごとがんばっている
介護者のみなさん!
お互いの介護の状態を話し合いましょう。

他人の介護の様子を知り、ああそうかと納得できることがあります。

また、家族や親せきにも話されないことでも、お互い介護者同士、涙を流してお話もできます。

何でも話せる場にお出でください。お待ちしています。

●と き 6月30日(土) 13時~15時

●ところ 八幡西区JR折尾駅東口前 スーパー丸和4階
八幡西生涯学習センター折尾分室


北九州市が舞台 認知症テーマの映画 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/21(Mon) 20:40 No.1618
北九州フィルム・コミッションから連絡がはいりました。紹介します。

昨年5月に、全編がわが北九州市内で撮影された映画『「わたし」の人生』が7月上旬に、公開されます。全国ロードショーは8月からで、北九州はそれに先立って上映されます。

この作品は、北九州市の私達の知っている様々な風景を背景に、認知症の父とその娘を中心に、現在の日本での介護社会で”介護離職”をはじめ様々な問題点を浮き彫りにしながら、家族や周辺の人々の苦悩や希望を描いています。

認知症の方を抱えられた方、家族の会の方、介護職の方、認知症サポーターの方、民生委員の方、福祉協力員の方、自治区会、老人会、多くの市民の方が鑑賞されるよう願っています。

依頼事項は
1.ポスターの掲示
2.チラシの配布
※必要部数を知らせてください、後日郵送するとのことです。
〈連絡先・問い合わせ〉は次の通り
北九州市広報室フイルムコミッション
担当:西山、今浪   電話:582-2235

団体用特別鑑賞券販売のお知らせ
1.券種・特別価格について
『「わたし」の人生』団体用特別鑑賞券:1100円(税込)
※当日券:1800円(税込)のところ今回は特別価格となります。
※団体用の特別価格となりますので、お申し込みは10枚以上  からお願いします。
2.注文方法
下記の事項をご記入の上、フアックスまたはメールにてご注文 ください。※メールでご注文の場合は件名に【『「わたし」の 人生』】と入力ください。締め切り 2012年6月30日
3.使用可能劇場
上映予定劇場については別紙参照ください。また、2012  年11月末日までの全国の上演劇場にて使用可能です。

その他お問い合わせがあれば、下記、営業部 佐藤奈穂まで。
(株)フアントム・フイルム
営業部 佐藤奈穂行  電話:03-5771-2045
FAX:03-5771-2046
e-mail:naosato@phantom-film.com
ご希望枚数:    枚 掛け 1100円=
お支払い方法: 現金or振り込み(請求書を送付します)
貴社名   :
担当者名  :
住所    :
電話番号  :          fax番号:


北九州市の上映日程が決まる 高田芳信 – 2012/06/14(Thu) 20:17 No.1638
 北九州市を舞台にした認知症をテーマにした映画「わたしの人生(みち)」が北九州市では全国に先駆け、7月7日から上映されます。ぜひ,観賞しましょう。

認知症対策で脚光 岡山県立博物館 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/11(Mon) 21:23 No.1637
 岡山県立博物館(岡山市北区後楽園)の収蔵庫に眠っていた民族資料が、意外なところから脚光を浴び始めた。認知症対策に有効とされる「回想法」の素材としてだ。お年寄りの脳を活性化させるツールとして新たな存在感を発揮し始めた中で、福祉と連携した「博物館の活性化を模索する動きにもつながっている(馬場信彰)

「これに入れたらご飯が冷めんかった」「電気がなくてもよかったんで」-
同市中区の特別養護老人ホームで昨年10月開かれた「いきいき出前講座」。同博物館の信江啓子学芸部員が、お櫃にいれたご飯を保温する容器「ねこぼこ」を取り出すと、入所者が口ぐちに話し始めた。
湯たんぽ、下駄、鉄鍋、・・。昭和中期に実際に使われていた生活用具が次々に披露され、思い出話は盛り上がる一方。施設職員は「認知症の人や普段は無口な人も、目を輝かせて生き生きとしている」と驚きの声をあげた。

同博物館が所蔵する生活用具、農具、家具などの民族資料は約1万点。考古資料、美術工芸品、古文書を上回る“最大勢力”だが、展示公開する機会は少なく、活用策が長年の懸案となっていた。

一方、認知症の予防や症状の緩和に効果があるとされる「回想法」は、高齢者が過去の記憶をたどることで脳や心を活性化させる心理療法。国内では、愛知県北名古屋市が民俗資料を使って成果をあげており、同博物館も「資料の有効活用につながる」と判断。2010年度から実践研究に乗り出した。
実践研究は、管内に施設入所者を招く「館内講座」と学芸員が施設に出向く「出前講座」を中心に展開。「写真ではなく、実物を使うことでより効果がある」(信江学芸員)との狙い通りにお年寄りたちの会話が弾み、民族資料が記憶に働きかける格好の素材となることが実証できた。このhか、ちゃぶ台などで、書和30年代の居間を館内に再現し、お年寄りが家族らと自由に語らう場も随時、提供している。(現在は休止中)同博物館はこうした取り組みを県内各地に広めようと、本年度、県内市町村の福祉・文化財担当者らを集めたセミナーを開催するほか、これまでの成果をまとめた報告書(A4版、4ページ)を市町村役場や福祉施設などに配って、回想法の意義や効果をPRする計画だ。

岡山県立大保健福祉学部の太湯好子元教授(老年看護学)は、
「博物館の強みが、福祉分野でも生かせる好例だ。回想法そのものが、県内ではあまり知られておらず、県立博物館を旗振り役に広まってほしい」と期待する。

同博物館の田村啓介館長は「県内には多くの民俗資料館があるが、十分に活用されているとは言えない。回想法をきっかけに、お年寄りだけでなく、地域の博物館や資料館も元気になれば」と話している。(山陽新聞 4月5日付け)

※北九州博物館もこのように活用できるようになればと願う。
高齢者や認知症の人にとって、昔のことが少しでも思いだして、話題となり、心を通わすことができれば、と思います。


3丁目だより 送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/10(Sun) 21:16 No.1636
3ちょうめだより NO125号が届きました。
老人保健施設 ナーシングセンター八幡発

Ⅰページは~食中毒を予防しよう~とこれからの時期、大事な注意を喚起しています。
★菌をつけない! ・清潔な環境で調理する ・新鮮な食材を選ぶ ・しっかり手洗いを行う
★菌をふやさない!・調理後はすぐに食べる ・常温に長時間放置しない
★菌をやっつける!・十分に加熱する(中心温度85度c1分以上)・冷蔵庫を10度c以下、冷凍庫はー          15度c以下に保ち、不必要な開閉は避ける

3ちょうめのちょっといい話

浴室に誘導されて来られた時のこと。
入浴介助のスタッフ
「いらっしゃい!」

T氏
「お手やわらかに」・・・・
髭そりを手渡した時のこと

スタッフ
「どうぞ」

T氏
「うん。では あ~   」 と歌をうたわれました。


地域で行う認知症予防活動 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/09(Sat) 10:23 No.1635
市民公開講座
『地域で行う認知症予防活動』
講師
朝田 隆氏(筑波大学医学医療臨床学地域精神医学教授)
ミニシンポジウム
コーディネーター 朝田 隆氏

シンポジスト   高橋幸男氏(エスポアール・出雲クリニック・院長)
行政担当者、介護保険事業者、当事者家族

◆日 時  6月23日(土) 13時半~15時半 入場無料◆場 所  小倉北区 北九州国際会議場
◆主 催  日本精神神経科診療所協会
日本精神神経科診療所協会 第18回学術研究会
実行委員会
◆共 催  北九州市、福岡県精神神経科診療所協会
北九州精神科診療所協会

◆後 援  厚生労働省、日本医師会、日本精神科病院協会、
日本精神神経学会、日本精神保健福祉連盟

お問い合わせは
事務局 〒802-0016 小倉北区宇佐町1-9-30
(医)りぼん・りぼん内
電話  093-513-2565
FAX 093-513-2611


認知症の人と家族の会が総会アピール 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/08(Fri) 15:08 No.1634
私達の家族の会が団体加入している「認知症の人と家族の会」は
6月2日に下記のような総会アピールを出しました。

明日への勇気と希望が見出せる社会に
2012年度  総会アピール
公益社団法人 認知症の人と家族の会
(総会参加者一同)

世界保健デー(4月7日)に合わせて発表されるWHO報告は、今年のテーマに「認知症」を選びました。その中では、世界で4秒に1人が新しく認知症になっているとして、世界的規模で認知症を国家の公衆衛生、社会ケアの優先課題としなければならないと訴えています。高齢化率が世界一である日本において肝に銘治なければならない指摘と言えるでしょう。

しかし、わが国では認知症は国家の優先課題となっているのだろうか。
むしろ、偏見と行政施策皆無の時代から”認知症新時代”と言える今日まで、紆余曲折がありながらも前進してきた30数年の認知症の歴史が、いま停滞しょうとしているのではないか。本日、全国から新緑の京都に参集した私たちは考えました。

4月に介護保険が制度が改正されましたが、認知症への対応が向上した実感はありません。また、制度が進んでもなおかつ残る「気が休まらない」介護家族への固有の支援も不十分のままです。一方で、保険料は上昇し、報酬改定で利用料も上がりました。これらのことは、独居や高齢者のみの世帯の増加や、雇用不安などで介護力も経済力も低下している家族を追い詰めることになります。加えて、現在論議されている「社会保障と税の一体改革」がそのまま実行されたら、多くの家族がさらに厳しい状況におかれることになるでしょう。

国が膨大な4借金を抱えていることは承知しています。国が破たんしてはもちろん困りますが、私たちの生活が成り立たなくなっては元も子もありません。家族の暮らしあってこその介護です。
社会保障を充実させ、暮らしを守りつつ、国の財政をたて治すことができる道を社会全体でもっと考えるべきではないでしょうか。

その中で、「認知症ケア」の質を高め、「家族支援」を進めることが必要です。財源・仕組み・ケアと支援の質を、利用者・家族の立場に立って一体的に改善することこそが、明日への勇気と希望が見出せる社会への道だと確信します。それは昨年の3.11から学んだ「普通に暮らせることの大切さ」を活かす道でもあるでしょう。

そのために、私たちは3.11から学んだもう一つのこと「つながること、絆の大切さ」を忘れずに、これからも仲間の絆を広げて前向きに生き、認知症になっても安心して暮らせる社会をめざしてすすんでいくことを表明します。


パーソン・センタード・ケア入門コース開催 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/07(Thu) 14:20 No.1633
第3回パーソン・センタード・ケア入門コース開催のお知らせ
日本認知症ケア学会認知症ケア専門士2単位取得研修

「パーソン・センタード・ケア」とは「その人の取り巻く人々や社会と関わり合いを持ち、人として受け入れられ尊重されていると、本人が実感できるように、共に行っていくケア」を意味します。

入門コースでは、本人の立場に立って、その人を理解する手がかりをつかむために、ロールプレイや演習を織り交ぜながら、基本を学んでいきます。

①認知症の人の行動が理解できない。
②パーソン・センタード・ケアに取り組みたいけど、なんだか難しそう・・・
③認知症の人の立場に立つってどうすればいいんだろう?

そんな悩みを抱えるみなさん!一緒に学んでみませんか?

●と き 8月18日(土) 13:00~17:00
●ところ 北九州市小倉南区高野3-11-1
(社福)双葉会地域密着型介護老人福祉施設 第2双葉苑 地域交流ホール
●受講料 2000円
●定 員 50名限定(先着順)

研修内容 1.パーソン・センタード・ケアとは?
2.認知症をもつ人の良い状態・良くない状態とは?
3 その人全体を理解するとは?
4.パーソン・センタードな関わりとは?
5.認知症の人の心理的ニーズとは?
6.まとめ

主催・申し込み:社会福祉法人双葉会 介護老人福祉施設
双葉苑
後援:認知症介護研究・研修大府センタ-DCM推進室
日本認知症ケア学会、老いを支える北九州家族の会

受講申し込みはフアックスで 093-451-5866へ
記載事項 事業所名、連絡先、電話、フアックス、郵便番号、
住所、参加者名(振り仮名) 職種等記載ください。

電話 093-451-5865へ
受講申し込み用紙を送付してもらって、記入してください。


若年性認知症の人を抱える家族の集い 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/06(Wed) 19:11 No.1631
若年性認知症の人を抱える家族の集いを開きます。

認知症の人の中で、若年性認知症の人は、まだ若くその人の能力を活かせる分野が広く、ケアによっては生き生きと社会との関わりを持って生活している人もいます。大分県の足立昭二さんなどが、その例です。

一方、若いだけに認知症の進行が早く、いろいろな行動・心理症状が出て、介護家族は辛い思いをされている方もあります。そんな現状をお話会い交流して、少しでも心を軽くし、情報を得て明日からのお力になればと思い下記の通り開催します。

もの忘れ外来、訪問看護師、ケアマネさん、デイサービス、デイケアなどのみなさん。若年性認知症を介護されている家族の方をこの『集い』に参加するようお勧めくださいませ。よろしくお願い申し上げます。

●と き  6月9日(土) 午後1時半~3時半
●ところ  北九州市戸畑区中本町3-10 中本町商店街 中本町ビル2階
JR戸畑駅・ウエルとばたのすぐそばです。
商店街のロータリーでは縁台将棋をしています。
わからない時は電話 882-5599へ。お迎えに行きます。


パネルディスカッション 医療連携と看取り 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/05(Tue) 19:24 No.1630
 6月2日の日曜日、福岡市電気ビルで日本高齢者生活協同組合連合会主催によるパネルデスカッションがありました。私はだい2分科会の「医療連携と看取り」に参加しました。

●最初に発言されたのは「ささえあいコミュニティ」生協新潟の今村達弥さん(医師)。
いま、認知症の人と進行癌をお持ちの人が増え、病院も受け入れてもらえず、難民化していると発言されました。アルコール依存症の方、認知症の方をみて、関係性が壊れること、どう死ぬまで関係性(つながり)の回復をはかる「場」を創っていくことが大事だ。そのために認知症の人プラス進行がん の人が住む場所にとりかかっている。精神科病院+小規模多機能+グループホームなど医療と福祉の連携を成功させたい。

●山形県高齢者福祉生活協同組合 専務理事 菅原 丈男さん
テーマは「地域の協同と連帯の力で 高齢協の社会的役割」
まず、高齢協の理念と立脚点について熱く語った。
高齢者が全ての社会資源を活用し、①どう自分らしく生き生き と輝いて生き、健康で長生きし、健やかに老いる ②いつまで も感性豊かに、しなやかに、美しく、心にゆとりと感動、笑い をもってサークルづくりをする。そのために全国の高齢協の活 動から学び、多様な運動を広げる。

住み続けることのできる地域づくりと協同組合間の共同が必要

●和歌山県高齢者福祉生活協同組合
同高齢協は、元気なシニアが地域福祉にかかわる活動を活発に行っています。シニアによる障害者団体のサポートを紹介されました。事業としては「福祉事業・仕事おこし・仲間づくり」の3本柱。その中の一つ、高齢者、障害者の地域生活を支えるー通称≪お助け隊」として「どんな福祉サービスがあれば・・どんな支援ができれば・・」今以上に快適な生活ができるのだろうか。こうして「友の会営繕事業部」「友の会送迎事業部」「障害者グループホーム世話人の会」「ほっとけやん倶楽部(ボランティア」の4つの事業をおこしています。
送迎を利用されている家族から「気持ちのやさしい人」「非常に気配りのできる人」などのことばが寄せられ、「自分も役に立ってるんや!」「やりがいがある」と充実感を感じて活動している。

●「豊かな生を、最期まで支える看取りの支援」のテーマで
福岡市の にのさかクリニックの 二の坂 保喜先生が発言しました。
1.豊かな生(いのち)は、「死を見つめて生きる」ことを内包している。

2.在宅ホスピスかの経験から学んだこと
具体的には
①スタッフの学習。経験を積み重ね、共有すること。
その人、その人の死生観を学ぶ。
②医療との連携の進め方の実際。医療を在宅生活を支える一つの機能として捉える。
そして先生が地域のコミュニテイは変えられる。
どんな地域にしたらいいのか、どこをどう変えたらいいのか考えて行こうと結ばれました。


認知症徘徊模擬訓練に参加しました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/03(Sun) 21:29 No.1629
 昨日の6月2日、小倉南区の長行台 つどいの家(長行西5-5-26)で有限会社 故郷 ふれあい家族 主催による認知症「徘徊」模擬訓練に50人が参加しました。参加者は地元の民生委員、市民センターの館長さん、はじ目地元の人、、老いを支える北九州家族の会の役員や認知症草の根ネットワーク、専門職の方々でした。

最初に熊本市の特別養護老人ホーム鐘ヶ丘ホーム副施設長の岡山隆二さんは「まちで、みんなで認知症をつつむ~大牟田市のとりくみ」と題してお話されました。徘徊ネットワークの目的は
1.認知症の人と家族を支え、見守る地域の意識を高め認知症の理解を促進していく。
2.徘徊高齢者を隣近所、地域ぐるみ、他職種協働により可能な限り、声かけ、見守り、保護していく実効性の高い仕組みの  充実。
3.認知症になっても安心して暮らせるために「徘徊=ノー」ではなく、「安心して徘徊できる町」を目指していく。

そして認知症はそのためにあくまで”きっかけ”であり、誰もが支え合う地域を目指すのが大切と強調されました。

また、模擬訓練で目指すのは①市民への認知症の理解を広げること ②地域コミュニテイの再構築 ③世代間交流、他職種協働のまちづくりの推進であることを明らかにしました。

徘徊からみえてくる課題として
徘徊高齢者の中には、まだ家族が認知症に気づいていないこともあり→早期発見・診断の必要性
まだまだ恥じたり、隠したりして家族が助けを求めない・求められない→誤解や偏見、地域の理解
対応の困難さ故、家族は疲弊していく→家族支援の重要性
家族だけで支えられない→地域の理解と支援
広範囲に歩き回ったり、事故に遭ったり、長期間見つからず栄養失調になり死に至る事も→見守りや地域の実効力の高いネットワークを指摘しました。
模擬訓練は数人で1グループとして、5グループの編成となりました。徘徊高齢者になった方を探すとういうもので、GPSを使って実施しました。
終わっての講評では●GPSの機能がうまくいかなかった。

●初めて野」経験であり課題がいろいろ見えてきた、継続が大切 ●認知症についての理解を地域でどれだけふやすか、そして地域の人の協力が大切など意見が出されました。

市の高齢者支援課の高野正二郎さんから『北九州市の徘徊SOSネットワークの」説明がありました。

3月のライフとばたに引き続いての模擬訓練が行われたこと、民生委員や市民センターの館長さん等も参加され、広がりを感じます。更に広がる事を期待します。

同日の夕方,NHKがこの模様を放映しました。


友人のお陰で母の介護ができた 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/06/02(Sat) 20:50 No.1628
 公益社団法人 認知症予防財団が発行している隔月刊 新時代74号 6月1日付けで「孤立しなければ介護は楽にできる」の内容があった。最近の毎日新聞の投稿「みんなの広場から」の再掲である。

4月4日の本紙、記者の目「連載」『かいごのいろは』を終えて」を読み、大いに納得した。特に文中のNPO法人の丸尾多重子理事長の言葉「孤立しなければ、介護は楽にできる!」に「同感!」と叫んだ。
私の介護者としての生活は、母が10年前に認知症を患った時から始まった。その母も5年前に要介護5の寝たきり生活になり、今年2月初旬に92歳の障害を終えた。その間、私の心を支えてくれたのは、暖かく気配りしてくれる友達であり、孤立感と苦痛を覚えることはなかった。こうした環境に、いつまでも連帯してくれた友達への感謝の念を忘れてはならないと肝に銘じている。記憶を日々喪失していく母だったが、昔の生真面目な性格からは想像もできない愉快な会話を展開してくれ、父や私の心を和ませてくれた。
母なりの努力をしていたかたと思うと、いまだに涙が止まらず、私n脳裏に刻まれている。やはり介護は人を育てるのだと確信する。『大阪市淀川区、女性67歳)

※私たち家族の会はこのようなお友達の役割を担っていると思って活動をしています。最期のことばー介護は人を育てる じんときます。私自身、介護の中で家族の会ができ、家族の会を通して、介護者同士励まし合い、助けられました。私が育てられたと思います。


男の介護、孤立防止へ医療・福祉連携 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/31(Thu) 20:04 No.1627
 男性介護者が増えている。北九州市では2009年にお母さん大好きの息子が、介護疲れなどから、暴行し、認知症の母親を殺してしまうという大変残念な事件がおきた。認知症への理解や介護保険のサービスの利用、などいろいろ考えなければならない課題がある。山陰中央新聞野3月22日号は連載で「男の介護」をとりあげた。第3部「後押し」③は孤立防止へ医療・福祉の連携をテーマにしており、まさに今の問題に迫っている。以下紹介します。

午後5時過ぎ。鳥取県日南町健康福祉センターの一室で、通常勤務を終えた医師、看護師、ケアマネ-ジャー、介護事業職員ら25人が、担当する患者や要介護者の状態を話し合っていた。ミーティングは、患者や要介護者の容体に関する情報を共有し、多方面から切れ目なくケアするのが目的。30年前から週1回開かれている。
関係者が手を携え包括的に支援しなければ、高齢化がすすむ地域を支え切れない発想から生まれたものだが、近年は男性介護者の見守り役としても存在感を放つ。

粘り強く説明
ミーティングのまとめ役は町立日南病院の高見徹院長(63)。病院では通院困難な患者が140人に上るため、平時tは外来診療後、自ら往新診に出向いている。対象患者は1日平均8人だが、診る相手は、患者だけではない。必ず付き添う家族にも、「疲れていませんか」とさりげなく尋ねる。

中山間地域では、雇用の悪化や嫁いでくる女性の減少に伴い、親を一人で介護する無職男性が増加。全国では、年金収入しかないため必要な通院や介護サービスを打ち切ったり、介護のストレスが増幅して親への虐待にエスカレートしたりするケースも珍しくない。ミーティングでは昨秋、親子二人暮らしの家庭で、体調不良の高齢の親が長期にわたり入浴していない事例が、町の福祉担当者から報告された。
出席者は、息子が家庭への介入を嫌っていることから粘り強い支援が必要と判断。医師やケアマネージャー餓要介護認定のための訪問と同時に、衛生管理を繰り返し説明し、ようやくディサービスでの入浴を実現させた。「医療と福祉が連携して、地域の支援が必要な町民を支えていけば、介護の孤立はなくなる」高見院長は、関係者のスクラムを強調する。

意識啓発強化
65歳以上の1割が認知症を発症する現状に、医療現場からは「精神科、神経内科といった専門領域だけでは対応しきれない」との声があがる。米子市内で昨年12月にあった認知症の在宅医療を考えるシンポジウム。鳥取県西部医師会の野坂美仁会長(57)は「家族の歴史や生活を知るかかりつけ医が必要だ」と医師の意識啓発を強化する考えを強調した。
県は地域の医師会に委託して、かかりつけ医対象の研修会を年3回程度開催。認知症の診断技術をはじめ本人、家族への接し方、地域への連携の必要性を説き続ける。「地域で誰かが見守らなければ」という使命感の高まり。認知症の人と家族を救う医療と福祉の総力戦が、孤独な男性介護者を勇気づける。

※そうですね。全く同感です。地域で福祉と医療の連携をどうするか。古くて新しい課題です。


会の事務所を開放します! 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/30(Wed) 08:35 No.1626
 わたくし達の会の事務所を開放します。自由にお出でください。介護の相談事でも、楽しかったこと、嬉しかったこと、何でも自由に話ができる機会です。どうぞおいでください。お待ちしております。

●と き  6月6日(水) 午前11時~午後3時
●ところ  戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば
中本町商店街 ロータリー 中本町ビル2階
不明の時はお電話をください。
電話 882-5599


高木善之講演会は大成功でした 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/29(Tue) 20:39 No.1625
北九州共生を考える会の代表、山下博さんからのお話で、5月26日に小倉北区商工貿易会館で開かれた高木善之氏の「ブータンの光と影」の講演会に250人の方が参集され、お話の内容もよく、原発問題でも、美しい地球を子どもたちに残したいの思いが伝わりよかったそうです。私は残念ながら参加できず残念でした。
一層のご活躍を期待します。

「徘徊」模疑訓練に参加を! 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/26(Sat) 21:21 No.1623
 北九州市内でー認知症の「徘徊」を地域で支えるための模擬訓練を開催します。
主催は有限会社 故郷 ふれあい家族です。

この日のテーマは”老いても、障害をもっても、誰でも、安心して住み続けられるまちづくりを目指して”

●日 時 6月2日(土) 13時~16時
●場 所 小倉南区長行西5-5-26
長行台つどいの家
●電 話 093-451-2607
●参加料 無料

プログラム
講 義(60分) 13時~14時
『認知症を通してのまちづくりー徘徊捜索の取り組み』
講師:岡山隆二氏「特別養護老人ホーム鐘ヶ丘ホーム
副施設長」

認知症「徘徊」模擬訓練(60分) 14時~15時

●「徘徊」高齢者役チームと捜索チームを作り模擬訓練を行ま   す。地域の方々に情報提供や協力をお願いしながら、身近   な地域で認知症を支えるネットワークづくりをめざしま    す。

●講座受講者も一緒に模擬訓練に参加し、高齢者への声かけの  仕方や地域で支えるシステムづくりを学びます。

講 義(30分) 15時~15時半 『北九州市の「徘徊」SOSネットワーク』
講 師:高野正二郎氏(北九州市保健福祉局・高齢者支援課)

総 括(30分) 15時半~16時  (講義・模擬訓練の体験の感想発表)

※北九州市でいま、救えるいのちは救おう!と見守り・行方不明者ねおネットワークをすみずみまで広げようと私達の会をはじめ、認知症草の根ネットワークのみなさんが、がんばっています。ぜひ、多くの方々が、参加されるよう訴えます。       


医療法人恵友会広報誌いただきました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/25(Fri) 10:34 No.1622
医療法人 恵友会 霧ヶ丘つだ病院の広報誌 「恵友」第35号いただきました。ありがとうございます。
表紙がいいですね。『紫川を泳ぐこいのぼり』 紫川の静かな流れを正面に捉え、こいのぼりが横断してずらり並んでいるさま、それに迫る緑の森、5月を感じさせます。撮影されたのは 楢橋晋一様です。目を惹いたのは「地域貢献企業表彰を受けた」の記事。病院の事業部長が地域のまちづくり協議会の保健福祉部長に就任。病院全体でさまざまな活動に取り組んできた、その地域活動の報告だ。

霧ヶ丘健康フェア、校区の保健福祉部としての活動、地域の中学生の職場体験受け入れ、歩道の緑化整備活動などをあげている。



タンゴセラピー 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/24(Thu) 09:19 No.1621
 「わたし」の人生の映画で一躍、注目されたのがアルゼンチンタンゴの効能である。本作品では、認知症の新たな緩和法としてアルゼンチンタンゴが用いられている。本国では音楽療法などが、認知症の緩和法として用いられることが多い中、アルゼンチンタンゴは認知症の人にとって、最も大切な「体と脳を動かすこと」「気分をよくすること」の両方を兼ねており、認知症以外の症例への緩和法としても海外では、すでに”タンゴセラピ”ーとして
高い評価を得ているという。

海外では心理療法の一種として”タンゴセラピー”というものがありますが、認知症の人にとって、声を出すことや体を動かす事は、症状を和らげるのに効果的です。アルゼンチンタンゴは全身を使うだけでなく、(ペアダンスにより手を取り合い)人と人を結ぶものでもあります。基本的に認知症と人というのは、機嫌が良い時にトラブルをおこすことはほとんどありませんので、その人の気分をよくする事が、最も重要であるといえます。

自尊心を傷つけずに何か一つの事に取り組んでもらう、それによって、認知症の人の気分を良くできるのだと思います。そう言った意味で、アルゼンチンタンゴは認知症の緩和に適しているといえます。(監督で精神科医の和田秀樹さんのコメントから)


認知症介護家族交流会のお知らせ 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/05/23(Wed) 09:43 No.1620
認知症介護家族交流会を開催します。どうぞ気軽にご参加ください。予約は要りません。

●と き 5月26日(土) 午後1時~3時
●ところ 戸畑区 JR戸畑駅のすぐ横です。ウエルとばた3階

お待ちしております。


映画 「わたし」の人生のあらすじ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/22(Tue) 21:13 No.1619
「お前たちのことは忘れたくない」
認知症の父と娘ー   離れ行く心を繋ぎ、再び生きる歓びをもたらしたもの  それは”タンゴ”のステップだった

精神科医・和田秀樹が実際のエピソードを基に描く、希望の物語
「これからの介護との向き合い方」とは

百合子は、子育てを終え、自らの長年の夢である大学教授への道を歩み始めようとしていた。そんなある日、百合子の父で元大学教授の修治郎が痴漢行為で警察に保護された。父の異変を心配した百合子は、修治郎を病院へ連れて行き、そこで予期せぬ事実を知らされる。修治郎は”認知症”を患っていたのだ。病気の進行への不安と介護という現実に衝突し、離れ離れになっていく家族。そんな時、百合子は同じ家族が集う認知症「家族の会」を知る。そこで出会った個性溢れる患者たちと共に、アルゼンチンタンゴを習い始めた修治郎。はじめは見様見真似で始めたタンゴだったが、ステップを踏むうちに修治郎の表情に変化が訪れてくる。そんな父の姿を見た百合子もまた、介護によって諦めかけていた夢に再び向かい始める。

現在1000万人以上の人びとが介護に携わっており、劇中で描く”介護離職”を始めとする、様々な問題と向き合っている。本作は精神科医であり高齢者の臨床に携わるスペッシャリスト和田秀樹がある家族を通して、現在の日本の介護社会における問題を浮き彫りにしながらも、家族とその周辺の人々のリアルな苦悩、そして希望を描く。

★監督 和田秀樹とは?
老年精神医学を専門とする精神科医。東京大学医学部卒業後、高齢者専門総合病院浴風会病院や川崎クリニックで20年以上にわたって老年医療の経験を積む。

★俳優は 秋吉久美子、橋爪功、冴木杏奈、小倉久寛、
木下あゆ美、斎木しげる、辻本祐樹、松原智恵子


北九州市が舞台 認知症テーマの映画 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/21(Mon) 20:40 No.1618
北九州フィルム・コミッションから連絡がはいりました。紹介します。

昨年5月に、全編がわが北九州市内で撮影された映画『「わたし」の人生』が7月上旬に、公開されます。全国ロードショーは8月からで、北九州はそれに先立って上映されます。

この作品は、北九州市の私達の知っている様々な風景を背景に、認知症の父とその娘を中心に、現在の日本での介護社会で”介護離職”をはじめ様々な問題点を浮き彫りにしながら、家族や周辺の人々の苦悩や希望を描いています。

認知症の方を抱えられた方、家族の会の方、介護職の方、認知症サポーターの方、民生委員の方、福祉協力員の方、自治区会、老人会、多くの市民の方が鑑賞されるよう願っています。

依頼事項は
1.ポスターの掲示
2.チラシの配布
※必要部数を知らせてください、後日郵送するとのことです。
〈連絡先・問い合わせ〉は次の通り
北九州市広報室フイルムコミッション
担当:西山、今浪   電話:582-2235

団体用特別鑑賞券販売のお知らせ

1.券種・特別価格について
『わたし」の人生』団体用特別鑑賞券:1100円(税込)
※当日券:1800円(税込)のところ今回は特別価格となります。
※団体用の特別価格となりますので、お申し込みは10枚以上からお願いします。

2.注文方法
下記の事項をご記入の上、フアックスまたはメールにてご注文ください。※メールでご注文の場合は
件名に【『「わたし」の 人生』】と入力ください。締め切り 2012年6月30日

3.使用可能劇場
上映予定劇場については別紙参照ください。また、2012年11月末日までの全国の上演劇場にて
使用可能です。

その他お問い合わせがあれば、下記、営業部 佐藤奈穂まで。
(株)フアントム・フイルム
営業部 佐藤奈穂行  電話:03-5771-2045
FAX:03-5771-2046
e-mail:naosato@phantom-film.com
ご希望枚数:    枚 掛け 1100円=
お支払い方法: 現金or振り込み(請求書を送付します)


中間市ボランティア協議会総会でお話 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/20(Sun) 16:44 No.1617
 今日、5月20日、中間市ボランティア連絡協議会第17回定時総会(藤澤 冬美会長)が同市のハッピネスなかまで催されました。記念講演で認知症のお話をと依頼され、お話しました。ボランティアンの方々からお招きをいただき、嬉しくありがたく、思いました。

私は、妻が痴呆症と鑑定された1989年頃の状況と、今の時代偏見とのたたかい、また、その頃の病院や事業者の対応、そして今、認知症本人の尊厳を守る対応へと進化した内容を報告しました。なぜか、ボランティアの方々とのお話ということでしょうか。妻の初期の介護で、痴呆症への偏見を私自身がもっており、不安な状態、本人自身が苦しみ、人に言えず、悩んでいたことを見抜けず、十分寄り添って介護できなかったことをお話する時、思わず涙がでてしまい、申し訳なく思っています。

みなさん、やさしい眼差しでよく聴いていただき、私自身気持ちが和らぎました。藤澤会長さんはじめ、多くのみなさん。ありがとうございます。ますますお元気でご活躍を!


★キラキラ5月号★が届きました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/18(Fri) 20:11 No.1616
 北九州市市民活動サポートセンター発行のニュースレター
NO121 5月25日発行が届きました。ありがとうございます。つぶやきサロンを書いたのは「青春座」「語り部」の坂根 啓子さん。

カチンコがなる
~前略
時は平成23年Ⅰ月末 本年一番の寒さ。道路が凍っている。ここは廃校になった旧道原小の体育館である。100名のエキストラが守る中、老人会の演芸会の「国定忠治」を演じる。観客役のエキストラのみなさん、寒さの4時間もがんばってくれる。感謝!

これは、今年3月封切された映画「ロボジー」の撮影現場。
監督 矢口史靖
主演 ミッキー・カーチス
99%北九州でのロケのため、劇団「青春座」のシルバーグループ5名が映画俳優として出演。

あのロカビリーのミッキー カーチス二遭えると思い木や、現れたのはシヨボくれたよぼよぼのジイ
(ゴメン ミッキーさん)・・・・という出あいの場がかかれている。

2ページにはNPO活動の発表会の報告
発表したのは「性的被害に関する調査研究について」
特定非営利活動法人の女性ヘルプネットワークの事務局
野口 真理子氏

「風の里から見えてくるもの」
特定非営利活動法人 フリースクール風の里
代表 工藤 幸安氏である

北九州市市民活動サポートセンター
〒803-0814 北九州市小倉北区大手町11-4
北九州市立男女共同参画センタームーブ1階
電話 093-562-5309 


お寺サロン 認知症サポター講座 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/17(Thu) 22:10 No.1615
 5月16日、北九州市では初めて、お寺さんが認知症サポーター養成講座を主催した。このお寺は八幡東区川渕町3-23の永明寺、住職は松崎 信隆さん。お寺は「生老病死」と向かい合いながら、命を見つめるところ、今年度から同寺では『お寺サロン』を初めて行うことになった。身近な悩みごとは独りでは解決できない。専門の方に教えていただき、日々生きがいをみつけて、有意義に人生をすごしましょうというのが趣旨です。門徒だけでなく、多くの市民にもよびかけ、お寺を市民的サロンとして開放するものです。この日の講師は、私、高田が行いました。熱心に聴いていただきました。今後もいろいろな形でのサロンを開くそうです。終わって、住職さんとの話で、幼稚園を開いているのも、地域の市民のためになる立場からしており、高齢者の方のためになることをしていきたいと言われていました。

東日本大震災でも多くのお寺が被災者を受け入れています。ある意味で福祉の拠点にもなりうると思います。他のお寺でも積極的にこのようなサロンができればと願います。


広報誌『KAIHOU』送呈ありがとう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/17(Thu) 21:16 No.1614
 特定医療法人 東筑会 東筑病院 広報誌『KAIHOU』VOL37をいただきました。ありがとうございます。

介護老人保健施設 翡翠苑の特集号になっています。4月から翡翠苑が移転しました。
移転先 〒807-0046
八幡西区森下町27番43号

連絡先:電話 093-622-0333
入所:100名  通所:40名


こちらこそありがとうございました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/16(Wed) 20:08 No.1612
 濱野裕生様 私の方から、感謝のお便りをさしあげようと思っておりましたところ、濱野さんからこの掲示板に掲載いただいて恐縮しています。

やはり、介護に真正面から取り組まれ、お母さんへの燃えるような愛情を傾けている人でないと、詩、曲、歌、トークはできない独特の個性をもたれているすばらしい方だと、お会いして思いました。多くの人に感動を与えていただき、心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。

時間が足りなくごめんなさい。ディサービスに家族を通わせていて、帰りの時間に間にあわさなければならない方などの事情や、5時には会場整理して、明け渡さなければならないなどあり、十分時間がとれず、申し訳ありません。

これを機会に、北九州や福岡県内で濱野さんのコンサートが広がることを期待します。必ず広がっていくと、私は確信しています。

アンケートも50通あり、ほとんどが喜ばれ感動され、涙を流された方も多くいます。

おかげで、総会とともに、参加者の心を癒そうとの願いが実ったことを本当に喜んでいます。

遅くなり、申し訳ありませんが、重ねて感謝し、今後とも、ご一緒に認知症の人、障害者の人、その家族の方々の支援のために手を合わせていきましょう。


高木善之さんのパンフをいただきました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/14(Mon) 21:50 No.1610
 北九州の共生ケアを考える会の山下博さんから高木善之さんのパンフレット「ありがとう」をいただきました。その中に母と題して書かれています。母の日に因んでそのまま、紹介します。

母は88歳。父より4歳年上です。
数年前、脳出血で片方失明、そのためかよく転んで怪我をしたり、骨折をしたり・・・。
体も衰え、母もいつ何が起こってもおかしくない状況ですので、とても心配です。
私は海外など長期に出かける時、「もう会えないかもしれない・・」という思いで、別れる時「じゃあ。元気でね」とふざけたフリをして母を抱き、心の中で「さよなら」を言います。
すると母は、「そんなことせんといて。もう会われへんみたいでいやや」と言って照れたり、もがいたりします。

背中が曲がって小さくなった母は、背は今は私の胸にも届きません。五十数年前、私が小さかった頃、海で母にしがみついた時、私の顔の前にお腹があったのです。その時の母は大きく、背は私の二倍はあったのです。あれほど大きく、あれほど安心だった母が、今では小さくなってしまいました。

私は、今のように環境問題や生き方の講演を始める前に、その準備として様々な体験をしました。その一つとしての農業体験の中で、サトイモの収穫をした時、農業指導員から「親イモは?」と問いかけられました。一株に五個以上の子イモが丸く並んで育っているのですが、その真ん中だけ何もないことに気づかされました。しばらく親イモを捜していて、ふと気付きました。「そうだ!この真ん中の何もない場所が親イモを植えた場所なんだ・・・親イモは子イモにすべてを与え尽くして、土に還っていったんだ・・!」このことに気付いた時はショックでした。

サトイモであれ、動物であれ、親は子どもに、自分のすべてを与えつくして土に還っていくのです。それが自然なのです。それが当たり前なのです。それを繰り返している限り、生命は永遠に続くのです。すべての生物も、私たち人間も、長い間それを繰り返してきただけなのです。その時、「わかった!間違いがわかった!不自然なことをしているんだ!本当の生き方がわかった!自然に生きれば、戦争も環境破壊もおこらないんだ!」と。

そのことに気づき、私は畑の土の上にしゃがみこみ、涙が止まらなかったのを、今あらためて思い出しました。


3丁目だより送呈ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/10(Thu) 09:47 No.1606
 北九州市八幡西区の介護老人保健施設 ナーシングセンター八幡より「3ちょうめだより」124号、「ディケア新聞」65号をいただきました。ありがとうございます。

施設長さんは斉藤雅先生とスタッフ紹介で書かれてありました。4月3日の花見は雨で中止になり、室内での体操やクイズなどで楽しみ、利用者のみなさんの笑顔の花を見ることができた。デイケア新聞には一日定員10人の小さいディケアなので多人数が苦手な方は安心して通ううことができるそうです。おやつ作りが写真入りで掲載されています。3月はホットケーキミックスを使って「洋風どらやき」に挑戦!
とってもおいしくできました。4月は前回大好評だった事もあり、2回目の「すずやき」作り。手なれた手つきで次々に焼きあげられていましたよと、楽しい雰囲気を感じさせる記事です。


東日本大震災関係 朝日歌壇 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/09(Wed) 08:33 No.1605
馬場あき子選

 線量計当てることなく堀りて食う地を割り出ずる黄いろい竹の子    (所沢市) 風谷 蛍

俳壇

大串 章選

 満開の 花の命を 惜しみけり         (南相馬市) 山崎 秀夫


介護報酬改定で利用料が変わっています 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/07(Mon) 21:07 No.1604
 第5期介護報酬改定が4月から実施されています。

これから介護サービスを利用する人、利用されている人は、どこが、どのように変わったのかを、ケアマネージャーに確認しましょう。介護保険料も北九州市は平均4450円が5270円で、820円アップしました。全国平均は4972円です。夫婦二人ですと、10540円になります。

年金生活者は年金は減る、医療費も上がる、電気料のアップ、これに消費税のアップになると、「もう暮らしていけない!」と悲鳴を上げている人もいます。安心できる社会保障、介護保険にする、働く人も処遇が改善され、介護に情熱をもって働ける、こうして利用者も家族も安心できます。私たち家族の会はみなさんの声を大事にして、一歩一歩着実に歩んでいきます。お力添えをお願いします。


認知症サポート医 期待の影で 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/05(Sat) 22:26 No.1603
読売新聞 2月6日より

 サポート医は認知症ケアが正しい方向に進むための案内役。「早期に対応すれば、本人の生活の質も向上し、介護費の抑制にもつながる」長野県伊那市で開業する内科医の中畑英樹さん(55)は、認知症サポート医の意義をこう語る。

2007年に研修を受け、認定を受けた。地域で認知症高齢者らの診察を続けてきたが、家族の知識が不十分なために、治療が遅れ症状が悪化する人が多い。認知症への適切な対応ができない医師もいる。こうした現状を改善したいと受講した。現在、かかりつけ医向け研修の講師や、介護関係者の相談役、地域住民のき啓発などに取り組んでいる。

国がサポート医制度を始めたのは05年度、専門知識を持った医師が限られる中、一般の医師に認知症医療の知識や福祉関係者との連携のノウハウを身につけてもらい、地域連携の推進役になってもらうことが狙いだ。読売新聞の調査でも、「増加する認知症高齢者の支援には、関係者の連携強化が不可欠のため、重要な制度だ」(京都市)など、制度を評価する声は多かった。調査では、サポート医の養成人数は全国で2153人(今年度末まで)に上るが最大で約8倍の都道府県格差があることも分かった。追加研修を行っている熊本、広島県や地域の医師会が熱心に取り組む東京都などでは養成人数が多かった。略 サポート医の名簿を公表するかどうかについては、自治体の判断が分かれた。国の実施要項では公表を義務付けてはいないが、名簿を認知症の人や家族の受診に役立てることも求めており、位置づけはあいまいだ。
その結果、福岡市は住民にも公表する一方で、県は非公表としているなど、同じ県内でも対応が異なるケースが見られる。ホームページで公表している自治体からは「住民に積極活用してもらいたい」との声が聞かれる一方、「サポート医の役割が医療福祉関係者の相談役とされているため、住民には公表しなくてもいいと判断した」という自治体もあった。略。

広島県と広島市は先月末、共同で認知症サポーター医向けの追加研修会を開いた。介護関係者や専門医の人脈がないサポート医も多いため、地域の連携づくりを支援しようと、2年前に始まった。この日は介護関係者も含め70人が集まった。「私たちサポート医も専門医が誰なのか、正直わからない。「地域の専門医リストを作る必要があるのではないか」など活発な議論が交わされた。参加した東広島市の内科医,楠部滋さん(61)は「地域連携をスムーズに進めるためには、介護も含めた関係者が顔を合わせる場を作ることが欠かせない」と話している。

※名簿を認知症の人や家族の受診に役立てることを求めているからには、公表してほしい。誰がサポート医か、わからないではどうやって、受診に役立てるということになるのだろうか。そうすることでサポート医も増えるであろうし、福祉との地域の連携も深まり、認知症になっても安心のまちへ一歩するめることになる。


孤立死について 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/03(Thu) 22:42 No.1599
安否確認対応マニュアルを改定  東京都
毎日新聞 2012年4月16日より

東京都立川市の都営アパートで、3月に95歳と63歳の母娘が孤立死した問題を受ける都は16日、都営住宅入居者への安否確認マニュアルを改訂した。異変を知りながら入室確認を1週間しなかった反省から、異臭をするなどした際は直ちに部屋に入る対応に改めた。

以前のマニュアルでは、安否確認の入室は応答や異臭の有無、年齢、気候などを「総合的に判断する」としていた。立川のケースでは、自治会長から「2人と連絡がとれない」と知らされたが、入室基準に該当するかどうかの判断がつかず、市職員が室内に入ったのは、1週間後。母娘は死後1かっ月たっていた。このため新マニュアルは「安否確認は迅速な入室が基本」と明記。

(1) 助けを求めるなど声が聞かれるのに、扉があかない。
(2) 在室が確かなのに応答がない。
(3) 室内から異臭がする。

以上のどれか一つに該当したら直ちに入室するとした。単身の高齢者に限らず、障害者がいる家庭や子供が幼い母子家庭などでも、郵便物がたまっているなどすれば、直ちに入室する。

都の都市整備局は「地元自治体との連携も強化しながら再発防止につとめたい」と話している。


田中さん、どうしておられるのでしょう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/02(Wed) 20:36 No.1597
田中紀行さんが行方不明になられ、1年が経ちました。
どうされているのでしょう。奥さん、娘さんなど家族のご心痛を思うと、たまりません。必死で探され、少しの情報でもあれば動かれてきました。私たち家族の会も、草の根ネットワークも動きましたが、その力の足らないことをつくづく感じさせられました。

猪熊様が提起されている「いま一度、さまざまに想定してさがしましょう」に応えるために何ができるか、話し合いをして行動を起こしましょう。


孤立死防げ 東京都の動き 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/05/01(Tue) 18:32 No.1595
今年に入って起きた孤立死の事例

1月20日:札幌市で42歳の姉と知的障害のある40歳の妹が死亡しているのが見つかる
2月13日:東京都立川市で45歳の母親と知的障害がある4歳の息子の遺体が見つかる
2月20日:さいたま市で60代の夫婦と30代の息子の遺体が見つかる
3月7日 :立川市で認知症の90代の母親と60代の娘と見られる遺体が見つかる

このような孤立死が相次ぐ中、民生委員や町内会に住民の個人情報を提供し、地域との関わりの乏しい人を見つけて、必要な支援につなげようとしている自治体がある。以下3月10日の朝日新聞より。

東京都中野区の上鷺宮4丁目町会の鎌形巌会長(70)ら7人が、誘導灯を手に、月1回の見回りを始めた。「ここは電気がついているから大丈夫」。一戸建ての窓の様子を外からうかがいながら、鎌形さんはほっとした表情だ。手には70歳以上の単身者と75歳以上だけで暮らしている世帯に黄色い蛍光ペンで、印を付けた住宅地図。重点的に見回る必要がある人たちだ。

見回りのための個人情報は、中野区が町会に提供した。「地域支え合い活動の推進に関する条例」にもとづいて昨秋から始めた制度だ。同意がない人を除き、氏名、住所、年齢などを載せた名簿を希望する町会に知らせる。名簿が欲しいと申し出があったのは、110町会のうち21町会。21町会の70歳以上の単身者、75歳以上の高齢者だけの人数は約3千人。そのうち2000人が名簿に載っている。
鎌形会長は「こうした活動があれば、安心と思い参加を決めた」

中野区地域支え合い推進室の野村建樹副参事は「民生委員の引き受けてが減り、地域を回りきれなくなっていた。安否の気づきや異変の早期発見につなげたい」と話す。
4月からは、町会から寄せられた情報などから、誰をどの位の頻度で見守るか計画できる情報管理システムを開発する。協力する町会も大幅に増やす方針。


東日本大震災関係 歌壇 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/30(Mon) 20:24
馬場あき子選

津波寄せ旅館の女将は海鳴りが「生きろ生きろ」と聞こえたと言ふ     (奥州市) 大松澤武哉

高野公彦選

フキノトウツクシタラノメウドヨモギワラビゼンマイ摘めぬ春は来     (白河市) 金沢 美香

評 なじみ深い山菜の名を並べ、放射能汚染でそれらが摘めない春を悲しむ

俳壇

金子兜太選

芭蕉さま今の五月雨毒まじり   (久喜市) 三餘 正孝

評 みちのくの被曝を悼み諷す。


認知症高齢者との触れ合い記を出版 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/29(Sun) 18:36 No.1593
 鳥取県米子市で認知症に人たちが通う「モモの家」を運営する矢崎タミコさんが、昨年12月に「呆けても誰もがゆく道じゃ」(立花書院)を出版した。

症状に目を奪われず、人として寄り添うケアの大切さを内容としているという。(山陰中央新聞)

矢崎さんは「看護師経験から、今の福祉・医療に何かが足りないと感じていた。適切なケアをしている施設は入所者や患者の顔が輝いている。保健所長だった夫にやってみたいと投げかけ、夫婦で退職した。人生は一度しかないから」と語っている。

モモの家で心がけていることは利用者に役割を持ってもらう。昼食で使うじゃがいもの皮むきヤモヤシのひげ取りなどあえて仕事を作っている。岡山での研修中に『することがなくて、腐ってしまいそうだ』と嘆いた男性が印象に残っている。誰もが日々何かの役に立っている、と感じることが大切だと思う」

「認知症のお年寄りは『物を盗まれた』と妄想しがちだが、背景には不安や寂しさがある。手に負えない場面にも直面するが、人間として受け止める体制があれば、決して不幸な病気ではない。病院で過ごさなくても、支えがあれば、今まで通りの生活を続けられる」

米子総局報道部・上田素衣さんの記事・2月27日付けから。

※ 矢崎タミコさんは)鳥取大学付属病院の看護師として32年間勤務。2002年に夫と診療所、認知症対応型通所介護事業所「モモの家」を開設された方です。

認知症の人をどうみるか、何もできない人とみるか、そうではなく、本当にお年寄りの思いを知り、お年寄りの心に添ったケアを心から願います。


相手を丸ごと受け入れる 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/28(Sat) 14:29 No.1592
 ユーキャンの出版事業部が発行している「やすらぎ通信」は、読んでいて介護者の心の琴線に触れるものが多々ある。2012年春号の中から金子みすず記念館の館長 矢崎 節夫さんの文章である。最初に金子みすずさんの 詩が紹介される。

「こだまでしょうか」
「遊ぼう」っていうと  「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと   「馬鹿」っていう。

「もうあそばない」っていうと  「遊ばない」っていう。

そうして、 あとで    さみしくなって、

「ごめんね」っていうと  「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、  いいえ、誰でも。

・・・・中略・・・・

幼いころ、道で転んで「痛い!」と言うと、まわりの大人が「痛いね」と声をかけてくれました。相手の思いを自分のこととして受け止めたときに、人は同じ言葉を繰り返すのだと思います。自分の気持ちをわかってもらえると、痛みは半分になりますね。けれども、私たちは、誰かが「痛い」と言った時に、「痛くないよ」「泣くな」と返していることがあるのではないでしょうか。たとえ激励のつもりでも、場合によっては励ましの言葉にならないことがあります。なぜなら「痛くないよ」と言われてしまえば、それ以上、自分の辛さを訴えることができなくなってしまうからです。そうではなくて、まずその人と同じ気持ちになって「辛いね」と言ってあげる。相手はそれを聞くと、自分の気持ちが理解してもらえたと感じるでしょう。それだけで、痛みや悲しみが軽減することもあるのです。「優しい」という感じは人編のとなりに「憂い」と書きます。誰かの憂いに寄り添って、その人の言葉にこだますることが「優しい」行為なのだと思います。

※ 本当にそうだと思います。認知症の人に接する時に「受容」ということばを使います。ほんとに丸ごと受け入れることが大切です。なかなか、むつかしいことですが・・・。私たち家族の会でも、コールセンターやささえあい相談会などでも、介護者の気持をそのまま、丸ごと受け止め、その人の気持ちになりきる、こうして相手の方も本音で話しをしていただける。

介護者だけでなく、全ての人に共通している、大切な生き方の問題ですね。


在宅介護を支え合う会10年を迎えて 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/27(Fri) 21:42 No.1591
 昨日の10年誌の責任者、「在宅介護を支え合う会」の会長・松下百々代さんの「実母の介護を体験して」を紹介する。

私が民生委員をしていた平成13年11月上旬のkと、「女性部会」の会議が50余名の出席で開催され、会議も終わりに至った頃「この際何か発言される方はどうぞ!」と促され、私は自分の体験から介護者支援の切実な必要性を訴えました。

当時、私は100歳の実母を自宅で介護していたのです。介護保険サービスを限度いっぱい利用しても睡眠不足になり、自由時間はなく、24時間神経の安まる時がありません。その上、介護の大変さを一番身近な家族にも理解してもらえない等、心身の疲労は極限に達しておりました。血圧はあがり、(この頃から降圧剤を服用)、イライラして家族との関係もギクシャクして最悪の状態で、ウツになりそうでした。

その頃「子育て支援」「子育て支援」ということを耳にしておりましたので、その事自体はたいへん重要であり、必要であることは言うまでもないのですが、一方で、介護者を支援するという「介護支援」も緊急かつ重要な課題であると訴えたのです。すると、出席した女性委員の中から、私も私もと似たような悩みの発言が続き、その多いことに私は驚きました。そこで,言いだしっぺの私が呼びかけ、平成13年12月に、とりあえず、私の自宅へ集まって、お互いの悩みを話し合うことから始めました。集まったのは、私を含め5人の女性民生委員からのスタートです。それから毎月1回、我が家にお弁当を買い込んで集まって、介護の悩みや情報交換をしながら、時には外に出て自然の空気いっぱいの場所でランチを楽しむなど、交流を重ね1年がすぎました。その間、社会福祉協議会の方に介護者支援の必要性を事ある毎に話しかけ、ついに平成15年1月から社会福祉協議会がよびかけていただくようになり、介護者の輪が広がり始め、会場も「ウイズゆくはし」で毎月1回の定例会を行うことになりました。
会則を作り、年間計画を立て、会費と社会福祉協議会からの助成で、予算書をつくり、運営体制を整え、「在宅介護を支え合う会」を何とか軌道に乗せ、10年目を迎えることができました。その間、ビデオによる学習会、苅田町介護者の会との交流、高齢者施設の見学、講演会、花見や食事会などリフレッシュ活動を行ってきました。また、介護保険、地域包括支援センターの方々と年1回情報交換の交流会を行い、介護者の実態を訴えご指導をいただいてまいりました。

介護という同じ立場にある者同士が、毎月1回集まり、今、悩んでいること、困っていることを話し合う、ただ、それだけで随分肩の荷が軽くなり、同時にお互いが参考になることを学びあうことで、勇気と元気をとり戻し、リフレッシュして優しい介護を続ける。私どもの会はそんな役割を担ってきたと実感しています。これからも、地道に息の長い活動を続けて行く必要を感じているところです。

※ 松下様 もう長いつきあいですが、本当にすばらしい活動です。心から敬意を表します。お体を大事にご活躍を期待します。


行橋の家族会から10年誌をいただきました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/26(Thu) 19:58 No.1590
 今日、行橋市の「在宅介護を支え合う会」から、発足10年を記念してのⅠ0年誌をいただいた。会の発起人は松下百々代さん。松下さんがよびかけて2001年12月結成。03年からは毎月、定例会議を開き、情報の交換とお互いの介護の様子を話し合ってきた。24日付けの西日本新聞は、記念志の発行を掲載している。同誌はA4版で300部発行。記念志の入手等の問い合わせは、同会の事務局を務める市社会福祉協議会 電話:0930(23)1111へ

松下会長の談話「活動が地域で支え合うきっかけになり、さらに行政の支援餓充実するよう願う。一人で介護の重荷を背負いこまず、気軽に相談してほしい」又の機会に記念誌の中身の介護体験などもお知らせします。


48句で認知症理解を 和気町包括支援 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/25(Wed) 23:03 No.1589
 岡山県和気町地域包括支援センターは認知症と向き合うための知識や心構などを川柳とイラストで紹介した。名付けて「認知症いろはカルタ」だ。

叱らずにそっとで手助け家族愛
笑みもって認知症者と話する
脳トレで明るく防ぐ認知症
地域の利みんなで見守る認知症
プライドを傷つけないで杖になる
おんななら口紅ひいて出かけたい
理解してだれでもなれるサポーター
ついついと話をきくうち悪質商法 など48句ある。

センターでが町民や職員が考案したという。裏面が「家族介護」「閉じこもり」「虐待」など介護にとって必要な用語を解説している。各区には連想されるイメージをよぶイラストが描かれている。これは町内のグループホームや小規模多機能型居宅介護事業所の職員が担当し、利用者も色塗りに協力した。町内のいろんなイベントで積極的に活用し、町民の声を聞いてサイズや句の内容も改善していくそうだ。

いいですね。見守り・行方不明者のネットワークを広げる立場からの48句をつくっていただければありがたいです。カルタは縦26センチ、横18.5センチの大きさ。


かきくけこ新聞ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/24(Tue) 20:26 No.1588
 今日、社会福祉法人 薫会 北九州シティホームの広報誌「かきくけこ新聞 春号」が届きました。いつも感心するのは、写真がとてもきれいで、写真の撮り方が上手ですね。一面は紫川河畔公園の桜が満開のさまを撮っています。みているだけで春の息吹を感じます。表題は桜前線さん 心の絆も運んでね!

2面は介護保険制度の改正のお知らせです。特養・ショートスティがどうなるか、ディサービスはどうなるかについて触れています。桜見物の利用者の表情がよく出ています。小倉競馬場の桜が出ていました。私の妻も、サン・グリーンホームのディサービスに通っていた時、連れて行ってもらいました。思い出の場所ですね。

3面は新しい『家族』・『仲間』紹介コーナーです。
利用者16人と新人職員3人の顔写真がでています。みなさんすばらしい笑顔です。

最期野4面は他にはあまり見ない地域貢献事業のコーナーです。
1.「悪徳情報に騙されないように」をテーマに地域包括支援セン  ターとの合同出前講演を行った。
2.足立校区の老人クラブ連合会主催の新春芸能大会で薫会から
シャンソンを披露した。
3.震度7.0の大規模地震、火災発生を想定した総合防火訓練  を行った。
4.在宅ホスピスを語る会のシンポジウムに薫会からパネリスト  として参加した。

などです。送呈ありがとうございます。


東日本震災関係 朝日歌壇・俳壇より 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/23(Mon) 20:41 No.1587
馬場あき子選

公魚(わかさぎ)の釣るは可食ふは不可といふセシウムの来て湖のさはがし (前橋市) 萩原 葉月

白帆引く霞ケ浦に棲む魚の源五郎鮒もセシウムにやらる         (佐世保市) 近藤 福代

山積みの瓦礫そのまま放置されエゴも支援もかなしきニッポン       (岩手県) 山内 義廣

金子兜太選

鎮魂の如く白鳥帰りけり           (久慈市) 和城 弘志

評 被災現地の人の、帰る白鳥に託して吐き出した痛恨の情

長谷川櫂選

みちのくへ勿来(なこそ)越えたか遅桜    (松戸市)伊勢 藤原

評 勿来の関を越えたか。震災ゆえの桜への思い。


若年性認知症の人の対策を 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/22(Sun) 18:44 No.1586
 私の妻は1989年に55歳で認知症(当時は初老期痴呆症)と鑑定された。九州大学付属病院で2カ月の検査入院の結果である。それから今日まで、23年を経過した。妻は5年前に亡くなった。今でいう若年性認知症である。まだ、病院・薬局の会計をしていたが、勿論、当時は認知症そのものも、社会の偏見が強く、まして、数少ない若年性などという言葉もなかた当時は国の施策など全くなかった。

最近になり、マスコミもとりあげ、国の施策でもとりあげられ始めたたが、まだまだである。北九州市はやっと今年度より若年性認知症の実態を調査することになった。その調査の結果、施策に反映することになる。調査も書類ではなく、訪問しての調査であるから、実態が見えるので、効果的だと思う。しかし、なかには表沙汰にしたくないという方などもいると予想されるが、ぜひ、協力して、現実というか、実態をリアルにつかんでほしいと心から願う。まだ、働く能力を持っている人もいる。働くことのできるディサービスなど北九州でモデルで1か所でもできるといいなとつくづく思う。妻は初期の頃は、まだまだ会話は通じていたし、能力を引き出し、適した仕事をみつけて従事できる時期があれば、幸せだったかなと思ったりする。

それと、家族の会では年に4回「若年性認知症の人の集い」を行っているが、情報が少なく、どこに若年性の方がいるのかも分からず、いつも案内の対象者が少なく悩んでいる。行政、地域包括支援センター、認知症医療疾患センター、もの忘れ外来、サポート医、介護事業所など、協力をお願いしたい。

今年度の「若年性認知症の集い」の日程が決まり次第、以上の関係機関にチラシを持参しますので、よろしくお願いします。


サンドリームひろば 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/21(Sat) 22:51 No.1585
連休に入りますが、5月2日(水)にサンドリームひろばを開催します。
●時 間 11時~15時
●場 所 戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば
中本町商店街ロータリーそば 中本町ビル2階

介護の相談、家族同士の交流、ゆっくりお話したい方、どなたでもどうぞ、おいでください。お待ちしております。     


12年度シンポ 9月21日 福岡で 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/20(Fri) 09:55 No.1584
 認知症予防財団と毎日新聞社など共催のシンポジウム(アフラック協賛)は2012年度の会場が長野県の松本市(8月2日)と福岡市(9月21日)と決まりました。
両会場とも、主催者によれば、テーマ、講師とも現在選考中とのことです。

ただ、松本会場では講師の一人として、初夏に公開が予定されている「毎日がアルツハイマー」の関口祐加監督を決めている。同監督の実母が認知症であり、体験に基づくお話が聞けると期待されている。すべでの講師やパネリストが決まり次第、詳細を知らせるという。


介護を歌にした 濱野裕生さん 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/19(Thu) 21:49 No.1583
濱野裕生さんからのメッセージです。

介護生活にたずさわる多くの人々と気持を共有したい。

実母の在宅介護を続けながら音楽、講演活動をつづけられています。他に例のな異色のソングライターです。私たち介護者家族にとっては心を通わせるすばらしい仲間です。

濱野裕生さんはご自身の介護記録を歌に綴り、ブログで公開して8年。その曲は50曲を超えるという。

昨年8月24日付けUSEN総合チャート1位を獲得した。12月にはアルバム「母に命を返す時」を発売。

北九州では初のコンサートです。ぜひ多くの方の参加を願います。
入場は無料です。どなたでもどうぞ!

●と き 5月12日(土) 午後2時40分~4時
●ところ ウエルとばた  JR戸畑駅すぐ横です。

ご連絡は 電話 090-5382-6411
090-9607-7247へ


認知症の予防をすすめるために 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/18(Wed) 20:25 No.1581
 認知症予防のために いま何が必要なのか。昨年11月28日の西日本新聞に久留米大学高次脳疾患研究所(久留米市)の森田喜一郎教授の談話が載っている。

第1は認知症は幻覚や妄想などを生じる場合があるために「恐ろしい病気というイメージ」があり、受診をためらったり、家族も世間に知られるのを嫌って受診させず、重症化する例がかなりあったと指摘する。同研究室では「認知症はおそろしくない」ことを市民に理解してもらう。受診への抵抗感をなくしてもらえればと、2005年から毎年5~6回、同市の公共施設で認知症の学習会と無料検査に取り組んでいる。検査ではしりとりができるか、三つの単語を覚えていられるか、という簡単なもの。
認知症が疑われる場合は、専門医を紹介し受診する。

※この点では、認知症サポーターの役割が大事だと感ずる。予防と結び付くのだ。久留米ではこれに、認知機能検査を結び付けることで、早く医師にみてもらう効果があるのだろう。

第2はやはり認知症の前段階の「軽度認知障害」の早期発見と治療であるとズバリ話されている。森田先生は薬やリハビリに加えて、本人の治療意欲を高めることで、進行を抑える事が可能だという。それは『笑う、話す、見る」、これが脳の活性化につながるからだ。

3点目は一人暮らしのお年寄りへのサポートの不十分さを課題としてあげている。最悪の場合は認知症になって生活がままならず、孤独死をひきおこしかねないからだ。認知症のサポーターを増やすことに加え、行政や医師会が一人ぐらしの高齢者の自宅を訪問して、認知症を早期発見する活動を推進する必要があるというのだ。これができれば、画期的なことになる。そのためにどうすればよいのだろうか。みんなで知恵をしぼり、実現させたい。


震災関係短歌 朝日歌壇より 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/17(Tue) 20:57 No.1580
馬場あき子選

樹皮殺(そ)がれ木肌の白き桃の木が立ち並びいて寒き雨ふる     (福島市) 美原 凍子

桃畑にほほえみて話す信夫野の人らの声に涙交じりき         (福島市) 斉藤 一郎

評 二首はともに福島の名産桃の果樹園の無念さをうたっている。
春の寒雨、手入れする人の涙声、いずれも疎(おろそ)かではない。

瓦礫からふと海に目を転ずれば青海苔をはむ黒雁の群れ        (仙台市) 柴谷 芳秋

高野公彦選

ジキルよりハイドの面に変わる海みちのくの児の絵の波黒し      (東京都) 鈴木 勇

夫という人在りし日へふたひらの手を合わせつつ北へ向きおり     (福島市) 美原 凍子

永田和宏選

「おれたちはただのマウスよ」南相馬の放射能浴びし若きら叫ぶ    (平塚市) 三井 せつ子


認知症の早期発見に力を入れよう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/16(Mon) 21:14No.1579
 認知症の理解を広げる活動では、認知症サポーターが全国で三百万人を突破した。わが北九州市では三万千人である。これは認知症になっても、安心のまちづくりの上で元になる大切な社会資源である。同時に、認知症にならないための予防、同時に早期発見、早期治療をすることで、認知症の人も病名、治療の方法も、はっきりし介護の方法も適切なケアを受けて、その人らしく生きる事が可能である。家族も介護が楽にできることも可能である。また、軽度認知障害の人が認知症にすすまないように、どうするかなどについても方向性を出すべきだと思う。

最近長野県の県立須崎病院(斉藤 博院長)の取り組みを報じた地元「須崎新聞」に目がとまった。
14日付けである。ここでは認知症疾患(アルツハイマー病や脳血管性認知症など)の早期発見・治療に役立つ画像検査ー認知症のスクリーニング(ふるい分け)検査を始めているのだ。
脳神経内科医師が数年前から認知症にも応用されるようになった脳血流状態をみるための画像ソフト(eZIS イージス)の活用を提案、検査手順などをまとめ、昨年暮れからかかりつけ医などによびかけているという。これはすごいですね。

同病院では、脳神経内科の予約制で3回に分けて、診療する。
●初診は診察や認知機能の検査、血液検査,頭部単純CTコンピ ューター断層撮影)これはどこもやるのでは。
●2回目が画像診断検査で(頭部単純MRI=磁気共鳴画像装置= 脳血流シンチスキャナー)
●3回目は結果説明と報告書作成である。

新聞では少し専門的で分かりづらいところがあるが次のように書いている。

「脳の形態的診断に役立つMRI画像と、シンチスキャナーから取り出せるSPECT画像(血流画像、シングル・フォトン・エミッション・CT脳の機能的診断)を比較することで、更に脳血流状態をみるイージス画像をみることで、詳しく正確に診断することができる。今まで以上に早く、正確に、詳しく診断できるというのである。

斉藤院長の言っていることも私家族の立場からは賛意を表したい。「家族が感じる当事者のおかしいを画像検査によって数値で表すことができる」「アルツハイマー病などの変性疾患や脳血管性等を鑑別しないと、効果的な治療に結びつかないといわれているので、1か月かからない期間できちんと診断し、効果的治療に結びつけることができる」「地域の開業医野先生と連携して安心できる地域に役立てたい」との発言だ。

診察料は「初診こみの患者紹介」は1割負担の場合、約一万三千円。3割負担の場合は三万八千円となっている。早期診断、早期治療がすすめば、在宅での介護が可能になり、全体での費用は少なく済む、もっと診察料を下げるなどして、早く見つける事が先である。

私の妻が九州大学で検査入院でみてもらった時は当時は珍しくSPECT、血流検査で前頭葉に少し委縮がみられるということで初老期痴呆症との鑑定であった。もう24年も前の話だ。薬はないし、当時は早期発見しても治療やケアは伴わなかった。しかし、今は違う。須崎市は人口五万数千の市である。北九州市では医科大学もあり、ぜひ、早期発見・早期治療、そして予防面でも力を注ぎ、認知症の啓発と相まって、「認知症になっても安心のまちへ」大きく足をふみだそう!


介護者家族の集い 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/15(Sun) 16:48 No.1578
4月17日、介護者家族の集いをします。どなたでも参加できます。気軽にご参加ください。
お待ちしています。

●と き 13時~15時
●ところ 西小倉市民センター(JR西小倉駅 徒歩6分)
小倉北区大門1丁目5番2号
電話 093-592-1603


石川啄木 亡くなられて100年 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/15(Sun) 09:42 No.1577
歌人であり、小説家であり思想家でもあった石川啄木が13日で死後100年を迎える。
彼の短歌は今もなお、私たちの心に沁み、共感できるものを持つ。

いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ

たはむれに母を背負ひて そのあまりに 軽きに泣きて 三歩あゆまず

ふるさとの父の 咳する度に 斯く咳の出づるや 病めばはかなし

こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて 死なむと思ふ

はたらけどはたらけど猶生活楽にならざりぢっと手を見る

東海の小島の磯の白砂に 我泣き濡れて蟹と戯る

ふるさとのなまりなつかし 停車場の人ごみの中に そを聞きにいく

飴売のチャルメラ聴けば うしなひし をさなき心 ひろへるごとし

かにかくに 渋谷村は恋しかり おもいでの山 おもいでの川 


アンケートが届きました 高田芳信 – 2012/04/14(Sat) 12:54 No.1575
 今日、コンサートのアンケートが届きました。136人の方からです。素晴らしい内容です。被災者の方へ送りたい思いですが、このホームページを通して”はなれても心はひとつ”の気持ちをお伝えします。
女子(10歳)
あの出来事でたくさんの人が亡くなり、たくさんの人が悲しい思いをしました。一年がたった今、復こうはまだ進んでいませんが、きっといつか、またもとの生活にもどるはずです。私達も一緒にどんな事も乗りこえて、がんばりましょう。

男子(10歳)
東日本のみなさんは、今はつらいかもしれないけど、僕たちはおうえんしているから、みなさんがんばってください。

女子(10歳)
震災にあった方々へ 私達は絶対にわすれません!遠く離れている岡垣でも、歌や演奏で東北に元気をとどけます。がんば!日本!

70代の方
東北の皆様 がんばってください。小さなはたふっておうえんしています。

女性(50代)
先はまだ見えないけど一日も早い復興を祈っています。バイオリンの音色が最高でした。

女性(50代)
このコンサートに参加して私も東日本大震災復興に支援に小さいけれど何かできた気持ちがしました。

女性(60歳代)
家族やお友達をたくさん亡くされて哀しみ苦しみ大変だったでしょう。でも、明日は必ずきます。がんばってください。今日はとてもすばらしくて感動しました。

女性(60歳代)
久しぶりに本田路津子さんの歌をきいて心が洗われる感じでした。震災では、すべての物が失われ痛まし限りでした。一日も早い復興をお祈りいたします。このような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。支援の輪が大きく広がる事を祈ります。

70歳代
「ガンバレ」「ガンバロー」はたくさん云ったり、聞いたりでもう私は云わない。これからは皆にも私
にも「なまけないでがんばろうーがんばると。

男性(70歳代)
東北からの富国もっともっと聞きたかったです。ほんとうに大変でしたね。これからも出来る限りの支援をしたいと思います。ヴァイオリンの池田さんすばらしい曲をありがとうございました。ピアノの岡田さんまったく文句なしの伴奏でした。ご両人ありがとう。本田さんの紹介で「ひなたぼっこ」と山形のNPOのこと、きっと大きな力にと信じた。本田さんの手話入りLOVE愛も感動しました。なぎのみなさんもよかったです。こどもクラブのみんな、よくがんばったね。日鉄歌う会の斎太郎節に感動!おいらの空はテッパンだーも。おどろたほんとうに絶妙だった。バイカル湖もまたヨカッタ。25年間ようがんばりました。まだ、たくさんのアンケート本当にありがとうございました。


 震災支援金は37万円 高田芳信 – 2012/04/14(Sat) 14:43 No.1576
 チャリティコンサート実行委員会の中村和信委員長より、当日の募金 51841円を含め、37万円を東日本大震災支援金としてNPO法人やまなみへ送金しました。と振り込み金受け取り書、振り込み受け付け書のコピーをつけてお礼の文書が届きましたので報告します。本当にご協力ありがとうございます。

広報紙 年長者の里 43号 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/13(Fri) 20:00 No.1574
 今日、社会福祉法人 年長者の里から第43号の広報紙が届いた。ありがとうございます。一面には第17回ボランティア感謝の集いの模様が掲載されている。ロイヤルホテルで300人の参加で北九州市の文化大使でシンガーソングライターの富永祐輔さんが法人歌「幸ふるさと・年長者の里」を披露した。
また、第3年長者の里 プロジエクトが始動との見出し
内容は小倉北区の黄金・白銀地区に約1400坪の用地を今春UR都市機構から譲りうけた。4月以降、北九州市の支援計画に添って、高齢者複合施設を順次整備するというもの。

特養、有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能、ショート、ディサービス、訪問看護、訪問介護、ケアプランなどを備えた大規模多機能で包括ケアを推進する総合施設の建設をめざす。完成すれば、八幡東区・大蔵に次ぐ規模となり、「第3年長者の里」と位置づけるという。

3面には市の委託事業で「認知症介護者家族の交流会」で、アドバイザーを務める小野隆生先生の「たつのおとしごクリニック」が10周年を迎えた記事があり。「北九州市、八幡東区に住んで【長生きしてよかった」と言える社会実現へ努力したいとの考えを表明している。


川柳 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/12(Thu) 19:02 No.1573
私たち家族の会が毎月発行している会報誌「サン・ドリーム」4月号に、認知症の人が川柳を投稿している。
投稿者は匿名

錆ついた知識研いで二度の職
丁寧なお辞儀で通る名が出ない
灯を点す爪に命を助けられ
毒をもる夢からさめて妻を見る
だんだんと登りつめたる峠道
謎さぐる妻の鋭い目が光る

私たちの会報誌は発行して223号だから18年余になる。介護の苦しみを吐き出していこうと4ページから初めて今は16ページ。、4月号の内容を紹介させていただく。

救える命を救おう!との見だしで第4回認知症北九州大会の模様を伝えている。昨年5月2日に行方不明になった男性を、私たちの会がとりあげ、友誼団体、草の根ネットワークらと力を合わせ、ネットワークを広げた経過、更に認知症北九州大会にむけて
構成団体が取り組みを強め、その集大成が大会となった。

「胃ろう増設の選択肢を」を題に認知症の妻を介護されている夫・三好昌勝さんが論じている。

「センター方式の学習会に出席して」は、認知症介護研究・研修センターのセンター方式を私達介護家族が勉強して、シートを書き、施設や病院にもちこんんでいる。その学習会に初めて参加した方が感想を寄せてくれた。

「認知症出も安心の街実現」の見出しの記事は毎日新聞の銭場裕司さんが私を取材し18年の活動を記事にした。認知症よもやま講座は認知症ケア指導管理士の片山 浩さんが連載して書いている。この号では「認知症高齢者の運転を防ぐには」と題して書いている。

認知症をはじめ、高齢者にとって大事なのが、お口のケアー口腔ケアである。小倉歯科医師会の先生達が交代で書いて、10合目最終である。テーマは「口腔機能の向上について」で福祉医療担当理事の増井聡先生が執筆された。

表誌は毎号、切り絵作家の中島 芳郎先生で今月号は「めじろ」それに文章が付され、多くの読者が楽しみにしている。

その他、くらしの知恵袋、漢字ナンクロ、「ささえあい相談」「コールセンター」など内容は多彩で読みやすく編集しています。介護されている方はもちろん、医療、介護、保健の関係者、ボランティア、などどなたでも、入会できます。会費は年間1500円、会報が毎月、自宅まで届きます。
ご一緒に認知症になっても、障害をもっても安心の町づくりへ向けて力を合わせましょう。

詳しくは本ホームページをご覧ください。


認知症フオーラムin熊本 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/04/11(Wed) 21:29 No.1572
 さる1月13、14日に熊本市内で開かれた熊本県主催の認知症フオーラムは実り多い成果をあげたのではないだろうか。介護保険情報4月号に掲載された「認知症情報ネット」をみて感じた。

基調講演を行ったのは社会福祉法人鶴寿会サンライフたきの里(石川県加賀市)の岩尾貢施設長だ。テーマは「認知症の方の生活支援と地域密着型サービスの果たす役割」。問題行動とよばれる行動は不安や混乱などのシグナルであり、それをキャッチすることで、ケアの方向性を決めていく必要がある」と述べ、「理解のできない認知症行動はない」「すべての行動に意味があることを知ってケアはようやくスタートする」と指摘する。私たち介護者家族が日ごろより思っていることをそのまま言ってくれている。

その上で岩尾氏は「施設を地域化させ、地域からも歓迎されるためには、相談機能などの機能」や草取りや農作業、手仕事、町内清掃、見守り隊など「地元の知恵袋としての活躍・交流の場が大切」という。お彼岸、初詣で、田植え、収穫・・・。「地域が暦で生きている」ように、認知症高齢者も暦とともに生きる。暦で、その日その日に食べるもの、行くところ、人との関係,価値が決まる。お彼岸なら墓を参り、ぼた餅をつくる。タケノコの季節なら皮をむき、それを若い職員に教える。ケアの反転がしょっつちゅうおきているとユーモア込めて話す。

これからは「利用者とケアする者とが支え合う相互関係の中で関わり続け、本人の自己決定を重んじ、生活支援していくことが大切」と締めている。ケアの職員はケアする人、利用者はケアを受ける人との関係ではなく、相互に支え合うという関係づくりは認知症の人の尊厳を守ることにつながっていく。

その他、、水俣市の地域包括支援センター長、認知症の人と家族の会の熊本県支部の人、の実践報告もあり、パネルデスカッションあり、2日目は医療をテーマにしたフオーラムで、NHK福祉ネットワークのキャスターおなじみ町永俊雄さんの特別講演や認知症疾患医療センター「熊本モデル」の報告など興味深く読んだ。「介護保険情報」は役に立つ月刊誌だ、多くの方にも読んでいただきたい。


朝日歌壇 4月8日分 震災関係 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/10(Tue) 19:01 No.1571
馬場あき子選

唐突にマイク・カメラを向けられて瓦礫の受け入れ訊かれ戸惑ふ    (長野県) 沓掛喜久男

地震(ない)のあと高台の地価上がりたり天災のあと人災はじまる    (名古屋市) 諏訪 兼位

震災用品そろえるためにカップヌードルまず食べてみる生れて初めて  (横浜市) 高橋理沙子

基準値を超えてセシウム検出とう野兎のこの冬を思えり        (山形市) 渋間 悦子

冬越えの絹莢(絹さや)豆苗定植し震災追悼のサイレンを待つ      (茨城県) 田口 順道

液状化せし校庭もようやくに部活生徒の声溢れ居り          (千葉市) 愛川 弘文

雪踏みて登校する児ら頬紅し原発の町去りて幾月           (会津若松市) 五十嵐三郎

高野公彦選

原発に働く人らで賑はへるまぶしき夜の街はまぼろし         (いわき市) 矢内 松美

評 原発が街に賑わいを与え、そして賑わいを奪った


金山川ほとりの桜 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/08(Sun) 20:20 No.1570
 今日の当地の空は晴れ渡り、春風が少し強めですが、気持ちのよい日和でした。 3時頃から夢・ボランティヤの人、地域の人と金山川の岸辺の桜、チューリップの花をみて散策しました。多くの人が出て、バーベキュウをしている人たち、お弁当を食べている人、など人出も盛りでした。桜は満開のみごとな咲きぶりでした。その花弁が金山川に散るさまは少し哀れを感じます。チューリップは赤、白、桃、混じった色などさまざまでまだ蕾のもの、見事に開いているものなどさまざまで春風に揺れていました。

私たちも、「花」春のうららの 隅田川・・を歌い 宴に移りました。最期は偶然ですが、亡き妻の好きな歌、「四季の歌」を合唱しました。

春を愛する人は 心清き人
すみれの花のような ぼくの友達


情報公表制度について 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/07(Sat) 20:11 No.1569
 グループホームなどでは、第3者評価があり、また、行政からの監査もあったりして、その上この情報公表制度で、何とかならないだろうかとの声が上がっていた。

厚生労働省老人保健局は3月13日付けで、振興課長通知「『介護サービス情報の公表』制度における調査に関する指針策定ガイドラインについて」各都道府県宛てに出している。今回の介護保険制度の改正によって、平成24年度からは都道府県が決める調査指針により実施することとなっている。

この指針を決めるにあたっては、国会審議の中で衆参両院の厚生労働委員会から「ガイドラインの作成等必要な措置を講ずること」と付帯決議が行われた。この決議をふまえての今回のガイドラインである。ガイドラインは ①調査が必要と考えられる事項 ②調査を行わないなどの配慮をすることが適当と考えられる事項 ③他制度等との連携等により効率的に実施することが可能と考えられる事項の三つにわけて規定した。

①の場合は事業者自ら望む場合に調査することも明記。公表システムには「自主的に調査を受けた事業所と明示し公表する」とした。
②の場合は第3者評価や外部評価を実施している場合には、調査を行わないとした。
③の場合は実地指導との同時実施などをあげている。

利用者の立場からは、このように整理され、事業所が複雑で書類の整理などで時間や手間がとられるのでなく、質の高いサービスが受けられるようにしてほしい。しかし、利用者への情報は依然として不足だ。インターネットで検索できる人はよいが、操作できない人は、情報がはいらない。地域包括支援センターなどへいけば、どこどこの事業所の情報がわかる、それもプリントして持って帰れるようにしてほしいと思う。そうしないと、事業所を選ぶことなどできないからだ。そのような情報が決定的に不足している。何とかしなければならない。そこから、質の問題に光があてられる。


3ちょうめだより  投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/07(Sat) 19:09 No.1568
 八幡西区の老人保健施設(ナーシングセンター八幡)の広報紙「3ちょうめだより」NO123号いただきました。ありがとうございます。施設内の活動で大極拳、音楽療法、リハ棟での活動として趣味活動、手芸や読書、時にはコーヒーを飲みながら楽しんでいるそうです。生け花、ゲートボール、カラオケ、その他 外への散歩、作品制作などに取り組んでいると紹介しています。

利用者がいつも楽しまれているが、おやつバイキングがあります。


東日本大震災復興 コンサート水巻で 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/06(Fri) 19:24 No.1567
 東日本大震災復興支援のため”心”ふるさとコンサートinみずまきを開催しますとのチラシをいただきました。
●と き   4月22日(日)開場:13時半
開演:14時
●ところ   水巻町中央公民館(JR水巻駅より徒歩5分)
●参加費   1000円
●主 催   詩・童謡を愛する会実行委員会
●後 援   水巻町、水巻町教育委員会、水巻町文化連盟、
遠賀町、読売新聞西部本社、毎日新聞社、西日本       新聞社
曲目 母なる遠賀川      作詞 松尾高林
ぼた山のあるふる里で     大谷明美
金のストロー みずかみかずよ
私と小鳥と鈴と        金子みすず
汚れちまった悲しみに     中原中也
他 全20曲

トーク 風土の詩人、ゲストによる”ふるさと”トークと
詩の朗読

対 談 水上平吉氏を迎え郷土の童話作家とみずかみかずよさん
のエピソードを語る。

出 演 コーラス晶 コーラスひまわり オカリナ青い鳥
ハーモニック・パル 他

朗 読 読み聞かせグループ たんぽぽ  ピノキオ文庫
工藤三保子  大谷明美  服部晴美

演 奏 宮吉秀一とミユージックアンサンブル

作曲・編曲 宮吉秀一 音羽 透  山積絃一

問合せ 服部 080・5266・4297
山口 090・3665・7565
大谷 090・6429・5595

心の歌を・・ ふるさとの音楽家が・・ ふるさとの詩人が・・ ふるさとの歌を・・


複合介護施設「都の杜」開設 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/05(Thu) 19:39 No.1565
今日、北九州の複合施設「都の杜」の開所式に招かれ、行きました。
●場所は〒803-0834 北九州市小倉北区都1丁目12番です。
●株式会社 フジケアが創設、6年前にできた小倉北区の高峰に次いでの総合施設となります。

●1階はディサービス、小規模多機能型居宅介護(泊まりは5部屋)
2階は住宅型有料老人ホームです。21部屋あります。
3階はグループホームで2ユニット個室18部屋です

ここで驚いたのは、「光触媒技術で施設まるごと除菌」で全館が感染防止の安全に力を入れていることだ。これは、国内は言うに及ばず、世界でも珍しいという。これを設備した専門家と歓談の時にお話する機会があった。「鼻水がとまらない人がこの施設に入って施設にいる間、鼻水が止まった、咳のはげしい人が、咳がとまった」と語った。私は祝辞の中で、このようなハードとともに、もう一つすばらしいことがあります。と述べた。
福祉の心を大事にしていること。
①質の高いケアを追求している。ケアマネジメントの全国大会の実行委員長として、認知症の人と家族の人の代表 高見国生氏を招いたこと。②もりフオーラムの実行委員会の委員として、認知症の人、家族、市民の交流にお力になり、もりから町へと認知症サポート養成講座に貢献していることなどをあげた。

福祉の力強い拠点として地域住民とともに、認知症、障害を持った人に安心のまちづくりへ大きくお力になることを期待します。

ほんとにおめでとうございます。


Re: 複合介護施設「都の杜」開設 高田芳信 – 2012/04/05(Thu) 19:47 No.1566
都の杜の●総務 電話 093-967-8570
●フアックス 093-967-8571

市民に開放する市民ギャラリーが設けられています。白木副社長さん。グループリビング 伊藤施設長さん。ディサービス 石田施設長さん お世話になりました。ありがとうございます。


4月2日の朝日歌壇・俳壇より 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/04(Wed) 21:27 No.1564
東日本大震災関係を掲載させていただきます。

高野公彦選
歌会の激論なか司会者は二時四十六分をしづかに告げつつ      (宗像市) 巻 桔梗
評 さる3月11日のその時刻、全国の人々が被災者に祈りを捧げた。歌人も祈った。

夜ノ森の桜祭りのHP(ホームページ)は更新されずまた巡る春    (厚木市) 前田 千晶
評 原発に近い「福島県富岡町夜の森」のことだろう。そこには時間が止まっているのだ。

一望の荒地と化しし汚染の地の庭にけなげに水仙の咲く       (東京都) 半杭 蛍子
評 その「夜の森」に住む作者。注に「三度目の一時帰宅」とある。

永田和宏選

もう一年まだ一年かサイレンの鳴るふるさとや二時四十六分     (静岡市)今井 克己
評 大震災から1年。多くの歌が寄せられた。もうとまだの間に揺れる思いは、故郷なれば一層深い
ものがあろう。

きっちりとそと遊び終える一時間日課となりぬふくしまの子は    (本宮市) 廣川 秋男
評 一時間だけの外遊びが今も続く福島の子。それを見ている大人にこそ哀れがある。

逞しき肩を落として黙祷しラグビー始まる三.一一          (岡山市) 光畑 勝弘

震災に胎内で遭った光(こう)ちゃんはつたい歩きの出来るようになり  (香取市) 青柳 悦子

ただ単に「賞味期限」の表示なのにドキッとして見る3.11    (仙台市) 武藤 敏子

馬場あき子選

廃炉まで四十年の道程を今日生まれ来る子は歩みゆく        (福島市) 澤 正宏
評 今日よく言われる廃炉への道程。四十年の歩みを赤ん坊の人生の先行きに重ねる辛さは格別。

包帯をまかれて最期の春迎ふ高田松原の一本松は          (上山市) 山川ひろみ

あの日から壊れたままの体育館しきりに春の雪は降りおり      (仙台市) 三角 清造

フクシマに生きのびし牛三百頭放射状にならび干し草を食む     (堺市) 木村 陽子

終わりなく始まりもなくフクシマは苦しみ深しこれからもまた    (郡山市) 渡辺 良子

俳壇

稲畑汀子選

地滑りに雪崩に津波地震国   (千葉市) 篠崎 義和
評 災害がこれでもかと続く。その事実だけを述べた秀句。

津波去り残る哀しみ春怒涛   (高松市) 桑内 繭

金子 兜選

啓蟄の出口見えたるとき余震  (東京都) 井原 三郎
評 「余震」の現実感十分。


いまサービスの質が問われている 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/03(Tue) 13:48 No.1563
 最近のできごとで、函館市では、昨年、高齢者グループホームの40代女性職員2人が、入所者5人に平手打ちなどをしていたことがこのほど判明した。同市によると2人は昨年の4月~9月に60代から90代の認知症男女5人に
●東部に平手打ち  ●味付けをしてない食事の提供
●土下座の強要   ●「死ね!」などの暴言
を繰り返した。虐待された入所者の中にはほぼ寝たきりの人もおり、顔にあざができた人もいたという。

2人は「言うことを聞いてくれず、攻撃的になってしまった」
「(認知症だから)すぐ忘れると思った」などと話しているという。

和歌山県紀の川市の場合 同市の介護福祉施設「ディサービス ほたる」で認知症高齢者に暴行したとして介護士2人が逮捕された。
一人は(25歳)昨年11月に同施設の脱衣所で利用者の女性(当時88歳)の頭を平手でなぐった。
一人は(28歳)は食事介助中に男性(81歳)の頭を平手でなぐったとされる。

「ほたる」の会社社長(33歳)は認知症で全盲の通所者男性(79歳)に施設1階のリビングで至近距離からビーチボールを数回投げつけたという。

昨年の11月にNPO法人 特養をよくする市民の会(本間郁子理事長)では「施設は人生最期を暮らす場として安心か!虐待・不祥事から見えてくるサービスの質を問う」をテーマにシンポジウムを開いている。本間理事長は「特養にかかわってきて、23年。歩いた施設は900、介護保険は必要な時に、必要なサービスが受けられるとして創設したが、いまだに利用者は施設を選ぶことができないと指摘。施設での虐待がおきても待機者はたくさんいる。たくさんの家族からの相談。告発があった。最近は職員からの内部告発が増えていると訴えた。事例として

●床に直接マットレスを敷いた上に利用者を寝かせている4人部屋の光景。カーテンが短いので、オムツ交換の様子が他の利用者に丸見えです。
●つなぎ服を着せられた利用者の姿。施設はこれを「割烹着」と呼び拘束ではないと言っています。
●絶対に体が動かないように、車椅子の後ろに紐でしっかりと結えつけられいる利用者。
●10月17日に77歳のショートスティ利用者が、同室に寝ていた93歳の女性を殴って殺害したという事件が起きました。この施設では、2人部屋に男女混合で6人が寝ていたそうです。
しかもポータブルトイレがむき出しにおかれていました。殺人事件がおきて、このような劣悪な環境が発覚したのです。こうした事例は氷山の一角です。と警告する。

千葉県健康福祉部高齢者福祉課・櫛引宣子氏は「総じて、虐待が起きる施設は施設長など管理者の意識が低いとの印象を受けています。管理者層の意識改革が必要であると思います」と話す。

国際医療福祉大学大学院教授の高橋絃士氏は地域の力の可能性を強調しました。東日本大震災で多くの入居者が助かった施設とほとんどの入居者が犠牲になった施設を例にあげ、この差は「日常的に地域とどうかかわってきたか」地域の住民の1割が認知症サポーターだったところは、地域の住民が避難に協力して救助したのですが、地域から隔絶していた施設は、残念な結果に終わっている。つまり、これは「地域の問題である」と看破する。

弁護士の高野範城氏は面会に行った時に1週間同じ服を着ているのに気づく等普通の生活とは違う暮らしを強いられていることもある。風呂の回数、入り方もしかりです。これらは虐待とは言えません。でも、虐待を積極的な人権侵害とするならば、こうした消極的な人権侵害が現場には横行しているのです。まだまだ、現場の人権に対する考え方が十分ではないと思います。福祉の心は、限りなく人間を愛するという人権の基本です。人権擁護とは限りなく人を愛することです。

では具体的にどうすればいいのか。シンポは深められました。本間理事長は「虐待についてのデーターを分析すると、年代が20代から30代が多い。こうした若い層が平均年齢86歳という特養の入居者を理解する教育が必要だ」「また、問題ある施設には共通して経営者の問題がある。施設は施設長の理念や考え方に左右されます。職員に対してはキャリアパスで資格を取れと言いますが、施設長だけは資格の義務が付されていない。

施設の労働条件の指摘もされた。施設職員にはやるべきことが増えた。たんの吸引、医療的ケアの必要な人の受け入れ、看取り体制の整備など。しかし、夜勤など4ユニット、40人を一人で観る時間帯もあり、現場が疲弊するという。

最期に高野弁護士は次のような提案をしている。

1.地域に根差して利用者がすんでいたすぐ近くにあることが望ましい。家族の関係の密度が保てる。
2.職員の質ー介護事故、ヒヤリハット、入居している家族の様子を説明責任を果たせる職員の養成。
3.職員の心理相談員、オンブズマンを置き、メンタルヘルスノシステムが必要。
4.人間に対する見方を変えること。人間は人間として尊重されるべきだという見方をつける。
5.成年後見人制度の利用を
6.高齢者は弁護士事務所に足を運べない。社会に打って出る弁護士、ワンストップで対応できる弁護士の養成。

いいシンポでしたね。大いに意見をだしあいましょう。ご意見を待っています。


サン・ドリームひろば 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/02(Mon) 22:05 No.1562
4月4日(水)は、「サン・ドリームひろば」の日です。
事務所を開放し、介護相談、お互いの交流、地域の方の参加もOKです。どうぞご参加ください。
●時 間 11時から15時
●場 所 戸畑区中本町3-10 中本町商店街ロータリーそば
中本町ビル2階 JR戸畑駅そばです。
場所がわからない時は 電話 882-5599へ 

第2回日本認知症予防学会学術集会 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/01(Sun) 20:46 No.1561
認知症の予防は大切です。その全国大会が北九州市で開かれます。
●第2回日本認知症予防学会学術集会
●テーマ 「認知症予防の可能性を探る」
●会 期  2012年9月7日(金)~9日(日)
●会 場  北九州国際会議場 小倉北区浅野3丁目9-30
●大会長  西野 憲史(医療法人ふらて会西野病院理事長)

事務局 電 話 093-653-2122
FAX 093-653-2666
〒805-0033
八幡東区山路松尾町13-27 西野病院内  


サポーター養成講座で感じたこと 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/04/01(Sun) 09:34 No.1560
昨日、3月31日、「サポーター養成講座」の講師で夜7時から
9時半まで、ウエルとばたで参加した。主催は「北九州共生ケアを考える会」(代表 やました博)です。

仕事を終えて見えられた方が多く、若いかたの顔も見られた。
疲れているのに、熱心な視線を感じた。

主催の山下代表はマイク、DVDの設備など、お話をしやすいように会場もぬかりない設定に、この取り組みへの意気込みを感ずることができた。

いま、北九州市ではサポーターは3万人を超え、4万人を目指しています。

小学校、中学校の生徒の人にも、養成講座が広がっていきつつあります。

「認知症になっても、安心のまち」をめざし、力を合わせていきましょう。


ご存じですか? 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/31(Sat) 23:16 No.1559
「青い鳥郵便はがきの無償配布」
1.配布の対象
重度の身体障害者(1級または2級の方)及び知的障害者(療育
手帳に「A」(または1度、2度)と表記されている方)

2.受付期間 4月2日(月)から5月31日(木)

3.配布はがき 通常郵便はがき(「くぼみ入り」、「無地」また  は「インクジエット紙」)

4.配布枚数 お一人につき20枚

5.お申し出方法
窓口での申し込む方法と郵送で申し込む方法があります。

6.配布方法
4月20日(金)以降、最寄りの郵便事業株式会社の支店から
お届けします。4月20日以降に郵便事業株式会社の支店の  窓口に配布をご希望頂いた場合は、必要事項を確認の上、そ  の場でお渡しすることができます。

7.申込み・問い合わせ先 最寄りの郵便局


北九州市からのお知らせ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/31(Sat) 16:27 No.1557
●重度障害者タクシーの運賃を助成します!

◆対象 次の何れかに該当する市民税非課税世帯の在宅の人。

●視覚・下肢・体幹・移動機能・内部障害者で身体障害者手帳(1・2級)を持つ人(複数の障害の併せでの1・2級を除く)

●療育手帳(A)を持つ人

●精神障害者保険福祉手帳(1級)を持つ人

◇助成内容 タクシー小型車の初乗り運賃相当額の利用券(月4枚)。電動車いす利用者はリフト付きタクシー初乗り運賃相当額の利用券との選択ができます。

◇申し込み先・問い合わせ先 住居地の各区役所高齢者・障害者相談コーナー

※各種障害者手帳、世帯全員の課税状況確認承諾書(署名と捺印)と印鑑が必要です。


小規模多機能やまびこ開所式 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/30(Fri) 18:31 No.1555
今日は小規模多機能ホームやまびこの開所式に参加しました。
●オープンは4月1日からです。
●場所は八幡西区町上津役西2丁目11-23
登録定員は25名、「通い」の利用定員は15人以下
「泊まり」の利用定員は8名以下です。

地元の人が多く、来賓紹介では町内会長さんがズラリ並び紹介されました。さすがですね。

祝辞は町上津役自治区会 会長の山崎治夫氏、県会議員 松尾統章氏、市会議員 宮崎吉輝氏、それに私が述べました。

私は理事長の田中秋子さんとは、介護保険のできる前からのおつきあいをさせていただき、北九州市で唯一の宅老所を立ち上げたこと。精神病院の看護師さんの経験を生かして、当時痴呆症と呼ばれた人の尊厳を守るために、何のマニュアルもない中を一生懸命に奮闘されたこと、その後、介護保険サービスが実施され、北九州市でグループホーム設立のNO1となり、豊かな経験をもって、いま、在宅で最も求められている小規模多機能施設を立ち上げられたこと。

今後は一層地域と結び付き地域ぐるみで支えられる施設になってほしい、と挨拶しました。

おめでとうございます。田中理事長さま、職員の皆さん、地域のみなさん。私たちも協力します。

随時、相談、見学を受け付けています。お気軽にお電話してくださいとのことです。
電話 093-613-8005 年中無休です。


サポートセンター本城内覧会へ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/28(Wed) 20:16 No.1553
 社会福祉法人 孝徳会(渡邊正孝理事長)では、新しく地域密着型総合福祉施設 サポートセンター本城を立ち上げた。その内覧会が昨日、27日にありました。住所は八幡西区本城東6丁目1-16で、すぐ隣は本城中学校です。4月1日オープンです。

6階建の大きな建物です。

1階は地域交流サロンを広くとっており、障害者運営によるパン工房・すぅぷかふぇ、採れ立て野菜の販売もする予定です。更にキッズルームを設け、幼稚園や保育園に通っていないお子様(親子)を対象に、あそびの場を開放します。保育の相談にのる保育士もつくそうです。
ディサービス、小規模多機能施設も1階です。
2階はグループホームです。2ユニット18床あります。
3階・4階は地域密着型特養で29床、とショート
5階はショートです。ショートは29床とっており、在宅で介護している人にとっては、ほんとに助かります。電話・本城専用ダイヤル 093-692-8811 ファックス 093-692-8822

渡邊理事長は「社会福祉法人として地域に利益を還元する。地域の福祉の拠点としてお役に立つ運営をしたい」と話されました。どうか見学をしてくださいと、職員の方が言われています。

※頼もしい福祉施設の誕生です!


東日本大震災を詠った朝日歌壇、俳壇 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/27(Tue) 21:58No.1552
馬場あき子選

ふるさとで職をみつけたラッキーな同級生は津波で死ねり        (川崎市) 船山 登
初子産み機銃掃射をうけし夜の釜石の闇大津波の闇           (山口市) 弘津 敦子
吹雪く日の卒業式に内定の会社倒産す外冴え返る            (新発田市) 北條 祐史
テスト前兄ちゃんじゅ文を唱えてるくからくかりありはべり       (名古屋市) 中村 桃子
ママの写真見るのはきらい悲しくて悲しみ覚えし幼の津波        (松本市) 牛越 咲子
供えなす盃(はい)の白酒ひかへめに余震の絶えぬ雛(ひひな)の祭り    (仙台市) 坂本 捷子
あの日から時計の停まりし友の家に被爆の花が黙し咲きおり       (相模原市) 松並 善光
浴室につららが下がる冬の朝シャワーの穴にもシベリア寒気       (酒田市) 富田 光子
若きらが戻らぬ町へ戻り来る老いらは行く先ここしか無くて       (本宮市) 廣川 秋男
寒さには耐えられるけど浜で見た青空恋しい避難者の言う        (福島市) 武藤 恒雄
絹の町の歴史を今に語り継ぎ駅前にある赤レンガ倉庫          (前橋市) 萩原 葉月

評 以上 3.11から1年を経た思いの深さが背景にあって心に沁みる。

永田和宏選

きのうきょうあしたあさってやなさってそして1年、そして一生     (福島市) 美原 凍子

評 美原さん、一日一日の積み重なりの果ての一生という時間を詠う。
福島に生活する故一層その思いは深い。

金子兜太選

三月の瓦礫の上に三月来        (福岡市) 井上 正和

評 3月11日が過ぎていった。井上氏。「三月」だけで東日本大震災が如実に。

鳥雲に家族へ帰るボランティア     (松江市) 三方 元

評 三方氏。ボランティアを懐かしみつつ労う。

とこしへに三月十一日ならむ      (金沢市) 今村 征一

東北の星の瞬きいぬふぐり        (埼玉県白岡町) 高井 元一

ひん曲がる原発地続きつくしんぼ     (延岡市) 河野 正

福島忌ただならぬ世に老いにけり     (いわき市) 坂本 玄々

評 坂本氏の「福島忌」あり。選外の句にも「東日本大震災忌」「原発忌」あり。更に新季語が生
まれるだろう。

長谷川 櫂選

三月や心読しをる方丈記        (埼玉県宮代町) 酒井 忠正

大串 章選

桜咲く陸(おか)に漁船の残るまま    (仙台市) 宮川 純一


認知症サポーター養成講座にどうぞ! 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/26(Mon) 19:49 No.1550
 北九州共生ケアを考える会〈山下 浩代表)の主催で開きます。三好春樹さんのビデオも30分程上映します。講師は高田芳信です。

●と き 3月31日(土) 午後7時~9時半
●ところ ウエルとばた8階 83・84号室です。

認知症を正しく理解し、認知症の応援者になりましょう。認知症はみんなの問題です。認知症になっても、安心のまちづくりをご一緒にしましょう。


行方不明者が見つかりました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/25(Sun) 20:41 No.1549
 3月23日、11時頃行方不明になられた八幡東区の上岡寿子さんは同日夜、無事保護されお元気だとの知らせがはいりました。何よりも無事だったこと、よかったですね!探しにご協力のみなさま、ありがとうございました。

チャリティーコンサート 岡垣にいきました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/25(Sun) 20:33 No.1548
 今日、昼から家族の会の人たちと東日本大震災復興支援 チャリティコンサート とどけ!岡垣からの音の風に参加しました。会場は800人の席が満杯でした。こんなにも、多くの人が東日本大震災を応援しようと来ているのだと胸が熱くなりました。

中村 和信実行委員長は「震災の復興支援を継続することが大切」だと挨拶。今度のチャリティコンサートのきっかけを作った山形県最上町の大場 武雄さんは、グループホームを運営されており、震災直後道路の事情で被災地にはいれず、やっと3月21日になって宮城県気仙沼市で600食を被災者に提供、その後も炊き出し、支援物資の提供、最上町は温泉街であり、温泉バスで被災者を移送して入浴サービス、同時に下着などの物資支援を行った。石巻市での支援コンサート東京でのコンサートをおこなってきた。遠く九州、NPOおかがきの一貫した支援活動は被災者の心を励ましあらためて感謝をします。と言われました。これからは地震・津波だけでなく原発で被災した福島の人を救済したいと次のような詩をよみあげました。

私はみなさんがうらやましいです
マスクをつけずに空気を吸えることが私はうらやましいです
家族や友人や地域の人と別れずに暮らせることが

私はうらやましいです
普通に野菜や魚、お米が食べられ、水が蛇口から飲めることが
山や川で遊び、グラウンドをかけ回り、虫や犬や草や木にふれることができる
春は山菜をいただき、冬には薪で暖をとる 落ち葉やわらでたい肥をつくり
自然とともに暮らしていける「当たり前の暮らし」がうらやましい

私はみなさんがうらやましいです
子どもをたった一人で見知らぬ土地に送り出さなくてもいいことが
〈中略〉
私と私の家族は そんな道を進んでいくしかありません
どうか、できるところでかまいません福島を助けてください

これは福島県在住の関 久雄さんの作られたものです。
大場さんは夏に「福島っ子キャンプインもがみ」を催し、マスクを外して、思いっきり最上町の空気を吸わせてあげたい。水道の蛇口に口をつけて思いっきり水を飲ませてあげたいと5泊6日のサマーキャンプを行うと話されました。

本当にすばらしいですね。

池田敏美さんも被災地でヴアイオリン演奏を行ってきた方、情感をこめて弾きました。続くは本田路津子さんのソプラノの歌が沁みます。地元混成合唱団のコーラス、こども未来館合唱クラブの元気な合唱、新日鉄八幡うたう会は宮城県の民謡「斎太郎節」、昔の職場を偲んで「おいらの空は鉄板だ」、懐かしいロシア民謡「バイカル湖のほとり」をみごとに歌いあげました。

フイナレーは全出演者が舞台に並び圧巻の中を「まけないタオル」を会場のひとと共に、歌いました。
「まけないタオル」とは宮城県のお寺の住職が作詞した「まけないタオル」を奈良県の住職、が曲をつけたもの。意味は短めの50センチのタオル。首にも頭にも巻けない。私はまけない!絶対にまけない!まけそうになる自分にまけない!巻けない→負けないの意味です。出演者、会場参加者は文字通り「はなれていても こころはひとつ」の大パノラマとなりました。

中村実行委員長をはじめ実行委員の皆様 ありがとうございました。NPOおかがきの三好冨美子さん御苦労さまでした。これを機会に東日本大震災への支援の輪が一層広がると確信します。私たちの会もがんばります。


岡垣町のディサービス ひなたぼっこ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/23(Fri) 20:11 No.1545
 先日、岡垣町のNPOデイサービス ひなたぼっこの施設長・三好冨美子さんは私たち「老いを支える北九州家族の会」の事務所(戸畑区)を訪れ、開催された世話人会で「東日本大震災のチャリティコンサート」を3月25日午前13時半から同町の岡垣サンリーアイで開くと話され、協力を訴えた。世話人会は協力を満場一致で決め、30枚の券はすぐ売れた。

その三好さんの記事が今日の朝日新聞 朝刊で写真入りで紹介されています。
一部紹介させていただきます。

80代~90代でできることで支援
岡垣町のディサービス施設を利用する80~90代の女性らが手作りしたひな飾り「さげもん」を販売するチャリティバザーが25日午前11時から岡垣町の岡垣サンリーアイである、売上の一部は東日本大震災被災者への義援金に充てられる。

チャリティ実行委員会によると、施設の利用者や、施設スタッフに公民館講座でさげもん作りを教わる女性が2004年から昨年まで3回、作品を開いたところ、好評だった。これまで販売はしていなかったが、被災者支援の一助にしようと初めてバザーを計画した。

販売するのは、ちりめんや古い和服の生地で作ったひな人形、ウサギなどの動物、まり、こいのぼりなど焼く500点で、値段は200円~1800円。「認知症の人にも『ここからここまで縫って』とお願いして、できることをやってもらった」と施設スタッフ。準備は半年前からすすめてきた。

実行委員会事務局でNPOおかがきの三好冨美子副代表によると「さげもん作り」は施設利用者が楽しんででき、脳の活性化につながるほか、作品をほめられることで自信や生きがいにつながる効果があるという。三好さんは「張りきって作った。ささやかなことだが、被災者支援を続けたい。自分たちで『こういうことならできる』という支援なら長続きするし、それが被災者に喜んでもらい、生活再建に役立つならうれしい」と話している。問合せは、NPO岡垣(093-282-4270、平日午前8時半~午後5時半)へ。(坂本康浩)

※私も施設でさげもんを見学したことがあります。これが90歳代の作品?と驚いたことがあります。
どうぞ、チャリティコンサート、バザーを観て東日本大震災の被災者に少しでもお役に立つよう売上にご協力お願い申し上げます。


朝日歌壇 東日本震災関係抜粋 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/03/22(Thu) 20:33 No.1544
永田和宏選

掃除の後猫を叱って淋しかり「汚染の足で歩き回らないで」    (郡山市) 昆 キミ子

馬場あき子選

六万の人ら去りたる福島の山河さみしき春の陽炎         (福島市) 美原 凍子

評 福島を去った人の六万という数が、春の陽炎の暖かな寂寥感とともに心にひびく。

三陸の津波さらいし瓦礫群れ漂う春の海の憂鬱          (四万十市) 島村宣暢

評 今回の津波にさらわれ海彼にまでも漂うと言われている瓦礫。被災地の瓦礫も処理できない
状態の中で、併せて「憂鬱」の心は深い。

佐々木信綱選

フクシマの地に刻まれた諦めと怯えと怒りは除染で消せぬ     (福島市) 澤 正宏

高野公彦選

全力で飼い主の車追いし犬あきらめ戻る警戒区域に        (郡山市) 渡辺 良子

疎開ッ子の我を仲間に引き入れて遊びしはるか石巻の友      (横浜市) 菅 和子


石巻工・阿部主将の選手宣誓全文 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/21(Wed) 18:55 No.1543
 第84回選抜高校野球大会が今日から始まった。阪神甲子園球場で、昨年優勝の東海大相模(神奈川)、同準優勝の地元九州国際大(福岡・北九州)の主将を先頭に入場行進が行われた。宮城県石巻市で市民の寄せ書きが記された「がんばろう!日本一」の横断幕も城内を回った。

選手宣誓は、石巻工(宮城)の阿部翔人主将が行った。
深い思いのある内容です! 同野球部員がみんなで考えて文章にしたという。以下全文を紹介します。

東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災された方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。

人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。

だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。われわれ高校球児ができること、それは全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレイすることを誓います。

※大きな励ましありがとう!


餓死・孤立死今年になって5件 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/20(Tue) 18:29 No.1542
今年になって、新聞報道による餓死・孤立死は連続して5件である。
①札幌市 1月20日、40歳代姉妹 妹さんは障害者
②さいたま市 2月20日 60歳代夫婦と30歳代の息子
③東京都立川市 2月20日 45歳母親と4歳の障害児
④東京都台東区 2月20日 90歳代と60歳代の父娘
⑤東京都立川市 3月8日 90歳代と60歳代の母娘。母は認 知症

僅かの間に5件もの餓死・孤立死がおきている。なぜだろうか。
社会の在り方が問われている。私たち介護者にとって見過ごせないのは、介護者が倒れたら被介護者が餓死していることだ。認知症の人や障害者を抱えて介護している高齢者は増えているし、今後も増えるだろう。介護保険を活用し、サービスを利用しておれば、事業からの人の見守りもある。しかし、経済的問題などで介護保険を利用してない人は穴になり、悲劇を生みかねない。

札幌市では40代の姉と知的障害の妹が誰にも知られずに、亡くなり遺体でみつかった。このことで、北海道新聞は読者の討論コーナ「クロストーク」で意見を募集。内容を発表した。

その一部を紹介します。
地域での孤立を避ける仕組みが不足していると訴える意見は多い。重度の知的障害のある息子がいる方は「知的障害者の施設は極端に数が少なく、予約待ち」と訴える。また、介護疲れは孤立につながるため、施設を増やすなどの受け皿の充実を求めた。姉は生活保護を希望したが、相談しただけで終わったことに市への対応の疑問を投げかける意見も多い。精神障害のる息子がいる札幌市内の女性も、過去に生活保護の担当者に子育ての仕方を責められたとして「最期の手段と思って相談したのに。困っていることを聞いてほしかった」と振り返った。

44歳の男性は、死亡した姉妹のうち、妹が施設に預けられることを拒み続けられることを拒み姉の元を離れなかったことについて、「福祉施設の関係者が、時間をかけて妹と信頼関係を築けていたら・・」と話す。民生委員の(72)の方は「すべての人を見守るには限界がある。知的障害を見守りたくてもプライバシーの保護で名簿がない」と現状を語る。一方、49歳の女性は「個人情報の保護が行き過ぎていないか」と話す。55歳の男性は「生活に困っても、プライベートをさらけ出すには勇気がいる。相談に行きづらいはず」と指摘。福祉関係機関と協力して相談しやすい場を設ける配慮を、札幌市に求めた。

今回の姉妹のような悲惨な死を繰り返さないため、47歳の女性は「札幌市や民生委員だけに責任があるのではない。私たちも含めて、障害の有無に関係なく、ともに生きて行く社会をどう作るかを考えなければ」と訴えた。

ー2月8日の北海道新聞より


在宅医療情報ipadで共有 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/19(Mon) 17:05 No.1541
 タブレット型多機能端末「ipad」を使って、高齢患者の在宅生活を支える医師や介護士が簡単に情報共有できるシステムを京都大学と京都府医師会などのチームが開発した。京都大学院医学研究科の野本慎一教授(62)は、「高齢者の在宅医療の質の向上につながれば」としている。

在宅で暮らす高齢患者には、医師や看護師、介護士のほか、ケアマネージャーや理学療法士などさまざまな職種が関わるため、スタッフ間の連携が欠かせない。だが、現状では連絡ノートや電話でのやりとりが主でスタッフは訪問時にしか、患者の最新情報が得られず、患者も緊急時以外にスタッフに連絡しにくいなどの課題がある。

診療でこうした現状に気づいた野本教授らは2010年から研究を開始。ipad専用のアプリ(ソフト)を作成し、昨年4月から試験的に利用を始めた。血圧や体温、食事量、睡眠時間、体調など患者の基本情報に加え、医師の処方や介護士の作業内容、全スタッフの訪問予定なども入力、患者やスタッフがいつでも閲覧できる。高齢患者が使いやすいよう、画面上のイラストに触るだけで簡単に入力できるよう工夫、指先が不自由な人のために声や写真の入力も可能にした。

現在、京都市の開業医や福祉施設などを通して患者12人がシステムを利用しており、来年度も研究を続け、実用化を目指す。京都市左京区の女性患者(90)は「操作は少し難しいが、スタッフに体調の変化などを連絡しやすく安心できる」と言い、スタッフからも「他の職種が把握した情報を知ることができる」「訪問前に患者の健康状態を把握できる」と好評という、 (田代真也)
以上は京都新聞 2月2日号に掲載されたものです。

※要介護者を中心に医療と介護を結びつける機器として、便利かつ質を高めることにもなるヒントがあるようです。


高校生がお年寄りに寄り添いたいと就職 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/18(Sun) 14:44 No.1540
 いま、福祉は人材難。福祉系の専門学校の廃校がすすみ、専門学校を卒業しても、福祉系には進まず他産業へ就職する若者たち。日本の将来はどうなるのだろう。そんな時、八幡西区のグループホーム・いきいき良花居、小規模多機能型居宅介護・いきいき倶楽部へ希望に燃えて就職する高校生がいる。その動機は何だろう。同施設が発行した10周年記念誌「あなたの笑顔がみたいから」の花田辰江施設長と高校生の対談が記載されているので、それを紹介します。

昨年の夏、突然東折尾のいきいきにさわやかな女子高校生が訪ねてきました。

女子高校生:私はこの近所に住んでいる高校生の○○です。卒業後に介護の仕事をしたいと思っています。今日こちらを見学させていただいていいでしょうか?できたらここに就職したいのです。

※訳を聞くと、学校の帰りや犬の散歩などでいつもここを見ていたそうです。

女子高校生:ここは楽しそうだから・・・外でビーチバレーや犬と遊んだり、働いている人たちも楽しそうだから、どうせ働くなら楽しいところではたらきたいんです

花田:いやいや、楽しいことばかりじゃないよ。いつもビーチボールばかりしてないしねぇ・・・仕事としては、結構きついところがあるよぉ・・・

女子高校生:母は私に看護学校に行くように勧めていますが、私は看護より介護がいいのです。

花田:よ~く考えたがいいよ・・。せっかく看護学校に行かせてもらえるなら、先に学校へ行ってからでもおそくはないよ

女子高校生:お母さんとお父さんは歳が離れていて私はお父さんを介護したいんです。看護より介護の方が高齢者と寄り添う時間が長いでしょう?。介護は働きながら3年経てば、、介護福祉士(国家資格がとれるでしょう。

花田:そうね。

※女子高校生のおばあちゃんが、介護施設を利用されていて、よく会いに行き病院にいる時と、施設にいる時のおばちゃんをみて、彼女なりの介護と看護の違いを感じとっての決断だったのだろうか。彼女の分析力と一途な気持ちがこわいくらいでした。暫くすると気持ちもかわるかも。

花田:ご両親とよく相談をして、よく考えてから決めるようにとお話しました。

※その後、彼女は夏休みの間に、ヘルパー2級講座を受け、秋には高校より私の方に連絡があり、面接、採用、の手続きを終え、自動車学校に行き、就職への準備を着々とすすめています。彼女の姿はきらきら眩しく輝いています。介護を選んだ感性を大事に育て、希望を大きく開いていける職場にするのは、私たちの大切な責任です。


4月からの介護保険はどうなる 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/17(Sat) 21:02 No.1539
 認知症の人と家族の会の機関誌「ぽ~れぽ~れ」3月号、NO380は同会の副代表で社会保障審議会介護保険部会と介護給付費分科会委員の勝田登志子さんの談話をのせている。
見出しは「当初の理念からはなれてゆく介護保険」である。

最初に同会が介護保険改定にむけては「提言」を出し厚労大臣に申し入れ、①弱年期認知症の人がディサービスでの作業報酬が得ることができるようになった②サービスの公表制度など、サービスを選ぶ場合の情報にはあまり役に立たない制度が廃止されるなどの成果を明らかにしている。でも、全体としては、負担増とサービスの抑制の方向である。これが、「社会福祉と税の一体改革の流れ」と指摘している。「地域包括ケアシステム」の考えの新サービスも開始されるが、認知症ケアの充実にはなっていない、という。

その上で4点の具体的な問題点をあげている。

1・介護報酬の1.2%アップは、利用料の引き上げと使えるサービスの減少
介護報酬、つまり事業者に支払われるサービスの料金は1.2%引き上げられる。だが、利用者からすると、利用料が高くなるということだ。利用限度額はそのままだから、使えるサービスの量は減ることになる。
家族の会の見解:良いサービスをしてもらうためには、適正な介護報酬が必要だと考えている。しかし、介護報酬のアップが利用者負担の増に直結しないようにすることが必要です。

2.処遇改善交付金の介護報酬への組み入れは、利用者への負担転嫁になる
これまで、事業所職員の給与改善のための交付金が→介護報酬に組み入れられる。(家族の会は反対してきました) 報酬の2%に相当するそうですから、事業者にとってみれば、先の1.2%の引き上げといっても、事実上引き下げになります。
その上にです。事業者が給与を引き上げようとすれば、利用料の引き上げにつながり、事業者と利用者が反目しかねません。このような改善では、私たちが切実に願う介護従事者の待遇改善もできません。

3.訪問介護の時間短縮は、認知症の重度化を招く
訪問介護の身体介護の30分未満が20分未満、生活援助の60分未満が45分未満に、基準が短くなります。ヘルパーさんが認知症の人とお話をする時間もなくなるでしょう。これでは、重度化をすすめることになる。

4.定期巡回・随時対応訪問介護は認知症の人にはそぐわない
「24時間訪問サービス」は大勢の利用者が一定の地域にいなければ、経営的になりたたない。そこからマンション風のサービス付き高齢者住宅が増え、「人間のブロイラー化だ」と言う人もいるくらいだ。とても認知症の人にふさわしいサービスではない。

認知症の人と家族の会では今後、使い勝手がどのように変わったか等の調査をして、厚労大臣に改善の要望を行っていく予定です。
※4月以降、サービス内容がどのようになったか、よかったこと、困ったことなどもお知らせください。


第4回認知症北九州大会での文書発言 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/16(Fri) 08:48 No.1538
 3月9日の第4回認知症北九州大会で老いを支える北九州家族の会の
副代表 野村尚子さんは「見守り・行方不明SOSネットワーク」について、北九州大会資料に次の文書を寄せています。

家族が認知症になった時、あなたはそのことをオープンにできますか?

昨年、徘徊SOSネットワークによりみつかった方のご家族は、認知症になってからも、趣味の会の仲間にそのことを離され、仲間の暖かい心遣いや手助けにより趣味の会を続けることができました。また、近所の方にもオープンにしたことで、でかけていって、帰って来られない時も、近所の方が連れて帰ってくれていました。

一方で、認知症であることを話したけれども、親戚から「馬鹿になった」などという尊厳を傷つけられる言葉が返ってきた。周囲には、とても認知症と思えないため、あの人は決まりを守らない非常識な人と思われたりして、家族を孤立に追い込んでいたりします。

また、誰にも言えず苦しんでいる家族もいます。介護者が地域で
役をしている、周囲からは幸せな家族と思われている、認知症になられた方が名誉ある職についていたなど理由はさまざまです。もっともっと認知症サポーターを増やすなど、認知症に対する理解を深めていくことの必要性を感じています。


毎日新聞 行方不明の模擬訓練で記事 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/14(Wed) 22:08 No.1537
 3月11日付けの毎日新聞は戸畑で行われた模擬訓練の様子を報道した。北九州ではⅠ事業所が徘徊で模擬訓練をしたのは、初めてではないかと思います。以下原文で載せます。

認知症不明の高齢者捜して 福祉施設、市街地回り模擬訓練
北九州市 戸畑

認知症による徘徊で行方不明になったお年寄りを捜す模擬訓練が10日、戸畑区の福祉施設で開かれた。参加者は地元商店街や住宅街を歩いて回り、捜索の難しさや課題を学んだ。

ケアハウスなどを運営する社会福祉法人「ライフ北九州」が初めて開催した。施設職員や入所者の家族ら約30人が参加。ケアハウスの入所女性が戻って来ない想定で4人~5人のグループに分かれて捜した。参加者は訓練後、「路地が多いので捜索に時間がかかる」などと課題を振り返った。

ケアハウスらいふ戸畑の内田義則施設長は「訓練実施で地域の方々とつながりができる成果もあった。今後も開催したい」と話した。

9日には同区のウエルとばたで認知症になっても、安心の暮らせる街づくりを目指す「第4回認知症北九州大会」が開かれた。大会は「いのちをつなぐ!今わたしにできること」と題して徘徊による行方不明の問題をとりあげ、約450人が参加した。実行委員長を務めた認知症草の根ネットワークの高田芳信代表理事が昨年5月以降9人の行方不明情報が同団体に寄せられたことを説明、うち4人が遺体でみつかり、1人が行方不明のままという。出席者からは地域で連携を深めて捜索ネットワークを充実させる必要などが指摘された。【銭場裕司】

※このような「訓練」が防災などと同様に福祉施設や病院で行われ市全体に広がることを願います。


第4回認知症北九州大会 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/13(Tue) 21:52No.1536
 3月9日夜、ウエルとばたで450人が集まり、第4回認知症北九州大会が開かれた。今年のテーマは「見守り・行方不明SOSネットワークの拡大、強化」だ。北橋健治北九州市長は「認知症サポーターは3万人を超え、認知症の予防から早期発見、相談、家族支援更に高齢者の安全対策などに力を入れ、高齢者と家族を大切にし、ともに支え合うまち」に全力で取り組むと力強い発言をした。

高田芳信大会実行委員長は「昨年5月2日に、田中紀行さんが行方不明になり、残念ながらまだ発見されず、その後、私たち、草の根を中心としたネットワークで掴んだ件数は田中さんを含め9件である。遺体での発見が4件、無事発見は4件、行方不明で発見に至っていないが1件である。これは氷山の一角だ。草の根のネットワーク、老いを支える北九州家族の会、認知症大会実行委員会の構成団体ではSOSネットワークができ、メールや電話、フアックスで発信、返信、を行い捜索に実践、また、実行委員会の会議で論議という、実践、論議を重ねての本大会を迎えた」と経過を報告した。
市内では草の根でのSOS活動が報告され、八幡西区の捜索ネット事務局 ディサービスさくら館・島崎元宏さんは5年前に、発生したあるディサービスの行方不明者が亡くなったことをきっかけに、「2度とこのような悲劇を繰り返さない」と事業者間で連絡、現在24事業所が2カ月ごとに会議を開催、年1回の模擬訓練を行っている」と発表した。

また、八幡西区の茶屋の原団地の自治区会の神田一生さんは同団地で昨年12月7日に83歳の女性が行方不明になり、直ちに公民館に「捜索本部」の垂れ幕を掲げ、82人の地域住民が山を探し、同18日、残念ながら遺体で発見された。しかし、まちぐるみで、助けようとの地域住民の絆が深まったのは、平成16年に「高齢化対策委員会を設置し、民生委員、福祉協力員と共同して高齢者の見守り、友愛訪問を行ってきたこと、例えば「ふれあい朝市、犯罪防止のための定期パトロール」等を行ってきたことを説明した。パワーポイントに写しだされる生生しい捜索活動は会場の人の注目を浴びた。市の高齢者支援課の高野正二郎さんは徘徊高齢者等SOSネットワークを説明、位置探索サービスなどを活用するよう訴えた。
東日本大震災の状況を報告した毎日新聞の銭場裕司さんは「東日本大震災で亡くなられた家族の方と今回は行方不明を体験された家族の方の取材を通して、東日本の家族の想いと行方不明の家族の想いは一緒だと報告された。

創年座とハーモニック・パルトオカリナ蒼い鳥による「寸劇と音楽と最新情報で綴るオムニバス」いのちをつなぐ!今わたしにできることが上演された。真正面から行方不明者の問題をとりあげた。「市民のみなさん、こうして行方不明になっている人がいるという事実を知ること、そしてこういったことが決して人ごとではないこと、誰の身にも起こる可能性のあることをしっかり認識しましょう」と結んだ。田代久美子草の根事務局長はまとめ報告を行い、ネットワークへの参加、メールでの受信協力をよびかけました。


健康維持体操教室 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/12(Mon) 21:41No.1535
グループホーム「ビートルズ」からお知らせがはいりました。
「健康維持体操教室」
●と き  3月16日(金) 10時~11時
●ところ  八幡東区白川町7番43号
グループホーム1階 住民サロン
●内 容  「簡単にできる維持体操」
●講 師  医療法人 心愛
介護老人保健施設ハーモニー
理学療法士 田中和重
●参加料  無料
問合せ 093-663-8880(担当:河野)

東日本大震災から1周忌を迎えて 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/03/11(Sun) 22:33 No.1534
 私たち家族の会も、被災者の方に力になるようにと、救援カンパを集め、北橋健治市長さんにお渡しした。また、本ホームページや会報を通して、会員さんの思いを伝えた。また、震災や原発を短歌で表現したものを朝日歌壇から選んでホームページでお知らせし、もうすぐ開かれる3月25日のおかがきの「ひなたぼっこ」主催の東日本復興のチャリティコンサートにも僅かではあるが協力させていただいた。
一周忌を迎え、引き続き更に力をいれて支援への活動を強めたいと決意しています。
みなさん!ご協力ください。増田淑子さん、BYさん投稿ありがとうございます。

SOS徘徊ネットワークづくり 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/09(Fri) 23:12 No.1531
京築在宅ケア研究会主催の講演会が開催されます。
テーマは「群馬県沼田市における認知症に優しい地域づくりネットワーク」です。

●講 師  田中 志子
医療邦人大誠会・社会福祉法人 久仁会 理事長・医師

一昨年、認知症医療疾患センターを開設。さまざまな機関と連携をはかりながら、認知症疾患の医療水準の向上をめざしています。認知症専門医として地域における認知症環境の向上をめざして多彩な活動を展開中。

●と き 3月18日(日)10:15~14:00
●ところ 行橋地域ケア複合センター 行橋市金屋599-1

※昼食をはさんでの勉強会になりますので、各自準備してください。

お問い合わせ(京築在宅ケア研究会)
電 話 0930-24ー8051
FAX 0930-55-1123


フオーラムの案内 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/08(Thu) 18:31 No.1530
特定非営利活動法人 たすけ愛京築からご案内をいただきました。

地域包括ケアのまちづくりフオーラム
●と き 3月17日(土) 10:00~16:00
●ところ パンジープラザ 苅田町幸町6-91
●参加費 無料

基調講演   「居場所と出番のある町」
NPO法人 コミュニティ・サポートセンター神戸
理事長 中村 順子氏(兵庫県神戸市在住)

パネルトーク  「災害時における地域力の必要性」
中村順子
茂田 孝(平塚市大神地区町内福祉運営協議会会長)

主催 特定非営利活動法人 たすけ愛京築
共催 公益財団法人さわやか福祉財団 九州①ブロック
後援 行橋市 苅田町 みやこ町

申込締め切り 3月15日
℡・フアックスでお申し込みください。
問合せ℡は 0930-24-8051
fax 0930-24-8052

プログラム
9:30  受け付け開始
10:00  開会
10:05  基調講演
10:55  パネルトーク
12:00  昼食休憩
13:00  分科会  Ⅰ~3分科会
15:20  休憩
15:35  各分科会報告
15:55  閉会

参加申し込みの内容
氏名、所属団体、参加形態(午前のみ、午後のみ、終日参加)
希望分科会

※居場所づくりが北九州市もいま、叫ばれています。災害時の地域力は、徘徊SOSにも力を発揮することになるのではと思います。


朝日歌壇 震災関係を詠ったもの 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/07(Wed) 22:12 No.1529
佐々木幸綱選

目に見えぬ「セシウム」思い皮を剥(む)く今までそのまま食べていた大根 (東京都)牛尾小夜子

校庭はブルーシートに公園もブルーシートで地球は青い          (福島市)澤 正宏

高野公彦選

原子力半島凍る下北に寒立馬立見れば孕みぬ               (三沢市)遠藤 知夫

俳句
金子兜太選

湯婆(湯たんぽ)をいのちと言ひて避難のひと       (福島市)池田 義弘

めぐり来る東日本震災忌                 (大分市)阿南 宙女

選 「東日本大震災」を季語に


第4回認知症北九州大会へどうぞ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/06(Tue) 09:24 No.1528
いよいよ認知症北九州大会が明後日に迫ってきました。

5月2日に小倉南区の男性が行方不明になって、まだ見つかっていません。2月20日には、1月7日以来行方不明になった40歳の女性が門司の山中で発見されました。

今回の大会のテーマは「助かるいのちを救おう!」「2度と悲劇を繰り返さない!」です。そのために、市民に訴えたいことは「いま一人ひとりができること」「実行していくことの大切さ」です。

家族、市民、介護事業者、医療現場、行政、移送関係者、「認知症サポーター」、自治会関係者、民生委員など多様な立場の人がつながって、行動することが「命を救う」ことになります。その結節点となる本大会、ぜひご参加ください。

●日 時 3月9日(金) 開会18:30(開場18:00)
終了21:00(予定)

●場 所 ウエルとばた 戸畑区汐井町1-6
JR南口 徒歩1分

寸劇と音楽と最新情報で綴るオムニバス
いのちをつなぐ!今わたしにできること
出演 劇団「創年座」ハーモニック・パル 大会実行委員会

●参加費 500円(資料代として)
●主 催 認知症・北九州大会実行委員会
共 催 北九州市
●運営事務局 認知症・草の根ネットワーク

予約なしで直接、会場へおいでくださいませ。


サンドリーム広場へどうぞ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/04(Sun) 10:59 No.1525
月1回、市民向けに事務所を開放する”サンドリームひろば”を開催します。

●と き  3月7日(水) 11:00~15:00
●ところ  戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば
中本町商店街 中本町ビル2階
℡ 882-5599 商店街ロータリーそば

お待ちしております。お気軽にどうぞ


家族の会を紹介 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/03/02(Fri) 10:35No.1519
 今日の毎日新聞21ページ ビンテージは 「家族の会」をとりあげて掲載した。以下 原文そのままを紹介します。

認知症でも安心の街実現へ
体験生かし力になりたい
老いを支える北九州家族の会 世話人代表 高田 芳信

認知症になった人と、介護する家族のために走り続けている人がいる。市民団体「老いを支える北九州家族の会」世話人代表で北九州市八幡西区に住む高田芳信(82)。アルツハイマーを発症した妻を18年半支えた経験があり、認知症を知ってもらう講演や家族の負担を軽くする相談会などを開いている。「体験を生かして悩んでいる人たちの力になりたい」と優しい口調で語る。

1月、戸畑区の市民センターで開いた講演会。演壇に立った高田さんは、北九州市の高齢者のうち8人に1人が認知症であることを解説して「認知症は人ごとじゃありません」と語った。
参加者は真剣に耳を傾ける。

高田さんが、妻五月さんの異変に気付いたのは88年のことだ。自身は59歳、妻は55歳。ある日、「買い物をしたのに品物を忘れてきた」と言う妻の手に品物が下がっていた。物忘れも増えたため検査すると、認知症と判明した。

「奥様はご主人といる時が一番心が軽いようですね」。医師の言葉を聞いた高田さんは仕事を辞めて妻の介護に取り組んだ。
まだ病気に対する偏見が強かった時代。外出する時は人に会わないコースを選んだという。

転機となったのは発症から5年後、利用するディサービス施設が主催した家族の交流会だった。ツツジが映える「火の山公園」(山口県下関市)で、介護に取り組む家族が顔を合わせる。
缶ビールを片手に胸にたまった悩みを遠慮なく語り会った。
母の介護を涙ながらに話す40代女性の話を聞いた高田さんは、「自分だけ苦しんでいると思っていたが、考え方が変わった。」思いを話せることは大きな励ましにもなった。

その後は、介護体験や思いをつづる会報づくりをスタート。96年に、北九州家族の会を設立した。現在、会員は350人に上り、介護の悩みを経験者が聞く「ささえあい相談会」などを開いている。昨年は認知症になった人同士が交流する会を初めて開催した。

認知症への理解は広がる一方、新しく見えてきた課題もある。徘徊(はいかい)で行方不明になる人が増えていることだ。命を落とす人もいる。高田さんは「認知症になっても安心できる街」を実現するために、講演でこの問題を紹介している。

妻の介護では「こうすれば良かった」と悔いもあるという。しかし、これまでの活動に後悔はない。
「弱い立場の人を支えている心優しいたくさんの人たちと出会えた。私の宝です」と笑顔を見せた。

同会が開催する相談会や介護家族の交流会の問い合わせ
093-475-9888(担当 梅田さん)
相談に応える「認知症コールセンター」
0120-・142-786(火~土曜の午前10時~午後6時)。

記事を書かれたのは銭場裕司さんです。


北九州市からのお知らせ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/29(Wed) 20:47 No.1518
 北九州市からのお知らせ
4月から、介護保険、老人福祉・障害福祉関係の事業者向け窓口が変わります

福岡県からの権限委譲や新たなサービスの創設に伴い、介護保険、老人福祉、障害者関係事業に関する指定申請等の受け付けを、4月から北九州市が行います。対象となる事業は次の通り。

【介護保険・老人福祉関係】
訪問介護などの介護サービス・予防サービス、介護老人福祉施設などの施設サービス、有料老人ホームの設置など。なお、地域密着型サービスは、従来通り北九州市が受け付けます。

●手数料の納付方法にご注意
介護保険事業に関する指定申請などにかかる手数料は、市が発行する納付書での納付となります。(福岡県の印紙は使用できません)
●受付窓口・問い合わせ先 保健福祉局介護保険課(市役所9階)
TEL 093-582-2771
FAX 093-582-2095


北九州あいの会より 通信59号を 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/28(Tue) 18:23 No.1515
 特定非営利活動法人 北九州あいの会より「たすけあい通信」59号をいただきました。ありがとうございます。創立20周年記念号です。春田信恵代表は「目標としてきたのは、家族や地域を助け合える社会の構築です」とずばり、そのため、日々研修し、介護の質を高めて利用者に添ったサービスの提供をめざすとしています。同紙には20年のあゆみも掲載され、歴史と発展の経過がわかります。

同会主催の「悲しみを分かち合うために」死別体験者の分かち合いの会が開催されます。
日時 3月4日(日) 14:00~17:00
場所 ウエルとばた 32会議室
参加費 500円

話したい人が話し、聞きたい人が聞く場だそうです。途中入退室もできるとのことです。


 追加 高田 芳信 – 2012/02/28(Tue) 18:31 No.1516
「この会は、愛する者を亡くした人が、その体験を分かち合う場」「ここでたくさんのヒントを見つけ、人々の優しさに触れ、生き方をかんがえることができれば・・・」あなたは、ひとりではありません。とよびかけています。

お問い合わせ先は ℡090-7388-2584 前田恵子さんへ


市の行方不明の際の徘徊探知器の活用 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/27(Mon) 20:39 No.1514
 急に行方不明になり、家族はどこをどう探したらいいのか、頭は真っ白になり、混乱してしまいます。そんな時に、北九州市では、位置サービスで現在位置を探索することにより、認知症で行方不明になる高齢者などの早期の安全を守る制度があります。まずは、各区役所保健福祉相談コーナー、地域包括支援センター、最寄りの警察署生活安全課へご相談ください。

徘徊高齢者位置探索サービスは認知症により徘徊する高齢者の現在位置をGPS発信機を活用して早期に把握し、ご家族や介護者に位置をお知らせします。
●専用端末レンタル料 月額525円、探索料実費 探索1回 インターネット接続の場合  105円(月2回までは無料)
●電話対応の場合 210円

探知器が重すぎて、高齢者が自分で外してしまうなど苦情があります。民間の開発で、今は、小型GPS探知器を迷子札代わりに装着している高齢者の位置情報を知らせるだけでなく、専用ボタンを押して、緊急信号を発したり、体温、血圧、心拍数の異常を自動で、施設のコールセンターに通知するなど、多彩な対策が研究されています。腕時計のように装着するタイプのGPSユニットや体内に埋め込んで筋肉の動きで、充電するタイプのもの、体温から常に、電源が供給されるので、バッテリー交換を必要としないユニットなど開発され、実用化に向けて調整がすすめられているそうです。

アメリカではこのほどGPSを内蔵した靴が、今月、世界で初めて発売されようとしています。予想販売価格は一足300ドル(約2万3千円)ほど、開発の顧問を務めるジョージ、メイソン大学のアンドリュー・カール氏はアルツハイマー病の患者の6割が徘徊で迷い子になる可能性がある。24時間以内に発見されなかった場合、約半数が脱水症やケガなどで亡くなるおそれがあるといっています。GPS内蔵シューズは見かけは普通の靴と変わらないが、かかと部分に,GPSが埋め込まれており、「ジオフエンス」と呼ばれる場所の範囲を設定すると、靴をはいている人が、その範囲から外に出ると家族や介助者似警報で知らせる仕組みになっています。

北九州で開発して国内は勿論、外国にも活用してもらう探知器ができればと願います。
探知器は精密になり、探索で速く発見できるし、門司のディサービスのTさんの経験も聞きました。 


全国初の徘徊高齢者発見ノシステム 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/02/26(Sun) 19:46 No.1513
2月22日の読売新聞が「徘徊高齢者の発見、射水市が新システム」全国初、来月からの見出しで掲載した。以下原文である。

行方がわからなくなった認知症高齢者を、全地球測位システム(GPS)付き携帯電話と官民の緊急通報ダイヤルで探す新システムを冨山県射水市が来月から導入する。全国初の試みで、徘徊事故の防止に期待がかかる。(岡田遼介)

子どもの安全確保などを目的に、開発されたソフトバンクの「みまもりケイタイ」を使った新サービスと行方不明者の情報を民間事業者にメール配信する「徘徊SOS緊急ダイヤル」を組み合わせたもの。「みまもりケイタイ」の使用料金の9割を市が補助する。
家族などが、居場所がわからなくなった高齢者の「みまもりケイタイ)に電話すると、応答のボタンを押さなくても、自動的に通話状態となり、呼びかけて会話することで、安否が確認できる。
周囲の音も拾うため、状況が把握でき、GPSにより専用サイトで、居場所の特徴も可能だ。
それでも居場所が特定できない場合,SOS緊急ダイヤルに電話をすると、24時間対応のコールセンターを通じて市内全域のタクシー会社や金融機関、スーパーなどに高齢者の写真や身体的特徴などの情報が、電子メールで一斉に送信される。

緊急ダイヤルは富山市が2009年1月、全国に先駆けて導入し、高岡市も昨年3月に運用を開始した。富山市では昨年度の1年間、緊急ダイヤルに54件の通報があり、7割りを超す39件が3時間以内にみつかった。15時間以内の発見率は9割を超え、行方がわからなかったのは1件だけだった。
ただ、「認知症を人に知られたくない」「騒ぎにしたくない」などの理由から緊急ダイヤルへの登録がなかなか進まず、高岡市の登録は32人にとどまっている。
こうした点に配慮し射水市は、「みまもりケイタイ」を合わせたが、認知症高齢者にどうやって、電話を携帯させるかという課題もある。市は「新システムは徘徊事故を防ぐための補助的な仕組み、高齢者を守る地域づくりを同時にすすめたい」としている。

※新しいシステムの有効性が検証されるなら、北九州市でも導入してほしいですね。認知症高齢者にどうやって電話を携帯させるか、それこそお守りに入れて、そのまま会話ができればいいです。高い技術をもつ北九州市で開発してほしいです。同時にSOSネットワークを広げ、安心のまちをつくることが何よりも大切です。


母親を介護して困ったのが 徘徊 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/24(Fri) 20:37 No.1511
 1月20日の産経新聞は「認知症の人が地域で暮らし続けるには「何が必要か?」として回答を介護した女性読者に求めた。
「一番困ったのは徘徊だった」という。理由は行方不明になってしまうからだ。同時に「一般の人が徘徊の現状を知って、見守りの必要性を感じて頂けたらありがたい」と話している。次に東京都の小島洋子さん(49)=仮名=の例を記載している。同居していた認知症の母親(84)を郷里のグループホームに入居させた。母親は3年前に夫を亡くしてから認知状態が急激に悪化、洋子さんがひきとることになる。同居してから1時間の散歩、水分摂取、栄養改善で見違える程元気に。だが、1年程してまた、感情の起伏が激しく、子どもたちが試験勉強で遅くまでおきていると、怒ったり、泣き叫んだりするようになった。
洋子さんが、一番困ったのは、母親が昼夜を問わず、家を出て行ってしまうことだという。見つけては一緒に歩き、疲れたのを見計って「帰ろうか」と声をかけ連れて帰った。一人で帰れる保障はない。ある日の午後、出て行く母親をこっそりとつけてみた。
母親は1時間程で迷ったのか。側道の植え込みの下で寝ころんでしまった。「ショックでした。母親がそんな場所で寝転がるとはおもわなかった」また、道行く人が無関心なのもショックだ。
「脇を通る人は誰も声をかけてくれない。母親はこぎれいなコートを着ており、ホームレス風でもなかったし、普通のおばあさんに見えたと思うのですが・・」「どうしたの」って声をかけてほしかった。母親の状態は改善せず、結局グループホームに母親を預けた。洋子さんは「高齢者がいなくなると、防災無線で探してくれる町もあるそうです」でも、都会だからだろうか、私の町にはない。図書館で認知症高齢者の行方不明の張り紙を見た時は悲しくなりました。ですが、徘徊する本人も歩き疲れると「この先どうしようか」と思っている。誰かが、声かけて気分を変えてくれたら、ずいぶん違う、ご近所の世話役おばさんが、いてくれたら、いいのだと思いました。
そうですね。どこをどう歩いているのか、本人の不安は、たいへんです。想像を絶しているでしょう。
生きてみつかれば、それでもよいですが、行方不明のまま、帰らぬ人、遺体での発見となる現実の悲劇、この悲劇を決して繰り返さない。安心できるまち、そのための「見守り・SOSネットワーク」実効性のある、ネットワーク、まちづくりを北九州市で構築しましょう。

毎日新聞 不明の女性遺体で発見 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/23(Thu) 22:39 No.1510
 昨日、遺体で発見とこの掲示板で報じましたが、毎日新聞が詳しく報道していますので、転載させていただきます。
1月7日から行方不明になっていた丹田芽久美さん(40)が20日、同区畑の山中で遺体で発見された。行方不明後家族らが市民に情報提供を呼びかけていた。
門司署によると、同日午前9時半頃、木の伐採で入山した男性(38)が、山道脇の沢で遺体を発見した。死後、約1カ月と見られ、凍死の可能性が高いという。

今後2度と行方不明の悲劇を繰り返さないためにどうするか、そして、一人一人ができることは何か、真剣に考え、具体化し、実行しましよう。


行方不明者が遺体で発見されました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/22(Wed) 18:15No.1508
 今年1月7日に門司市の自宅から行方がわからなくなった丹田芽久美さん(40)は、20日に門司区畑の山中で遺体で発見されました。誠に残念です。ご家族のご心中を思うと言葉がありません。探すためにご協力いただいた「家族の会」のみなさん、「草の根」ネットワーク」のみなさん、「認知症北九州大会の実行委員会」のみなさん、心からお礼を申し上げます。今後も行方不明者のネットワークが広がり、救える命を救うためにお力添えをお願いします。

3月9日の「第4回認知症北九州大会」は、この行方不明者の問題がテーマです。時間は18時半~
場所は ウエルとばた「大ホール」です。
参加費は飼料代として500円です。
お誘い合わせの上ご参加ください。


東日本大震災復興支援コンサート 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/02/22(Wed) 15:11No.1507
 NPOおかがき ひなたぼっこの三好冨美子さんからお手紙が届きました。がんばっている内容です。多くの方の参加をお願いします。いつも心強いご支援に感謝します。実行委員会も6回すみ、着実に準備が整いつつあります。コンサートの実行委員会にぜひ参加したいとセミプロの音楽家が加わり、舞台もしきってもらうようになりました。きっとすばらしいコンサートになると思っています。
大震災はすざまじい破壊をしましたが、遠く人と人とを結びつける役割も果たしてくれました。
このコンサートが遠い東北の立ちあがろうとする被災者を支援できるなら、こんな嬉しいことはありません。

3月25日(日) 13時半より開演
岡垣サンリーアイ ハミングホール
高校生以上 1000円(当日1500円)
小中学生   500円(当日 700円)

ヴァイオリン 池田敏美   特別出演  本田 路津子
伴奏   岡田菜美

主催 東日本大震災復興支援チャリティコンサート実行委員会
問合せ先 093-282-4270 NPOおかがき ひなたぼっこ


高齢者に団らんの場 門司 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/21(Tue) 20:33No.1505
 2月20日の読売新聞は 高齢者だんらんの場に「まごころの家」開設の見出しで掲載。日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会が、19日、福岡県門司区庄司町に高齢者らの寄り合い所「まごころの家」を開設する。その開設記念フオーラムが18日、同区栄町の門司生涯学習センターで開かれ、約60人が参加した。「まごころの家」はワーカーズコープ北九州支部エリア顧問で、同区内訪問介護など6事業を手掛けてきた中村多恵子さん(77)が発案し準備を進めてきた。
中村さんは昨年12月,JR門司港駅で偶然話かけられた高齢女性が自宅から約30分をかけて、話相手を求めて駅に来ていることを知り、「地域におしゃべりできる場をつくりたい」と思い立ったという。
賃貸しした2階建て木造住宅(7DK]に、介護ヘルパーや介護福祉士らが常駐。昼食の提供や入浴サービスを1500円を上限に行うほか、だんらんの場として高齢者や障害者、子どもらに開放する。
フオーラムでは、パネルディスカッションが行われ、中村さんや「老いを支える北九州家族の会の高田芳信代表」4人のパネリストが意見を交わした。

高田代表は「つながりのある地域が高齢者を元気にする」と話し、中村さんは「気の合う人たちと仲良く暮らせる場所もあるといい」などと話した。同区港町で独りで暮らす女性(77)は「いつか介護を受けるためにきた。自分も参加してみたい」と話していた。まごころの家は日曜休館。問合せはヘルパーステーション「まごころ」093-331-0313へ

※私は認知症で行方不明者のことを話した。北九州市内で13事業所が自発的に行方不明者のSOSネットワークを立ち上げ、シュミレーションまでしている例、八幡西区の茶屋の原団地自治会が、12月7日に83歳の婦人が行方不明になり、自治会として公民館に捜索本部を立ち上げ、捜索に力を注ぎ、山手の捜索には82人の方が捜索に協力、残念ながら死体で発見されたことを話した、同地区は認知症サポーター活動で団体として表彰を受け、ふれあい朝市など自治会あげての取り組みをしているなど、地域の方の結び付きが深く固い土壌の上に、今回の行方不明で他人ごとではなく、自分自身の問題として取り組んだと話した。
3月9日の認知症大会のチラシを全員に配布、参加をお願いした。


東日本震災の歌 朝日歌壇より 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/21(Tue) 19:24No.1504
佐々木幸綱選

気がつけば歌壇に「福島」探しいる自分の居場所あるが嬉しさ      (福島市) 武藤 恒雄

高野公彦選

福島の水はきれいと思いしがフクシマとなり水を買う日々        (郡山市) 昆 キミ子

ふるさとはグラディーションに汚染されわが住みし町はピンクに染まりぬ (東京都) 半杭 蛍子

評 先の歌は福島に残った人の苦しみが、あとの歌は福島(富岡町)から避難した人の悲しみが詠み込
まれている。

2月20日の朝日は「短歌が受け止めた震災」の見出しで、東日本大震災から、全国で無数の短歌が生まれた、と鋭い指摘。朝日歌壇に載ったのは昨年3月28日、6月までの3カ月間に2万数千作品の大多数が、震災と原発を詠んでいたという。選者の佐々木幸綱さんは「深刻な体験をなんとか言葉で表現したい。だれかに伝えたいという人々の思いを、いつの時代も短歌破受け止めてきた」。同選者の永田和宏さんは「事件の記録は歴史書に残るが、庶民の素朴な感情はほとんど残らない。歌はその貴重な資料」と語る。


福岡市医師会、認知症予防にとりくむ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/20(Mon) 20:04 No.1503
 厚生労働省老健局では平成23年度に行う「老人保健健康増進事業」をまとめ、このほど発表した。
それによると、社団法人 福岡医師会は「認知症予防に関する地域支援体制のあり方についての調査研究事業」を実施している。これは、市民の認知症予防と重症化に歯止めをかけるため、地域の支援体制の在り方を探ることを目的に実施した。

①福岡市医師会独自で作成した簡易的な認知機能検査を、同会ホームページで公開し、同時にタッチパネル方式の街頭端末や調 査票を多数の市民が活用される場所に設置。

②認知機能検査で、”認知症予備軍”と判定された者に、本人の希望に応じコメントやアドバイスとともに、福岡市認知症医療 連携への早期受診を促す。

③福岡市認知症疾患医療連携の医療機関で、当該利用者に対し受診動機や診断結果などの調査を実施。

④医師会で同アンケート結果を回収、分析し本モデル事業の有効性を検証する。

認知症の予防は大変大事なことだし、市民の関心も高い。何しろ早期診断、早期対応が必要だし、「軽度認知障害」の鑑定が正確にでき、対応をどうするかなど、真剣に論議していかねばならない。医療関係者、介護関係者、家族など大いに論議が必要だ。今年は秋に「認知症予防の全国大会」が北九州市内で行われると聞いている。関心をもち、これをきっかけに、北九州市でも認知症予防の気運が高まることを願う。


認知症高齢者を地域で見守り 仙台 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/18(Sat) 19:59 No.1499
 仙台市の洋菓子店「ル・モンド」が認知症高齢者などの見守りに一役買っていることが話題になっている。地元福祉関係者が、徘徊している認知症高齢者を見かけたら「交番などにお知らせを」と認知症の見守り活動に力を入れている。
啓発のためのキャラクターをプリントしてステッカーを作成し、協力している商店に配布。また、「ル・モンド」さんでは啓発キャラクターのおじいさんとおばあさんの顔を摸したパンをつくり、販売、見守り活動を広げている。おじいさんはゴマあんパン、おばあさんはあんパンで、顔の肌ににせ、ベニバナで髪の色を出した。お客さんからも評判がよいそうだ。
認知症の見守りSOSネットワークも、このようにそれぞれの立場から知恵をだし、できることをしていけば、ネットワークが広がるのだと思いました。
3月9日の第4回認知症北九州大会が近付いてきました。チラシを一枚残らず配布し、身近な人に声をかけ、多くの人に参加していただきましょう。18時半からウエルとばたの大ホールです。
テーマは認知症の方の見守りSOSです。よろしくお願いします。

オレンジリングをつけよう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/17(Fri) 15:34 No.1496
 昨日、会の相談役の猪熊和仁さんにお会いしました。猪熊さんは認知症サポーターであり、講師のキャラバンメイトもされて活躍しています。昨日もオレンジリングを手首に付けられていました。私はといえば、残念ながら付けていませんでした。私は会合の時とか講師の時などに付けるけど、常時とまではしていません。しかし、猪熊さんは、職場でも、オレンジリングを用意しており、どこに行く時も付けていくという。そして、他人からそのリングは何かと聞かれた時に、認知症のお話、みんなで支え合うことの大切さを語るそうです。頭が下がります。

今日から私も決意しました。出かける時には必ずリングをつけます。
今朝、黒埼のいきつけの眼科に診察に行く時も付け実行しました。北九州市で3万人のサポーターがおられます。みんなが、心がけて付ければ目立つことは間違いありません。これも運動化しようではありませんか。


若年性認知症について 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/16(Thu) 16:35 No.1495
福岡県が若年性認知症のパンフを作成した。

●取引先との約束や電話の内容を忘れてしまい、仕事でトラブルが続いている。
●夕食の材料を買ってきたのに、作り方がわからなくなって途方にくれる。
それは若年性認知症かもしれません。と書かれている。

私の妻が55歳で当時は初老期痴呆症と診断されたが、今でいう若年性認知症であろう。あとでわかったが、仕事でのトラブルがあった。病院の会計をしていたが、患者さんからお金をいただいたか首をひねっていた。夜の勤務者との引き継ぎが3,4分で終わっていたのが、7~8分かかる、とにかくもの忘れが多く職場で問題になっているという。しっかりした病院で診断してほしいと理事長から言われた。九大の附属病院に検査入院して、先ほどの診断の結果となった。当時は早く診断されても、くすりもなく、職場での本人に合った仕事を確保するなどの環境ではなく、結局退職せざるを得なかった。

パンフでは 「このようなサインを見逃さないで」と書いている
以下のリストの一つや二つは、思い当たる人が多いかもしれません。たくさんのチエックがついたり、「たまに」ではないで、「しょちゅう」こうゆうことがある場合は「もしかしたら認知症かもしれない」と考えてください。

職場で
□スケジュール管理が適切にできない
□仕事で失敗をする
□複数の作業を同時並行で行えない
□段どりが悪くなり、作業効率が低下する

日常生活で
□大事な約束を忘れる
□もの忘れが多くなる
□金銭管理ができなくなる
□同じ料理ばかりをつくるようになる
□味付けが変わる
□同じものを買う
□趣味をしなくなる
□人前に出ることを嫌がる
□性格が変わったように感じる
□怒りっぽくなる、嫉妬する(夫婦げんかが増える)

体調
□頭痛、めまいがする
□いらいらする
□意欲がでない
□考えがまとまらない

認知症かなと思ったら、早めに「もの忘れ外来」、認知症疾患医療センター蒲生病院に相談ください。
もの忘れ外来は各地域の地域包括センター、区役所の高齢者福祉課でわかります。
蒲生病院は093-963-6541へ問い合わせてください。


家族交流会を開きます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/15(Wed) 20:35 No.1494
「老いを支える北九州家族の会」主催の介護者家族交流会の日程が決まりました。

と き 2月25日(土) 13時~15時
●ところ 八幡西生涯学習センター折尾
(JR折尾駅前 丸和4階)

どなたでも参加できます。また、認知症の人に限らず、高齢者を介護されている方どうぞ 気兼ねせず、みんな同じなかまですから。お待ちしています。


第17回定時総会は5月12日に 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/13(Mon) 22:33 No.1492
 今日の世話人会で「老いを支える北九州家族の会」第17回定時総会は5月野12日(土)、場所はウエルとばた2階の多目的ホールに決まりました。時間は検討中ですが、午後になります。

第一部は総会。第ニ部は濱野裕生さんをお迎えしてコンサートを開催することが決まりました。濱野さんのコンサートは北九州では初めてです。ご自身がお母さんを介護され、それを多くの詩にして、作曲し、歌を歌い、昨年は有線放送第一位となりました。介護と音楽が結びついており、世話人の方の何人かはインターネットを通して聞かれ、『何かとても懐かしい』『涙が出た』と感動の言葉を出しています。ご期待ください。細部が決まり次第、また、お知らせします。濱野裕生様 よろしくお願いいたします。

会は同時に、会員や介護者の期待に応えられる大きな会にしようと仲間をふやす運動に力を入れています。ぜひ、ご入会ください。一緒に認知症になっても、障害をもっても安心のまち・社会をつくるために力を合わせ、少しでも介護がかるくなるようにしましょう。入会は介護者は勿論ですが、福祉関係、医療関係、ボランティア、関心のある方ならどなたでも入会できます。

会費は会期が4月~3月までで1500円ですが、今、入会の方は3月まで500円で、4月以降1500円と2000円払っていただければ、来年4月まで払い済みになります。情報満載の会報が、毎月手元に届きます。お願いいたします。団体で加入の場合は、5000円になります。


いきいき10周年記念誌いただきました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/12(Sun) 18:50 No.1491
「いきいき」が平成23年7月1日で創立10周年を迎えた。

同年11月6日に八幡西生涯学習センターで10周年記念講演会があり、私も家族の会の代表として招待され、認知症見守り、行方不明についてお話をさせていただいた。そして今日届いたのは「いきいき10周年記念誌」である。表紙は「あなたの笑顔がみたいから」と立派な書である。ページ数164ページの分厚い本である。いきいき倶楽部・良花居施設長の花田辰江さんは冒頭の挨拶の中で、「10年をふりかえり、『今日もいきいきに来てよかったぁ』と思っていただきたいと実践の日々であり、ご利用者様の笑顔が嬉しい宝の日々でした」と記した。「80~90年間の時代を生きた、生活史をもたれている高齢者がたとえ認知症で記憶の帯がどこかで途切れ、どの時に戻られようとも、そこに寄り添うこと・・・その時は一緒に泣き、一緒に笑う」と共に実践してきたスタッフへの感謝をのべている。

利用者さんからも、ご家族からも祝辞が寄せられ、写真がすべて笑顔に溢れている。読んでいて楽しく、心が癒される。すばらしい手づくりの10年誌です。重ねて10周年をお祝い申し上げます。なお、施設長の花田辰江様には、私どもの「認知症の人へのケアマネージメント・センター方式」の学習会の講師をお願いしています。

●と き 3月17日(土) 12時半~15時半
●ところ ウエルとばた 6階
●どなたでも参加できます。
●参加費 会員は無料  非会員は資料代 500円
お待ちしております。問い合わせは 電話090-9607-7247 卜蔵(ぼくら)まで


Re: 博多座招待:有り難うございました 高田芳信 – 2012/02/11(Sat) 15:25 No.1490
 よかったですね!島根県人会のあたたかい雰囲気が伝わります。ご主人思いの気持ち通じてともに行動されるすばらしいです。先日「市民劇場」でちらしをいただきました。前進座がくるのですね。もう何時だったか、昔に「前進座」の芝居をみたことがあります。

3月4日(日)、北九州芸術劇場(大ホール)
●開 演 14:00(開場13:30)
●観覧料 S席(指定)8000円、A席(指定)5500円、B席(自由)3500円
※当日券は各席+500円
●出し物 【水沢の一夜 高野長英】第1回高野長英受賞
【歌舞伎18番内 毛抜】創立80周年記念の全国公演だそうです。


「3ちょうめだより」いただきました 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/10(Fri) 13:23 No.1488
 介護老人保健施設 ナーシングセンター八幡発行の「3ちょうめだより」NO121を送呈していただきありがとうございます。
1月21日の新年会の様子が写真入りで掲載されています。「声を出して楽しもう!」とカラオケ大会となったそうです。涙ぐみながら聞き入る方も。普段はあまり声を出されない方もマイクを熱唱する姿も見られ、和気あいあいの雰囲気だと報じ、おやつでだされたのは和菓子、駄菓子。「今もまだこのお菓子あるんですね」「これ、懐かしい」と大喜びされたそうです。写真も楽しい雰囲気が伝わってきました。

成年後見制度を揺るがしかねない事態 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/08(Wed) 19:05 No.1486
 2月6日の朝日新聞社説で「成年後見・地域の工夫で支えたい」の見出しで掲載された。私たち家族会のコールセンター相談員も先日、北九州成年後見センター「みると」の司法書士の先生をお招きして「成年後見」の勉強をしたばかりだ。今後、高齢者が増え、認知症の人も増える中で、財産管理ガ困難な人をどう守るか、ますます大事になる。

社説は「この制度の信頼を揺るがしかねない事態が続いている」とドキリとする記述が始めにある。最高裁調べによると昨年6月までの13カ月間で、後見人になった親族による財産の着服が少なくとも、239件、総額26億3千万円にのぼった。また、弁護士や社会福祉士ら専門職が後見人に選ばれることもあるが、その専門職の人が不正をしていると指摘する。

沖縄では、後見人に選ばれた県司法書士会の元会長が計4人の財産1億3千万円を自分の投資に流用していたというから驚きだ。

このため、最高裁は、今月から「後見制度支援信託」を始めた。後見される人の財産の大半を信託銀行に預け、日常生活などに使うお金を預貯金として、後見人が管理するという。信託の契約時には、専門職の人が関わるが、その後は親族が、後見人を務めるので費用は安くすむと見込んでいるが、どの位の費用が必要か、心配な点である。

このような事故を防ぐ上で、福祉や法律の専門職がチームで支援する「法人後見」の果たす役割の重要性を強調し、その例にわが北九州市の成年後見センター「みると」を範として紹介している。

ここでは「法律専門職と福祉専門職、事務局職員の3人がチームをつくり、一つの後見事務を担う」金銭の出し入れの係の職員は別におり、お互いけん制しあって、透明さを保っているのだ。そして、同じ事務室には、社会福祉協議会が運営する権利擁護・市民後見センター「らいと」がはいって、「市民後見人」が活動していると丁寧に紹介してくれた。親族間でもめごとがあると、難しい案件は「みると」でそうでないものは「らいと」で扱う。そんな臨機応変な取り組みをして、他の自治体からの見学がつづいている、このような仕組みを「各地で築いていきたい」と結んだ。

ウエルとばたの3階に「みると」と「らいと」があることは、とても便利なことだ。もっともっと北九州市でこのような権利擁護の事業をしていることを多くの市民に知らせていかねばと痛感する。私たちの会も会員、介護者に広げていこう。

関連して翌7日の朝日、北九州版では「通帳盗み詐欺容疑被害総額4000万円超」の記事が小さくのせてあった。盗んだ通帳の所有者とは別の高齢者に現金を引き出させるなどした事件で、県警は有印私文書偽造・行使、詐欺の疑いで逮捕、送検した男2人について、計21件約4300万円の被害を確認し、捜査を終えたと発表。 二人はリフォームの客だった八幡西区の高齢女性らの通帳などを盗み、昨年5月から6月に認知症とみられる高齢者らを使い、銀行口座から繰り返し現金を引き出させた疑いがある。と概要書かれていた。

許せない、怒りを覚える。地域福祉権利擁護事業、成年後見制度の普及、そして今とりくんでいる認知症の人の見守り・SOSネットワークを網の目のように張り巡らし、高齢者が安心してkらせる町をつくろう!


朝日歌壇から 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/07(Tue) 18:25 No.1484
佐々木幸綱選

顔身体どっかりとして笑顔なる西田敏行福島の人          (鳥取市)山本憲ニ郎

高野公彦選

災いを知りて架けたか天からの賜いし月虹幸せ呼ぶらし      (越谷市) 高間 恭子

評 震災の被災者を慰める天の贈り物と見る。

寒かろう、冷たかろう、辛かろう帰らぬ人も帰れぬ人も      (福島市) 美原 凍子

永田和宏選

ボランティア去りて久しき橋上にうすくれないの冬の陽傾ぐ    (石巻市) 須藤 徹郎

評 ボランティアが去り被災地に本当の寂しさが来ようとしている。

友からの年始の林檎に放射能無しのちらしあり被爆地の我に    (本宮市) 廣川 秋男

評「放射能なし」の表示が却って人を傷つける場合もある。

馬場あき子選

家屋敷流されたって夢はまだ流されていないと海に出る人     (静岡市)今井 克己


12年度介護報酬改定は 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/06(Mon) 20:36 No.1482
今年4月からの介護報酬改定の内容が、1月25日に決まった。

どう評価したらいいのか。専門職の方の意見をお聞きしたい。

家族の立場からは「認知症の人と家族の会」の本部副代表の勝田登志子さんが、社会保障審議会介護給付費分科会委員として利用者、家族の立場から積極的に発言してきたことは、昨年、年末の同会山口県支部発足総会でのお話を伺い、明らかだ。その勝田委員は昨年11月14日に、同分科会へ「認知症があっても安心して暮らせる介護保険制度を」という意見書を提出している。私は正論であり、この立場を貫いてほしいと思う。以下参照ください。認知症があっても安心して暮らせる介護保険制度を

1.処遇改善交付金は一般財源で継続を

介護現場の人材確保、人材不足は依然として深刻です。全労働 者平均と比べてはるかに低い賃金水準であることが背景にあります。2009年10月から2012年3月までと期間が限定されている「介護職員処遇改善交付金」は2012年4月以降も継続が必要と考えます。また、従来は介護職員のみが対象でしたが、チームケアが求められる介護サービスにおいて、他のサービス従事者もまた対象とすることを検討する必要があるの ではないでしょうか。このままでは介護人材不足が慢性化し、サービスの確保ができ なくなる可能性があります。「家族の会」は、「介護職員処遇改善交付金」を一般財源で継続することを要望しています。

12月5日の「再び、介護保険が危ない!」同会の見解では
●従事者の処遇改善は、利用者の負担を増やすことなく行うこと。そのため、処遇改善交付金は一般財源で継続することと明記しています。

2.訪問サービスは定期巡回・随時対応のみでなく、従来の滞在型も強化を

新設が予定されている「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は1回の訪問が5~15分程度の短時間で一日複数回の「定期巡回」と夜間など利用者からの連絡(電話・コールなど)への対応など「随時対応」の組み合わせとされています。配置基準では、「看護職員なし」「常駐オペレーターは数か所兼務、または携帯電話対応も可」と提案されています。

この内容で、重度の単身者、高齢所帯が安心できるサービスが提供できるのでしょうか。また、判断力が衰えた認知症の人への対応はどうなるのでしょうか。なによりも、「定期巡回・随時対応」を利用した場合、訪問看護などすでに利用しているサービスが制限されることが懸念されます。「家族の会」は、短時間のみの(定期巡回・随時対応型」だけでなく、従来の滞在型も強化することを要望しています。

3.介護予防・日常生活支援総合事業は利用者が選択できるように
「介護予防・日常生活支援総合事業」の導入により、来年度以降、要支援認定を受けた人に介護予防サービスと同事業のどちらを提供するかを市区町村事業(地域支援事業)にゆだねられ、事業内容も指定事業者ではなく、市区町村の委託とされ、サービス水準が維持されるのかどうかも危ぶまれます。
介護保険制度は、被保険者で認定を受けた人が、「サービスを選んで、利用することができる」社会保険です。「家族の会」は利用者自身が選ぶことができる制度を維持することを要望しています。

4.高福祉を応分の負担で
東日本大震災からすでに半年以上が経過しましたが、介護・医療ともに大きな打撃を受けています。避難所や仮設住宅暮らしによる体調不良や、認知症の増加も見られます。施設建設などに災害救助法に基づく対応がありますが、福島原発事故の収束の見通しも立たない中で、認知症や障害をもった人たちの暮らしも限界に近づきつつあります。介護と医療の充実のためにも、被災地支援に最優先で取り組むことが必要であり、負担を増やすには低所得への配慮が重要になります。「高福祉を応分の負担(一人一人にとって、過大でもなく、過小でもない負担)で」を要望しています。
以上

この他に「再び、介護保険が危ない!」の見解では
●総報酬割、給付に応じた自己負担割合、ケアプランの利用者負 担、一定以上の所得者の負担、多床室利用者の負担、補足給付 の資産の勘案など、利用者・被保険者の負担につながる事項が 目白押しであるが、これ以上負担が増えれば「高福祉応分の負 担」を超えるものとなり、認めることはできない。
●サービス提供体制の効率化・重点化として要支援者への給付の 検証なども記載されているが、自立支援の名目で認知症の人に対する給付が削減されることがあってはならない。

介護者家族の方、専門職の人のご意見を聞かせてください。遠慮なくこの掲示板に書き込みをしてください。


広報誌 恵友 いただきました 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/02/05(Sun) 14:48 No.1479
医療法人 恵友会発行の広報誌「恵友」第34号をいただきました。ありがとうございます。

CT装置が新しくなりましたとして、検査がこれまでの3分の1に短縮され、患者さんの負担が軽減する例では、頭部や胸部なでど各1か所にかかる時間は約10秒程と載せてありました。


福岡県がインフルで警報を発令 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/04(Sat) 18:53 No.1478
 連日の寒さと乾燥でインフルエンザが猛烈な勢いで広がりつつある。国立感染症研究所によると全国でインフルエンザ患者は170万人を超え、昨季を上回るペースで広がっている。今期は香港型主流である。

福岡県は3日に今冬初の警報を発令した。県の動向調査によると1月第4週(23日~29日)に県内198ヵ所の医療機関(定点)に報告された患者数は6324人、1定点あたりの患者数が
31.94人となり、警報の発令基準の30人を超えた。

地域別では福岡 35.47人、北九州は32.95人と、北九州も警報区域に入った。香港型は肺炎や脳症につながることもあるという。

県では「乳幼児や高齢者はとくに注意してほしい」とよびかけている。


認知症の人を地域で支える地域づくり講座 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/04(Sat) 13:04 No.1477
 認知症介護研究。研修東京センターから「地域づくり講座」の案内が届きました。
福岡市であり、これを機会に認知症になっても安心のまちへ大きく歩めるように多くの関係者の参加をお願いします。同センター副部長、永田久美子さんのお話もきけます。案内のよびかけは下記の通りです。

わが町の「今とこれから」をともに考え、ともに動きだそう!認知症の人を支える地域づくりの実践情報、最新情報をもとに我が地域、わが町の現状や目標を明らかにしながら、課題、プロセス、計画づくりなど、「本人、家族(当事者)に届く町づくり」「地域のケア関係者や市民のみなさんが、いきいきと活躍できる
地域づくり」への一連の方策を学び、ともに考えます。

自治体の認知症担当職員の方、町づくり、地域づくり担当職員の方、地域包括職員の方、社協職員の方、民生委員さん、介護事業所の方、介護家族の方、学生の方、地域のさまざまな活動の支え手のみなさん等、ぜひご参加ください。

●開催日 平成24年3月7日(水)
●時 間 10:00~16:00
●場 所 福岡国際会議場 409-410会議室  福岡市博多区石城町2-1
●定 員 100名程度(申し込み順)
●講 師 ナビゲーター
認知症介護けんきゅう・研修東京センター 永田久美子
●対 象 自治体職員、地域包括支援センター職員、社会福祉協議会、ケア関係者、民生委員、地域活       動をしている人家族の方、学生の方など、どなたでも参加できます。
●参加費 3000円。当日、現金で受領し、領収書を発行します。
●その他 修了者には、東京センターから修了証を発行します。

共催:認知症介護研究・研修センター、エーザイ株式会社
後援:認知症ケア学会

お問い合わせは
◆電話 03-3334-1150
FAX03-3334-2156
メール cmr@itsu-doko.net

北九州市から一人でも多く参加しましょう!


徘徊について考える 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/03(Fri) 19:57 No.1475
 老いを支える北九州家族の会の会報「サン・ドリーム」NO221号 2月号 6~7ページに 認知症ケア指導管理士 片山 浩さんの『徘徊について考える』を載せます。

最近、自宅やディサービスなどで、悲しく胸が痛みますが、目を離したほんの僅かな間に、認知症の人がいなくなり発見されなく、行方不明のままである例や、死亡で発見されるという例等が増えています。今回は、徘徊について、また、介護者の留意点など述べます。

1.徘徊の種類(パターン)
広義の徘徊 ①不意の外出(飛び出し)
②迷いご
③真の徘徊
狭義の徘徊 (真の徘徊)
目的がある。

①不意の外出(飛び出し)
孤独にしておくと、不意に外に出てしまい、誰かと接していれば出かけたりしないことが、ほとんどです。いつも、誰かの姿やちょっとした声かけなど、人の気配や安心が、大切です。

②迷いご
本人が目的をもって外出したが、途中で目的を忘れてしまったり、場所が判らなくなって、迷いごになったりします。見当識障害から起こり、状態によって変化します。

③真の徘徊
回帰型の行動心理症状で、過去の生活の場へ戻ろうとして、徘徊するもので、昔住んでいた家に「帰る」と言ったり、昔の仕事先や思い出深い場所や故郷へ帰る、また亡くなった人(肉親、親友、戦友)へ会いにいくなどの目的があります。

2.対応について
①真の徘徊は、回帰型の行動、心理症状ですので、家族や介護者が付き合うことが大切です。一緒に外出するなど、徘徊を散歩と割り切って同行することがよいでしょう。

②迷いごは迷い札(住所、氏名、連絡先)を記入したものなどを付ける、また費用がかかりますが、徘徊探知器の利用が考えられます。その他マットセンサー、通過センサーなどがあります。
身近な警察署の生活安全課や地域包括支援センターに本人の写真、特徴など事前に登録しておくことが大変大事です。近隣の交通機関や本人のよく行く場所(店や関係先)は日ごろから、連絡してもらえるようにしておくといいです。有料の民間サービス(警備会社・携帯位置情報サービス)の活用も考えられます。

③不意の外出(飛び出し)
今いる場所の環境が本人にとって、不快な場合や、淋しいなどの心理的不安から起こることが考えられます。家族や介護者がそのことに十分留意して対応することで、かなり軽減できると考えられます。ディサービスなどでは、ぜひ、出入り口にセンサーの設置や死角を防ぐ工夫をお願いします。徘徊については広義と狭義に類別してのべました。

④もう一つ大事なことは、認知症の人の状態や症状の把握です。 家族や介護者がともすれば、これ位だったら大丈夫だろうとか、本人には能力が低下したので、もう無理なので、できないとかの支援者側の思いこみや、過信が思わぬことを惹き起すことになります。家族や介護者の方は、以上のことに留意し、対応していただきたいと思いますが、決して一人では、抱えこまず、家族はもちろん、家族の会やケアマネージャさんやサービス事業所、友人、知人、地域の関係団体、などに少しでも早く協力を求めることが大事です。
ご意見、ご質問のある方はどうぞこの掲示版に掲載ください。


暖房便座の電気使用量と節電対策 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/02(Thu) 18:37 No.1473
今の時期、重宝な暖房便座。でも、けっこう電気を使っている
ことをご存じでしょうか?
実際にどれくらい使っているか?

●暖房便座の消費電力:15~31(弱~強)
●一日当たりの消費電力:(15~31)x24=360~744wh/日

これが他の電気器具の使い方でどうなるか?
ヘアードライヤではどうでしょうか
暖房便座が一日消費するのと同じ電力量でヘヤードライヤを20~45分間も回し続けることになります!

では何か対策はないでしょうか
①便座のカバーの使用
節電の点から便座カバーのおすすめ
便座カバーをすることで便座からの放熱が抑えられます。
便座カバーをつけた暖房便座と便座カバーなしの暖房便座を
同じ温度設定にしておいた場合、消費電力量はカバーをつけた方が26%も少ない。

②便座のフタを閉める。
便座のフタも効果があります。
便座のフタを閉めておけば、暖房便座からの熱放散が抑えられるので、フタを開けたままにしておく
よりも、13%くらい節電になります。

1級建築士の吉田誠治さんより教えていただきました。


ふくおか協働フオーラムin北九州 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/02/02(Thu) 10:51 No.1470
   ●日 時 2012年2月16日(木) 13時半~16時半 【開場:13時】
●場 所 ステーションホテル4階   「豊饒」
小倉北区浅野1丁目1-1  093-541-7111
●参加費 無料
●定員80名(先着順です)

プログラム

第一部 トークショウ
特定非営利活動法人北九州ホームレス支援機構  理事長 奥田知志さん
グリーンコープ連合              顧 問 行岡みち子さん
聞き手:             フリーアナウンサー 林田スマさん

第二部 プレゼンタイム
①地域では
商店街の賑わいづくりに向けた演劇活動の支援
株式会社 光タクシー副社長 石橋 智さん

②大学では
複数の大学や地域と協働での防犯活動
九州国際大学 法学部 教授 山本啓一

第三部 交流タイム

参加対象はNPO・ボランティア関係者、社会貢献活動に関心を持つ企業の関係者などです。

主催 福岡県NPO・ボランティアセンター

◆申込方法
①お名前 ②ご所属 ③電話・FAX・Eメールアドレス(お持 ちでしたら) ④イベントに期待されることを記入の上、FAX (092-751-6043)またはメール(info@npo-an.com)で、2月15日(水)までにふくおかNPOセンター宛てにお申し込みください。
お電話は『092-751-6042でも承ります。

交流タイムではお茶菓子とともに、対話と交流を深めます。
よろしければ名刺を多めにお持ちくださいとのこと。


Re: 1月も終わろうとしている 高田芳信 – 2012/02/01(Wed) 19:33 No.1469
 ひなたぼっこの三好所長さんから今朝お電話をいただいた。
これまで知らぬ方が、事務所を訪れ、何かお手伝いしましょうかと言われ、前売り券なども配布していただいとのことです。運動の輪が広がっているのですね。多くの方が、やはり震災の方へ心を寄せています。大きく広がり会場いっぱいにするようにしたいですね。みんなで協力しましょう。

北九州市からのお知らせ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/02/01(Wed) 09:00 No.1467
 2月15日から 「ふくおか・まごころ駐車場制度」を導入」
商業施設や公共施設等の身障者等用駐車場のうち登録された駐車場を、障害者、高齢者、妊産婦などの方々が安心して利用できるように、「ふくおか・まごころ駐車場制度」を開始します。

登録駐車場の利用には、住所地の各区保健福祉課での申請に基づいて交付する利用証が必要です。
利用証の交付対象は、身体、知的、精神障害者の一部、介護が必要な高齢者等、難病者(小児慢性を含む)、妊産婦(妊娠7カ月~産後3カ月)、けが人など(申請時には対象であることを証明する各種手帳等が必要)。

利用証の交付対象など詳細は、北九州市障害福祉課へ。

問い合わせ先 北九州市保健福祉局障害福祉部障害福祉課
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
TEL 093-582-2424
FAX 093-582-2425


1月も終わろうとしている 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/01/31(Tue) 20:50 No.1466

<TD”>新しい年を迎えたかと思ったら1月も過ぎようとしている。

今週末は春分を迎える。

東日本大震災のことは、決して忘れられないし、忘れず一人でも多くの人が元の生活に複するまで支援をしていこう。掲示板では短歌を掲載することで、復興への意欲、息吹、連帯、つながり、絆を強めていくことができたらと思う。現地への物資、義援金も募っていこう。3月25日には会員でもあるNPO岡垣ひなたぼっこが東日本大震災チャリティコンサート ”はなれていても心はひとつ” とどけ!岡垣から音の風
をスローガンに開催する。今前売り券の販売をしています。希望者は下記へお問い合わせください。

ヴァイオリン演奏 池田敏美
特別出演     本田路津子
新日鉄八幡うたう会 混声合唱団『凪~NAGI』 こども未来館合唱クラブ

●と き 3月25日(日) 13時開場 13時半開演

●ところ 岡垣サンリーアイ ハミングホール

高校生以上 1000円(当日 1500円)
小中学生   500円(当日  700円)

問い合わせ  093-282-4270 NPOおかがき ひなたぼっこ


北九州市もインフルエンザが流行 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/31(Tue) 20:22 No.1465
高齢者と家族の方へ

インフルエンザは普通の風邪とは違った怖い感染症。
高齢者にとっては命に関わり「老人の最期の生命の灯を消す疾患」とも言われています。

まずは予防、かかったなと思ったら、できるだけ早く医師に診てもらいましょう。

発症から48時間以内であれば、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬が処方されるようになりました。早ければ早い程効果的です。


帯広市 孤立死防止で実態調査 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/31(Tue) 19:40 No.1464
 28日のこの掲示板で札幌市内のマンションで40代の姉と知的障害の妹が遺体で見つかったことを掲載したが、帯広市では、これを受けて31日、市内に住む中度と軽度の知的障害者の生活実態調査をする準備を始めた。

わたしの手帳の活用を 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/31(Tue) 15:27 No.1463
「わたしの手帳」(第2刷は2011年9月)  昨年の7月に発行された
監  修:認知症介護研究・研修東京センター 永田久美子
制作協力:認知症介護研究・研修東京センターケアマネージメント推進室
電  話:03-3334-1150
制作・発行 エーザイ(株)
〒168-0071 東京都杉並区高井戸西1-12-1

最初のページを開けると
この手帳は、自分が大切にしていることや日々の様子、大事なつながりをメモにしておくものです。
無理のない範囲で、気軽にメモを残しましょう。
自分でメモしたり、家族や誰かに関わりにメモしてもらいましょう。
あなたのちょっとしたメモが医療や福祉のサービスを利用する時にも役立ちます。
この手帳を見ながら、家族や友人、また医師やケア関係者と、日々をよりよく暮らすための話し合いをしていきましょう。

とこの手帳の趣旨を書かれている。
更にこの「わたしの手帳」は介護や医療・福祉の関係者が使う「センター方式」と共通になっていますとセンター方式との関係にも触れている。センター方式をもっと身近に、本人、家族が日記形式で書いていく。
例えば、私の知っている方の夫は毎日のように特別養護老人ホームに入所されている妻のところを見舞っている。その間の状態や気づを書き込み、施設の職員に渡す。職員は家族のいない間の状態や気付きを書き込む、家族はそれを見て、妻の状態がよくわかるという風にお互いの交換日記、連絡日記で、職員全体と家族で、妻の全体像がわかり、介護していける。
これは、デイサービスでも、家の状態を家族が書き、通所の際に鞄に入れておくと、デイサービスの職員は、それを見て参考にし、ディサービスの状況を書き込み、家族へ渡すというようにできる。病院にも、其の手帳もみていただければ、参考にできるのではないか。いろんな使い方を工夫していけばいいかなと思う。私の事務所にも、おいていますので、活用したい方はどうぞ。たくさん必要な方は冒頭のセンターの方に申し込んでください。

わたしの「大切なこと」メモ・わたしの「つながり」メモ「今日のわたしのメモ」等書き込むようになっていいる。ぜひ、使ってみてください。


朝日歌壇より 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/31(Tue) 12:32 No.1462
佐々木幸綱選

九円の福島産のもやしあり買う日買わぬ日買わぬ日買う日     (袋井市) 山内 弓子

永田和宏選

大方は去年の惨禍に関わりのなくて明るい閑かな賀状       (久慈市) 三船 武子

東洋大学発表
現代学生 百人一首

故郷を全て飲み込む黒津波祖父の叫びはがれきと流れた      (専修大北上高三年) 佐藤 華

震災後あの日のままの体育館浮かぶ景色とつのる想いと      (仙台西高二年) 板橋 蒼


サン・ドリームひろばへどうぞ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/30(Mon) 22:44 No.1461
 2月1日は毎月1回、市民のために事務所を開き、相談事でも、ゆっくり話をされるもよし、まずは事務所を訪れてください。お待ちしています。

●時 間:11時から15時まで
●場 所:戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば
中本町商店街 中本町ビル2階
商店街のロータリーのすぐそばです。

場所がわからない場合は 882-5599へ電話をください。


認知症サポーター養成講座 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/29(Sun) 21:29 No.1459
 今日、北九州共生ケアを考える会(山下博代表)のセミナーに増田世話人と参加した。講師は村瀬孝生さん(第2寄合所長)さんの講演でした。その冒頭に、私どもの会のお話をさせていただきました。このような機会にお招きいただきありあがとうございます。会報・ちらしも配布させていただき、3月9日の第4回認知症北九州大会も、紹介させていただきました。あとの懇親会も参加することができ、活動している方々のお話もお聴きすることができました。ボランティア精神、あたたかい方々ばかりで参加して、いい会だなと感銘しました。ますます会が大きくなることを期待します。

北九州共生ケアを考える会が「認知症サポーター養成講座」を開きます。
要旨は次の通りです。

●講 師 高田 芳信 老いを支える北九州家族の会
●日 時 3月31日(土) 19時~21時半
●場 所 ウエルとばた   83会議室(8階)
戸畑区汐井町1-6 戸畑駅から徒歩1分
電話 093-871-7200
定 員 30名
参加費 500円(会場費・宣伝費・運営費)
申込はfax又はメールで申込ください。
FAX 093-541-4862(電話:同左)
アドレス h-yamashita@jcom.home.ne.jp

後日折り返しご連絡いたします。
主催は:北九州の共生を考える会(世話人代表 山下博)
後援 :北九州市社会福祉協議会
協賛 :有限会社 Kdental
予約を募集しています。


ボランティアフエスタ IN 八幡西区 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/28(Sat) 13:02 No.1456
絆~つなごう笑顔を~むすぼう こころを~

絆をテーマに地域づくりや地域コミュニティを大切にしようと八幡西区ボランティア市民活動センターがよびかけボランティア・市民活動センターがよびかけ開きます

と き 平成24年2月26日(日) 13時~16時
ところ 九州共立大学『自由ケ丘会館』3・4階

基調講演 演題「私たちが求めているもの」
講師 宮崎 正人さん(元東筑紫短期大学 教授)

活動発表 コーディネーター 江藤 みどりさん
(北九州市社会福祉協議会 ボランティア市民活動センター研修課長)

永犬丸西区校区社会福祉協議会(ウエルクラブ活動)
八幡西区で活動している傾聴ボランティアグループ
九州共立大学 学生ボランティア

参加申し込み
どなたでも参加できます。参加費は無料。2月20日までに電話またはFAX出お申し込みください。
団体で申込の場合は、参加者全員の氏名をお伝えください。

問い合わせ・申し込み先
八幡西区ボランティア・市民活動センター
電話.FAX 093-642-0407


講師の宮崎正人先生には、私たちの一昨年の総会の時、場所は八幡西区・黒崎のコムスティーでしたが、先生の作詞 「遠賀の春」を作曲 井上忠治さん、で夢ひろば事業所の吉田俊憲さんに歌ってもらい、また、みんなで合唱しました。先生の心美しく優しい詩に感動しました。

先生のご講演をぜひ、聴きに行きたいと思います。先生、期待しています。


相次ぐ孤立死 北海道新聞社説から 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/28(Sat) 15:05 No.1457
 1月25日の北海道新聞の社説は「相次ぐ孤立死、救いの手を工夫せねば」である。大事なことが指摘されており、北九州市も「いのちのネットワーク」ができ、懸命に活動しているが、その上でなお、学ぶ必要があるのではないか。二つの例がしめされている。
①は障害者と家族 ②は認知症の人と家族

①は札幌市内のマンションで姉妹が困窮の末、亡くなった。
妹は知的障害で、姉も無職に近かった。生活保護も受けておらず、行政の目も届いていなかった。料金滞納で、電気やLPガスが止められていた。警察署は姉が病気で亡くなったあと、妹が飢えと寒さで死亡したとみている。
行政にも、3度訪れ相談をしている。行政の対応にも、問題はなかっただろうか。
また、この寒い時期に電気やガスを止めたらどうなるだろうかとの想いはなかったのだろうか。北海道電力は「何度も督促状を送り、数ヶ月間支払い猶予し、文書で通告したうえで、通常の手続きで、供給を停止した」とした。社説では類似の悲劇は過去にもあった。事務所にあと一段の配慮を求めるのは酷だろうかとしている。

②は釧路市で認知症の夫と世話をしている妻が遺体でみつかった。生活保護や介護福祉サービスを受けていなかった。

社説では施設より在宅を重視する国の政策によって、地域で暮らすお年寄りや障害者が増えている。行政や地域がよりきめ細かく、連携し対応することがこれまで以上に求められる」という。その通りだ。今度の介護保険の改定では、在宅重視を一層シフトしているからだ。

社説は地域の現状について「しかし見守りを担当する民生委員は不足し、障害者についてはプライバシー保護から名簿の提供ヲ受け入れられないことが多い。周囲の手助けが必要であっても、近所は付き合いを敬遠する人も多い」もう一つ大事なことを指摘している。「行政サービスを受けるには自ら申請しなければならないが、他人に迷惑をかけたくないと躊躇する人もいる。」「申請を待つのではなく、状況を察知し手を差し伸べる仕組みを工夫しないと、最も弱い立場の人達の苦境は救えまい」とむすんでいる。対岸の火とせず、徘徊問題を含め、愛する北九州市から一人の孤独死、徘徊者も出さないまちづくりをすすめていきましょう。


福岡県認知症フォーラム 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/27(Fri) 20:43 No.1452

<TD”>福岡県認知症フオーラム

開催日  平成24年3月4日(日)
開催時間 13:30~17:00(13:00開場)
会 場  エルガーラ多目的ホール(博多大丸東館7階)
福岡市天神1-4-2
プログラム:講演「認知症の人と家族から学ぶ」
講師 中島七海 氏  (60分)
映画 「折り梅」上映 (120分)
主 催   福岡県

□ 申込み・連絡先 福岡県 保健医療介護部高齢者支援課
企画管理係
電話 :092-643-3248
FAX:092-643-3253
Email:korei@pref.fukuoka.lg.jp

名前・所属団体・お申込み人数・お電話番号をお知らせください。
申込期限 2月24日まで。
□ 入場無料 定員300人(先着順)  


  講師:中島七海(なかしまななみ)氏
医療法人 笠松会 天神オアシスクラブ施設長。

総合病院、老人病院で勤務後、療養病床、老人保健施設で認知症介護に携わる。平成13年から現
在の天神オアシスクラブの施設長として、若年性認知症や初期認知症の介護を開始。若年性認知症の
集い「オアシス虹の会」と、軽度認知障害(MCI)の集い「笑○の会」(ショウワノカイ)を立ち上げ
る。また認知症介護指導者として、認知症介護実践研修などにも関わっている。

平成24年2月中旬まで週1回、西日本新聞朝刊に「認知症ケア日誌 消える記憶のなかで」を連載

映画:折り梅  松井久子監督作品 文部科学省特別選定 厚生労働省推薦
あるがままでいいと、受け止めてもらえなければ人はみな生きていけない


認知症の高齢者を守った豊山犬 投稿者:高田 芳信 投稿日:2012/01/27(Fri) 21:50 No.1453
 韓国江原道の江陵市に住む認知症の男性(85)が、12日、300メートル離れた山中に入り、道に迷ったまま倒れてしまった。気温は氷点下10度。家族の通報を受けて、捜索に出た警察は、男性を発見。見ると一緒に出た生後2カ月の豊山犬が男性のおなかの上にうずくまっていた。普通なら凍え死んでいるところだったが、豊山犬が離れずあたためていたおかげで、一命をとりとめた。(1月18日、民団新聞)

※豊山犬は北朝鮮の狩猟用犬種として有名である。


福岡県認知症フォーラム 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/27(Fri) 20:43 No.1452
福岡県認知症フオーラム

●開催日   平成24年3月4日(日)
●開催時間  13:30~17:00(13:00開場)
●会 場   エルガーラ多目的ホール(博多大丸東館7階)
福岡市天神1-4-2
●プログラム:講演「認知症の人と家族から学ぶ」
講師 中島七海 氏  (60分)
映画 「折り梅」上映 (120分)
●主 催   福岡県

申込み・連絡先 福岡県 保健医療介護部高齢者支援課
企画管理係
電話 :092-643-3248
FAX:092-643-3253
Email:korei@pref.fukuoka.lg.jp

名前・所属団体・お申込み人数・お電話番号をお知らせください。
申込期限 2月24日まで。

入場無料 定員300人(先着順)


認知症診断はどのように 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/26(Thu) 19:19 No.1449
 昨年の12月4日に富山市でNHK主催の認知症フオーラムが開かれた、そこでコーディネーターの町永俊雄さん(NHK福祉ネットワークキャスター)が、「認知症の診断をどのようにすすめるのか」と問いかけた。答えたのは殿谷康弘(とのたにやすひろ)氏。:冨山赤十字病院精神科部長

殿谷氏は「大切なのは問診によって、本人の状態を正確に把握すること、病歴や生活歴、暮らしの中で何ができて、何ができないかをまず聞き出します。その際、身近な家族からの情報も参考になります。更に認知機能テストを行うほか、脳の血流を見ることで、認知症のタイプを鑑別するSPECT検査も重要視されています」と応えた。

私の妻は1988年12月9日に、九大付属病院、精神神経科に入院して検査を受けた。うつ病か、痴呆症か病状が似ているので鑑別すると、担当の先生からお話があった。それは、先生が観察します、と言われた。いろいろな検査が行われたが、一番ハッキリしたのは、股から管を頭に通して、ラジオアイソトープを造影剤にした血流検査だったという。委縮したところは血の流れが遅くなるそうだ。

先生は私の妻の場合だろうが「これが一番よくわかった」そして「前頭葉がほんの少し委縮しています」と言われた。診断書には初老期痴呆症だった、今でいう「アルツハイマー病」だ。

診断を受ける時に、家族の方は、家でどんな状態にあるのか、家の中をうろうろする。暴言を吐くなど、できるだけ具体的な様子を、メモとして書く。これまでの生活歴、病歴なども書くことで先生が判断する大切な資料になる。日記などもいいです。コピーして提出すれば、認知症本人の状態がよくわかります。


追記 高田芳信 – 2012/01/26(Thu) 20:11 No.1450
 家族の交流会で、家族は「認知症ではないか」と疑って診察に行ったが、どうもないですよといわれ、その後他の病院で認知症だったなどの例も出された。やはり、大事なのは、家での本人の症状をしっかり伝えることではないかと思います。同時にかかりつけのお医者さんなども、しっかり認知症について勉強していただき、早期発見、早期治療につないでいただきたいと思います。

事業所と地域、ボランティアとの協働 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/25(Wed) 16:08 No.1447
 私の住む地域に、夢ひろば事業所がある。22日に、10周年を記念しての祝賀会をした。私は祝賀実行委員会の実行委員長として参加した。この事業所はディサービス、ヘルパーさん、の事業をおこなっている。
私が挨拶でお話したのは、地域の人びとと結びつく、ことに努めていることです。地域は八幡西区の友田、折尾赤坂、折尾北自治区一帯の手作りの地域のまつりです。友田北公園で2005年から6年連続して取り組んだ。町内の役員、住民有志による実行委員会が主催です。

たくさんの摸疑店とステージ芸能あり、参加は子どもから高齢者までが楽しめる地域のまつりとして楽しまれた。毎年500人が集い、2010年には「地域交流・地域活性化」に貢献したとして北九州市の「まちづくりステップアップ事業活動団体」の指定を受けた。この活動を受け引き継いでボランティア団体「夢つどいの会」が生まれ、昨年7月に私を講師に「認知症の人を地域で見守る」の講演会を開催した。12月にはこの掲示板でも掲載したように、一人暮らしの人が「大晦日が一番淋しい」と話されたのを聞き、
大晦日の日に県営住宅の集会所を借りて、50人を集め、日本舞踊、フラダンス、股旅舞踊、くじ引きのイベント、おでんやお酒、おにぎりなど、あたたかい手づくりの料理で賑わった。

一人の淋しさをみんなで温かく包みこむこの行事に福祉の心を感じた。事業所、地域、ボランティアがしっかり結びついて高齢者が安心していけるまちが、広がることを願う。


東日本大震災を詠った短歌 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/23(Mon) 20:32 No.1444
年金者文芸2011年の優秀作の震災関係短歌2首を紹介します。

碓田のぼる選

帰り道花屋で求めし麦の穂は震災の記事にくるまれており     (千葉県南房市) 新屋敷重子

評 一首の下句、やさしさがこもる。作者の日常が、東日本大震災への連帯の思いを強くもつ故、見
過ごしてしまうかも知れない震災の記事にも、目がとまったのであろう。「麦の穂」と結句がよく
結びついている。

被災地の人の暮らしにこころ留め湯を低く張り夜の風呂に入る   (滋賀県大津市) 林 省二

評 「湯を低く張り」という表現は、日常語の世界の言葉ながら、この1首を支えている。被災地の
人びとへの連帯の思いを、心深く歌おうとしている点に、この歌のよさがある。

朝日歌壇より

佐々木幸綱選

草の実のびっしり刺さりし防護服に玄関開くる一時帰宅は      (郡山市) 渡辺 良子

高野公彦選

あの日から初めて入る家の中曲がりし時計の2時46分       (郡山市) 渡辺 良子

評 注に11月11日、富岡町に初めての一時帰宅。

モロビトノコゾリテクルシミテイマスフクシマニフルユキハハイイロ  (福島市) 美原 凍子

こんねんは大震災の死亡者へのレクイエムとして除夜の鐘つく   (三原市) 岡田 独甫


Re: 情報発信力UPセミナーに参加して 高田 芳信 – 2012/01/22(Sun) 20:51 No.1443
 ご苦労さまでした。ホームページなどの役割が、ますます大きくなっています。私たちの会が、介護者家族、介護される本人、認知症本人の声を社会的に発信して文字通りの「認知症になっても、障害を持っても、安心のまちをつくるために少しでもお役に立てればと思います。ありがとうございました。

「まごころの家」開所記念フオーラム 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/22(Sun) 19:37 No.1441
ディサービス『まごころの家』開所記念フオーラムがあります。
私もパネリストで出席しますのでよろしく。

認知症になっても安心して暮らせる街づくり
~家族介護には限りがあります”地域の高齢者は”地域で守ろう

☆講演日 2012年2月18日(土)
★時 間 13:00~16:00
★場 所 門司生涯学習センター 1階(門司区栄町3-7)
★定 員 100名
★参加費 無料

第一部:基調講演
~地域で老いを支える~
講 師 下村 恵美子氏(宅老所よりあい代表)

第ニ部:パネルディスカッション
「地域の高齢者は地域で守ろう」
パネラー
●下村 恵美子氏(宅老所よりあい代表)
●毛利 和江氏(高齢者ふくし生協帆柱事業所相談役)
●高田 芳信氏(老いを支える北九州家族の会代表)
●中村 多恵子氏(ワーカーズコープ北九州エリア顧問)

コーディネーター
●平本 哲男氏(ワーカーズコープ九州事業本部長)

主催:企業組合労協センター事業団
ヘルパーステーションまごころ(ふくの会)

問い合わせ:門司区庄司町1-7
TEL 093-331-0313


広報誌ありがとうございます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/22(Sun) 10:52 No.1440
やまびこ便り 1月号が届きました

編集後記は、昨年の「もりフオーラム」に触れて、「今回は少人数の参加、また当日はあいにくの雨ということでしたが、自然に触れる機会がもてました。実行委員会のみなさまの企画には、お通れしたご利用者様一人ひとりが夢中になるほどのプログラムを用意され、集中して取り組んでいる姿を見れたことに感動いたしました」と書かれていました。

こちらこそ、雨の中を参加していただきありがとうございます。


認知症介護者家族の交流会 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/21(Sat) 22:02 No.1439
お知らせです。23日(月)は認知症介護者家族の交流会です。

●時間は午後1時~3時までです。
●場所はウエルとばた3階31号室です。

何の気兼ねもありません。お気軽に参加ください。
もちろん、無料です。専門家のアドバイザーも参加します。

心からお待ちしております。


広報紙ありがとうございます。 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/21(Sat) 18:31 No.1438
老人保健施設 ナーシングセンター八幡の広報紙 「3ちょうめだより」送呈ありがとうございます。

年の始めに思うこととして斉藤 雅所長は先だって、内装の改善をしたが、認知症の方が少しでも居心地良く、ご家族にも安心していただけるよう配慮したがいかがでしょう。老健が「中間施設」として、在宅に移行できる「機能回復、リハビリテーション」などよりよい物にしたい」と決意をのべています。

また、ナーシングセンター八幡の「デイケア新聞」を送呈ありがとうございます。

林田千恵子さんが「わが施設も、環境や接遇面等、少しでも改善できるよう、利用者さんを中心とした、在宅支援をきめ細かく、リハビリの充実を課題として取り組むと述べています。


広報誌ありがとうござます 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/20(Fri) 21:50 No.1437
社会福祉法人 薫会 特別養護老人ホーム 北九州シティホーム
「かきくけこ新聞」新春号 送呈ありがとうございます。

東日本大震災の支援のため、昨年11月8日~12日まで、北九州市社会福祉協議会被災地支援ボランティアとして、施設部長の鹿島信行さんが参加された報告があり、理事長からの新年挨拶では「まずは地域福祉の要として絆を深め精進することを新年の目標」にかかげました。

特定医療法人 東筑会 東筑病院の「KAIHOU」新春号 送呈ありがとうございます。

早川知宏理事長は翡翠苑(老人保健施設)の移転新設に触れ、「当院から車で5分ぐらいの少し高台の地に4階建てで建築され、そこから見た帆柱山などの展望はすばらしく、さらに各階に展望風呂も設置・・・」と事業計画をのべています。4月以降利用の開始予定です。

どうぞ福祉関係、医療関係の広報誌の寄贈をお願いします。


行方不明者への情報提供をよびかける 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/20(Fri) 12:42 No.1436
 門司署は本ホームページ掲載の行方不明者、丹田芽久美さん(40)の情報提供を18日、記者会見してよびかけた。これを受け、読売新聞、西日本新聞は19日の朝刊の北九州版に掲載。読売は写真入りで、西日本は写真がついてなかった。20日には、毎日新聞が北九州版で写真入りの活字も大きくとても読みやい。西日本新聞は昨年5月2日に行方不明になった田中紀行さん(当時71歳)、(小倉南区)を掲載した。マスコミがとりあげたことを感謝したい。

小倉駅でも丹田さんの写真入りチラシが配られていたと知らせてくれた方もいた。ウエルとばたや市民センターでチラシが張っていたよと告げてくれる人もいる。大きく行方不明者への関心が高まりつつあることを感ずる。

そこでお願いです。福祉関係の広報紙や機関紙でぜひ、行方不明者の記事を掲載してください。田中さん、丹田さんが無事発見されますようお力になりたいと思います。

それだけに、3月9日(金)6時半からウエルとばたの大ホール開催の「徘徊」をテーマにした第4回認知症北九州大会の成功が大事になってきました。一人でも多くの方の参加を願います。
声を掛け合って参加しましょう。


レビー小体型は徘徊を起しやすい 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/19(Thu) 10:35 No.1435
 このほど滋賀県の大津市で県主催の認知症を学ぶフオーラムが開かれた。対応が難しいとされるレビー小体型認知症の発見者であるメデカルケアクリニック(横浜市)の小坂憲司院長が講演、レビー小体型認知症の特徴を最も徘徊や妄想などを起しやすいとして、「患者の苦しみも強く、介護者の苦労が多い」と解説した。早期診断の重要性を強調した。

続いての特養の淡海荘(栗東市)では、現場スタッフの苦労をありのまま、書き綴る「わかってよ!ノート」を導入し、利用者や職員の気持ちがわかりあえる職員のケアの見直しや職員間での情報共有できるようになった例が報告された。(1月16日 中日新聞より)

※レビー小体では、妄想・幻覚などが出ることは学んでいたが、
徘徊が出るのは初めて知った。徘徊者の病名なども知り、参考にし考えていかなければと思いました。みなさんの持っている情報をこの掲示板で書き込みください。


笑顔が大切 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/18(Wed) 15:34 No.1433
●認知症の妻が、肺炎をおこしたり、転倒してけいれんを起こしたりして、ついに病院、施設でお世話してもらうことになった。、私は自分のできる限り、見舞いに行き、食事介助したり、好きな歌曲を聞かせたり、アロマテラピーを行った。笑顔が見られる時、その瞬間は、100万ドルの笑顔それ以上の喜びを妻からいただいた。見舞いにいくのは、妻の笑顔を見にいくためだ。胃ろうをしてからは、笑顔の数が少なくなった。なぜか、亡くなる前の1年間ほどは、笑顔がみられず、それでも童謡を聞かせると、泣き顔になり、時には声を立てて泣くのだ。胃から食物ははいらなくなり、腸から食物をと手術したその日に亡くなった。4年8カ月前である。妻のすばらしい笑顔の写真を毎日見ながら自分を励ましている。

●昨日、八幡東区レインボープラザで「認知症高齢者の施設内レクレーション」をテーマにして、同区の認知症対応グループホーム交流会と介護サービス事業所連絡会合同の催しがあった。講師はNPO法人 福岡県レクレーション協会専務理事・学習センター長の佐藤靖典さん。最初にいきなり隣の人と自分の名前などを言って挨拶し、最高の笑顔で握手してくださいとの指示だ。隣は小倉南区の元世話人で介護事業所を運営している介護ベテランのNさん(女性)。

最高の笑いといっても、どれが最高の笑いかわからない。自分でこれが最高と思われる笑顔を見せた。
いろいろなリクレーションがあり、それらすべてが認知症の方が笑顔になり、元気になる力を持っているということだ。また、集団の中で、集団の力も借りて。コミユニケーションのレベルをアップすることが大事と先生は強調する。

人は誰でも、話かけられたいと思っている。
見つめられたいと思っている。
関心を持ってほしいと思っている。
認められたいと思っている。
ほめてもらいたいと思っている。
大切にされたいと思っている。

この「相手気持ち」をききとる聴き方をみにつけてほしいという。体、手足を動かし、血流をよくすることで脳の働きも活性化する。相手を褒めることも大事、「すごい」「すばらしいね」「いいね」などのちょっとした一言を言うか、言わぬか、それが幸、不幸につながる。ひとことの言葉は5秒もかからない。

●2010年の9月15日のNHK「ためして合点」は興味ある認知症研究の発表を行った。進行したアルツハイマー病の患者に「笑顔」「泣き顔」「驚いた顔」など様々な表情の写真をみせて、「この人はどんな気持ちか」と認知症の人に聞いた。

「驚いた顔」「怒った顔」はあまり認知できなかった。しかし、笑顔つまり「相手が幸せか」「幸せでないか」を読み取る能力は最期まで衰えないことがわかったというのである。

介護する人が疲れたり、精神的に追い詰められると、笑顔になれなくなってしまうと、介護される人もそれを感じて不安になることが考えられる。介護者が余裕持って介護をする大切さを知らされた。


第28回朝日歌壇賞 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/18(Wed) 12:35 No.1432
 16日の朝日新聞の歌壇に第28回朝日歌壇賞が掲載されている。佐々木幸綱氏、高野公彦氏、永田和宏氏、馬場あき子氏選による2011年入選歌から各氏が1首を選んだ。すべてが震災原発関連でした。

馬場あき子選を掲載します。

ペットボトルの残り少なき水をもて位牌洗ひぬ瓦礫の中に     (いわき市) 吉野 紀子

文字にして自分の心に残したかった忘れられない津波の跡の情景でした。つらい年でしたので選んでいただき感謝しています。

評 瓦礫の中に発見した位牌の強烈な存在感と衝迫的なお清めに籠る悲しみ。


「つながりの大切さ」訴え 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/17(Tue) 12:11 No.1431
 1月17日付 毎日新聞 朝刊の北九州版に「つながりの大切さ」訴え 高齢者のための危機管理」講座が掲載、ぜひお読みください。紹介します。

認知症になっても安心して暮らせる街づくりを目指す「老いを支える北九州家族の会」世話人代表の高田 芳信さん(82)が16日、戸畑区の一枝市民センターで講演。「地域のつながりの大切さ」と題して、認知症の症状や、高齢者が行方不明になる問題を説明した。

昨秋始まった生涯学習講座「高齢者のための危機管理」(6コマ)の1コマ。同センターと地元社会福祉協議会が共催し、地元住民約30人が耳を傾けた。

高田さんはアルツハイマーを発症した妻を約18年半介護した経験があり、認知症を知ってもらう講演活動を長く手がけている。昨年以降、認知症のお年寄りらの行方不明情報が会に相次いで寄せられており、初めて行方不明への対処に重点を置く内容にしたという。高田さんは「地域が支える必要がある。ぜひ、理解して協力していただきたい」と訴え、「早く捜せば見つかる可能性が高い」と協力もよびかけた。

同センターの中堀伸二館長は「参加者の関心は高かった。高齢者が住みやすい地域づくりに役立てたい」と話していた。【銭場裕司】

質問の時間もあり、講演の時間は1時間45分であった。それでも、まだ言い足りない部分があった。認知症について知っていただきたい内容が多くなったということだろうか。今後も、徘徊について、お話させていただきたいと思う。高田


方言あれこれ 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/16(Mon) 15:39 No.1430
 老いを支える北九州家族の会の会報、1月号の編集室こぼれ話に

同窓会があり、出欠の返事を○○日までにいただけると幸せます」の「幸せます」が話題となった。福岡県出身者には違和感がある。しかし、これが、山口県の方言だとあるテレビ番組で言っていたという。「幸せます」は「幸いです。嬉しく思います。助かります。といった意味だというのだ」編者はこれからも「幸せます」を使っていきたいと結んだ。

東北弁には「たんまげだぁ」ということばがある。消しゴム作家の津久井智子さんは昨年の春に「たんまげだぁ」(驚いたぁ)など30の方言を入れた素朴な雰囲気のはんこをつくり、それを
シールにした。イベントなどで販売し、売上を東日本大震災の被災地支援に寄付をしている。

がんばらんまいけ(頑張ろう)
冨山県内の郵便局は昨年9月から方言を印刷したオリジナルフレーム切手(1シート1200円)と絵はがき5枚、1000円を販売している。

まだ、痴呆症という言葉が使われていた時に福岡県内の痴呆性高齢者のグループホームが連携を強めようと、協議会をたちあげた設立総会で、痴呆性高齢者の権利を尊重する福岡宣言を発表した。
それが、博多弁で大変ユニークで内容も立派だ。

権 利 宣 言
「あたしゃ、好きでこげんなったとじゃござっせん。よう物忘ればしたり、暮らしのなんやらかんやらのわからんごとなって、これからさきゃ、どげんなるじゃろうかと、そげなことば考えよったら、心配で、心配で、もう寂しゅうてたまりまっせん。
そんやけん、声ばかけてほしかとです。来るしかこともありましたばってん、たのしかこともいっぱいあった昔のことやらば、
一緒に思い出してやんしゃられんですか。側(そば)におって、あたしが恥じばかかんごとコソーッと出番ば教えてつかあさい。
あたしゃ、これから先もずっと、みんなと仲良う、都合よう暮らしていきたかと願うとります」

「よか、よか。物忘れしてもなんちゅうこたぁなかですよ。うったち若いもんが『どげんさっしゃたとー』と声ばかけますけん。何か困んしゃた時はあいづばしんしゃったら加勢しますけん。うったちは、なーんも知らんけん、昔のことばいろいろ教えてやんしゃられんですか。そげんこげんして、のーんびり仲ようくらしまっしょうや」

※これを北九州弁でしたらどうなるのでしょうか。どなたか作っていただけないでしょうか。認知症サポーター養成講座でも紹介します。


大震災復興支援チャリティコンサート 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/15(Sun) 17:14 No.1428
 正式なチラシが届きましたのでお知らせします。

とどけ!岡垣から音の風
東日本大震災復興支援チャリティコンサート”はなれても心はひとつ”

日時   平成24年3月25日(日) 開場13:00 開演13:30
場所  岡垣サンリーアイ ハミングホール
料金  全席自由 高校生以上:¥1000(当日¥1500)小中学生:¥500(当日¥700)

第1部 東北からの報告  東日本大震災支援報告 山形県最上町 NPO やまなみ代表 大場 武男

ヴァイオリン演奏 池田 敏美
伴奏 岡田 菜美

曲目 G線上のアリア 望郷のバラード 百万本のバラ ほか

第2部 明日への希望を胸に

特別出演 本田 路津子

曲目 秋でもないのに 一人の手 見上げてごらん夜の星を ほか

合唱
新日鉄八幡うたう会・・・・斎太郎節 ほか
混成合唱団「凪~Nagi・・うたの力 ほか
こども未来館合唱クラブ・・シュシュ ほか

主催 東日本大震災復興支援チャリティコンサート実行委員会
後援 岡垣町・岡垣町教育委員会・岡垣町社会福祉協議会 サンリーアイ文化スポーツ振興財団
お問い合わせ NPO おかがきひなたぼっこ
〒811-4203 岡垣町内浦592番地 ℡ 093-282-4270


出演者のプロフィール 高田芳信2012/01/15(Sun) 18:39 No.1429
池田敏美 旭川出身。武蔵野音楽大学器楽科及び専攻科卒
2001年 東京フィルハーモニー交響楽団団員
2003年フリーとなり、演奏活動を続けている
本田路津子 デビュー曲「秋でもないのに」「一人の手」等のヒット曲を飛ばし、高音の美しい声で多くの人     を魅了した。2001年に地域社会に顕著な貢献をした女性を表彰する「国際ソロプチミスト福岡     ー東」で女性栄誉賞を受賞。

多くの方の参加で復興支援に弾みをつけましょう!


行方不明者を探してください 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/14(Sat) 23:22 No.1427
行方不明者の詳しい情報がはいりました。

氏名 丹田 芽久美(たんだ めぐみ)さん。40歳。

※ 知的障害者のため、知能は幼稚園程度です。

1月7日(土曜日)午前11時過ぎに、門司区高田2丁目の自宅前から突然行方が分からなくなりました。
一人で外出したこともなく、買い物もできません。

身長 160cm位。中太り

●外出時の服装
赤のダウンジャケット・エンジ色のマフラー
黒のニット帽・グレーのスエットパンツ

どんな小さな情報でも構いません。
心当たりのある方は、最寄りの警察署または下記の連絡先にお知らせください。

連絡先 門司警察署生活安全課
電 話 093-321-0110 内線261


行方不明者を探しています 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/12(Thu) 10:59 No.1426
門司区在住の丹田芽久美(たんだめぐみ)さん、40歳をさがしています。
身長 157センチメートル、赤のフード付きダウンジャケット、グレーのズボン、毛糸の帽子、マフラー、手袋を着用。
花コサージュ付きの黒のショルダーバッグを持っています。
1月7日(土)11時頃から行方がわかりません。

お心当たりの方は、
北九州市立ひかり工芸社 (電) 093-391-8677
門司警察署       (電) 093-321-0110
または、もよりの警察に連絡をお願いします。


東日本大震災の短歌 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/11(Wed) 21:33 No.1425
朝日歌壇より1月9日付

高野公彦選

いつもよりやさしくゆっくり年賀状の宛先を書く「福、島、県」と   (浜松市) 石田 佳子

評 除染や風評被害で福島の苦悩は続くが、その地に住む人々へのやさしい思いがにじむ。

核弾頭、原発潜ます星の影は月覆いゆく朱にそめつつ         (吹田市) 小林 昇

評 幻想的な月食を眺めながら、心はこの星(地球)の現状を憂える。

馬場あき子選

ほだげんちょ、ふくしまの米,桃、りんご、梨、柿、野菜、人も生ぎでる (福島市) 美原 凍子

評 美原さんの福島弁が切実感を加えた。ほだげんちょは「そうなんだけど」。米や果実と並ぶ結
句が心に沁みる。


成人式おめでとう 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/10(Tue) 17:05 No.1423
 8日に八幡東区スペースワールドで北九州市の成人式が行われた。新成人は1万84人。この日の参加は7664人であった。

北橋健治市長は「みなさんには、柔軟な想像力とエネルギーにみちた行動力で新たな時代を切り開くことを願っている」と挨拶。新成人を代表して九州国際大学2年 武藤大樹さんは「東日本大震災で若くして夢や希望をかなえる事が出来なくなった同世代の人達の分まで夢を叶えていきたい」とあいさつした。市職員の郡谷理恵子さんは「この20年間悩みながらも楽しく過ごすことができたのは、そばで支えた家族や友人のおかげです」と感謝をのべた。

仙台市体育館で行われた成人式には代表の2人、渋谷夕果さんと竹丸直翔さんは「私たちが仙台の復興を担っていく役割を果たせるように、今後も学び続け、力を発揮していきたいと思う」と挨拶した。

宮城県気仙沼市では高橋祐介さんと守屋歩美さんが「震災後、手をさし伸べ、勇気を与えてくれたのは、地域の人と仲間たちでした。仲間たちと共にふるさと気仙沼を築いていくことが、私たちに与えられた使命です」と決意をこめ話した。

テレビでも放映されたのですが、成人式を迎えた佐々木麻美さん。福島、飯館村から避難生活を送る家族と離れ、茨城県内で働いている。佐々木さんは被災地支援として、全国から寄せられた全国から寄せられた振袖の存在を知った。提供された振袖には、それぞれの贈った人達の手紙が添えられてあった。
手紙には「この着物を着ていただく、あなたへ。 あなたの夢がいつか必ずかないますように」と書かれていた。飯館村の成人式には避難先の福島市で行われた。


朝日夕刊 素粒子 高田芳信 – 2012/01/11(Wed) 08:04 No.1424
●見る影もない町あり、亡くなった仲間あり、避難先での式あり。それでも復興の前線に加わることを誓う新成人。

Re:チャリティコンサート支援を決める 高田芳信 – 2012/01/09(Mon) 21:16 No.1422
今日、NPOおかがき ひなたぼっこの三好冨美子所長さんが、私たち事務所を訪問、世話人会開催の冒頭、チャリティコンサートに協力支援をと訴えれられ、世話人全員の拍手で協力をすることになりました。
東日本大震災はまだまだ、多くの支援を待ち望んでいます。
日本フイルハーモニーのバイオリニスト、池田敏美さんや本間路津子さんもボランティやで加勢をしてくれる。歌を聞き、東日本大震災の被災者のお話も聞けるこの機会にぜひ多くの方に参加をお願いします。
12日頃には、新しくちらしとチケットが届きますのでよろしく。

徘徊見回りへsosネット 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/09(Mon) 20:42 No.1421
12月31日付 冨山新聞より

 冨山県の上市町地域包括支援センターは、認知症などで徘徊して行方不明になる高齢者を、地域あげて捜索保護する「認知症高齢者等徘徊sosネットワーク」を整備する。

フアックスで行方不明者の情報を共有し、遠方に行ってしまう前に早期解決をはかり、高齢者やその家族が安心して暮らせる街づくりを目指す。

同町の65歳以上の高齢化率は28%で、県平均約26%よりも高い。行方不明になると、時間の経過とともに、発見はむつかしくなり、体力の影響も心配されるため、早期発見保護が重要となる。同町地域包括支援センターは警察や消防、福祉事務所などの関係機関だけでなく、地域に根をはる商店など、捜索の協力を広げることで、早期発見につなげる。コンビニエンスストアー、タクシー会社、銀行、郵便局、美容院、理容店などにsos協力事業所になってもらい、同センターなどとネットワークを結び、できる範囲で捜索に協力してもらう。現在、商店や金融機関など、約300件事業所の協力をとりつけているが、50か所の協力を目標にしている。

徘徊する恐れのある高齢者は身体的な特徴を家族から同センターに事前登録してもらう。徘徊した際に、情報を協力事業所へフアックスで迅速に提供し、捜索に役立てる。年明けから認知症グループホームなどに事前登録の協力をよびかけている。

※ 小さな町で、地域包括支援センターが、ネットワークづくりに奮闘している。高齢化率は北九州市よりちょっと高い。私たちの市も、高齢者支援計画の中にも、徘徊高齢者の支援方針が出されている。行政も、警察も消防も、地域包括も、草の根ネットワークも、私たち家族会も、早く行動に立ちあがり、一人の行方不明者をださない町をめざしていっそう努めよう。

今日からちょうど2カ月後、徘徊をテーマに『認知症北九州大会』が開催される。関係者が参加しやすいように3月9日(金)の夜、ウエルとばた3階の大ホールを予定している。ぜひ、きてください。これを機に市内に網の目のような徘徊sosネットワークができるようにしましょう。


新春福祉交流会 北九州 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/08(Sun) 13:18 No.1420
 北九州市社会福祉協議会主催の新春福祉交流会は昨日、1月7日に小倉北区のリーガロイヤルホテルで400人を超す参加者で行われた。福祉関係者だけでなく、健康福祉産業異業種交流会でもあり、企業の参加もかなりあった。
小川洋県知事も見えられ、冒頭にあいさつ、地元出身の国会議員、県会議員、市会議員が紹介された。北橋健治市長も公務のため遅れたが参加、挨拶された。あとは食べながら、飲みながらでの懇談交流で、私は女性の会のTさんの横の席に座った。いろいろな方とお会いできた。福祉関係者がこんなにも多いのかと驚きだが、私たち家族の会も一層奮闘しようと決意した。

大震災と認知症 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/07(Sat) 16:08 No.1419
 町永俊雄さん(NHKキャスター)のコラムに「大震災と認知症」というのがある。
仙台市のグループホームを運営する蓬田隆子さんは二つあるグループホームの一つを流され、入所者7人を津波で亡くした。そして辛うじて支えられた一つのグループホームで生活することになる。

「環境の変化」が大きく認知症の高齢者にのしかかかった。穏やかだった人が、暴言を吐き、誰もの顔に不安が張りついたままだ。どうしょう。蓬田さんは話し合った。何にもやることがないのが、かえって、いけないのではないか、役割をもってもらおう。グループホームでの作業に、また加えてもらった。配膳や布巾の整理、誰もがいきいきとしてきた。庭に出てお茶を飲む、にこにこと、笑みがあふれ出る。

蓬田さんは涙の中、絞り出すように語った。「認知症の人は大きな力をもっている。それに教えられて助けられた。感謝しています。亡くなった人のためにも、認知症の人と一緒に誰もが安心して暮らせる地域をつくっていかなければ・・・」

ぎりぎりの状況の中で改めて二つのことを確認。
認知症の人は何もわからない人ではない。いやむしろ地域で大きな役割をもっている。
そして認知症の人が生き生きと暮らせる、そんな当たり前の地域が安心のためのしなやかで強靭な社会の再生につながるという二つのことを。
大震災で私たちは、この社会のありようを根本から考えなおそうとしている。そのためにどうするか。テーマはあまりに大きく、身の丈を超えている。しかし、だからこそ認知症をとりまく地域とくらしのとりくみ、物語を見つめたい。それは安心と安全のための確かな道すじにつながる。


大腸ポリーブの手術 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/06(Fri) 21:11 No.1418
 日野原重明先生の本「日野原重明 100歳」を読んでいる。
その中に、2010年の12月14日に、先生99歳で、大腸ポリーブの手術を受けた、とある。
朝8時に聖路加国際病院の内視鏡室に入って、良性のポリーブ切除、20分のうちに処置が済み、病室に戻った。新聞に目を通す姿も、食事をとる姿も普段と変わらない、まるでホテルに滞在しているようにリラックスした様子だったと記述されている。

これは驚きだ。
先生とは比較にならないが、私は82歳で、大腸ポリーブが2センチあると診断され、昨年の11月10日に入院、11日、手術、12日退院した。手術も、「間もなくおわりますよ」と担当の先生からの声があったが、それからが長く、40分程かかり、終わった。あと、11日の夜から歯が痛くなり、痛みどめを看護師さんに請求し、服用したが、痛みは取れず、12日の午前中、退院となった。そのまま、かかりつけの歯医者に、直行し、みてもらい、抗生物質と痛みどめをもらい服用した。今度は胃の調子が悪くなり、内科のかかりつけに行き、胃の薬を頂戴するということになった。日野原先生とは大違いだ。

先生は検査や簡単な治療のために、年に1~2度はこうして入院します。多くは日帰りです、と述べている。
私は大腸の検査も数年はしていなかった。
先生は「自覚症状がなくても、検査や健康診断を受け始めたのは、もう今から半世紀以上も前のことです」との文章もある。

100歳野先生がこのように、自分自身の体に注意されていることを学びたい。自分はもう年だからと、検査などをおろそかに、される方もぜひ、先生のこのような体験を生かしてほしい。


今月のサン・ドリ-ムひろば 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/05(Thu) 09:56 No.1417
今月のサン・ドリームひろばは1月11日(水)
午前11時~午後3時までです。

事務所を開放して、市民のみなさんの相談、おたがいの介護経験のお話、みとりを終えた方も、心を癒す場として、参加ください。その他、会のことをもっと知りたい方、ご来所ください。
自由にだべる場でもあります。

場所は戸畑区中本町3-10 JR戸畑駅そば 中本町商店街
中本町ビル2階です。
(ロータリー 縁台将棋をしている前のビル)
お待ちしています。  


大曲浜獅子舞復活 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/04(Wed) 09:39 No.1416
昨日3日は正月三が日の最終日。
宮城県東松島市では、300年以上続く「大曲獅子舞」が見事に復活した。

東日本大震災による津波で、メンバー4人が死亡し、獅子頭など道具類が流された。いったんは活動休止へ追い込まれた。しかし、若い人や住民らは、「地域の絆の証を残そう」と力を合わせ、道具等を揃えた。こうして3日、大震災の犠牲者を弔う舞が披露された。

朝8時、「よっ」「さぁ」の元気な声が響いて獅子舞は始まった。舞は次第に激しい動きとなり200人を超す見守る人を喜ばせた。


桑折町の風物詩 冬花火 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/03(Tue) 18:52 No.1415
 福島県伊達郡桑折町は昨日の2日の夜、復興祈願花火を打ち上げた。主催は同町の観光協会。町より予算がもらえなく、今年はあきらめかかったが、被災した福島県のためにと、花火師の今野義和さんが、花火を無料提供し実現した。今野さんはカエルをイメージした創作花火を創った。「きっとカエル」「無事カエル」「みんなカエル」の願いをこめて、当日200発をうちあげ、冬の夜空を彩った。

大震災復興支援チャリテーコンサート 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/02(Mon) 15:36 No.1414
 私たちの会員で、岡垣町で「NPOおかがき ひなたぼっこ」というミニデーサービスを運営している三好芙美子さんからお便りをいただいた。
10年前に同ディサービスを立ち上げる時に、ご尽力をいただいたのが、山形県最上町の「NPO法人 やまなみ」理事長 大場武雄さんだった。その大場理事長が、昨年の東日本大震災後、最上町全町によびかけ、お隣の宮城県気仙沼や石巻への救援活動を始めたことを知った。

「一番必要としているものは?」と聞き、バスタオル、石鹸、はみがき、ほっかほっか、下着や生理用品、紙おむつをダンボール箱、5箱を送付。炊き出し用のカンバ送金。次々と変化する要望にこたえて、支援を続けた。”はなれても 心はひとつ”と模造紙にデイサービスの利用者、おばあちゃん、おじいちゃんや職員の手で一生懸命に書かれた絵手紙やメッセージをいっぱい貼って送った。隣の町、遠賀町の絵手紙クラブにもよびかけ送ってもらった。5月22日には、「ひなたぼっこ」の庭で野外コンサートを実施。50人が集まり、歌を歌ってエールを送った。こうして、10数回にわたって、支援活動を続けてきた。

この熱意に、「やまなみ」の大場理事長から「ぜひ岡垣に行きたい。東京フィルハーモニーのバイオリニスト、池田敏美さんを一緒に連れていく」と連絡があった。
三好さんは直ちにこれは一人でも、多くの方に聴いていただきたいと、3月25日に日程を決め、チャリティコンサート実行委員会を立ち上げ、本田路津子さんもボランティア出演も決まった。いま全力をあげて、取り組みを強めているとの内容でした。

東日本大震災復興支援チャリティコンサート”はなれていてもこころはひとつ”
とどけ!岡垣から音の風
●3月25日(日) 13時開場 開演13時半
●場所 岡垣町サンリーアイ ハミングホール
第一部 東北からの報告
第二部 明日への希望を胸に

ちらし届き次第 詳細をお知らせします。ご期待ください。被災者支援を一層つよめていきましょう。


孤独死「身近に感じる」高齢者ひとり暮らし 投稿者:高田芳信 投稿日2012/01/01(Sun) 21:25 No.1413
南日本新聞社1月元旦号より

一人暮らし高齢者のうち、孤独死を身近に感じている人が、49.6%であることが、南日本新聞社と鹿児島国際大学が、鹿児島県内4市町で行った合同調査で明らかになった。また、31.1%が、災害時の避難の際、手助けが必要と応えた。「孤独死を身近に感じるか」では、「非常に感じる」は15.3%で、「まあ感じる」は36.1%であった。

収入が低いほど、「非常に感じる」割合は高くなる傾向があった。男女別では、女性49%に対し、男性は53%であった。「緊急時に一人で避難できるか」では、「大いに人の手助けがいる」8.5%「少しの手助けがいる」22.6%だった。


新春に思う 投稿者:高田芳信 投稿日:2012/01/01(Sun) 20:01 No.1412
 新春を迎え新たな気持ちで掲示板に向かっています。昨年は、猪熊和仁様のお力添えで、このホームページがリニュアルされました。3月11日の東日本大震災、福島の原発と日本にとって、古今未曾有の大惨事となり、被災者の方々に何とかしなくてはと、老いを支える北九州家族の会では、義援金を集める活動やこのホームページを通しての激励のことば、現地の人の声、動き、朝日短歌欄からの東日本震災関係のみを詠んでいただこうと掲示板にのせてきました。この活動はまだまだ続けていきます。

第2は介護者が悩む胃ろうについて、掲示板を通していろいろな考え方を紹介し、掲示板を通しての討論をしてきました。この経験は今後もテーマを決め、みなさんのご意見を集中し論議できればいいなと考えております。介護保険や医療についてのご意見をお持ちの方、関係者の現場からの声、介護者や患者当事者の声がどんどんのせられるようにしたいと思っています。

第3にとりあげたのは、認知症の方の行方不明者の問題です。行方不明者の写真いりで、探してほしいと掲示板、ホームページでお願いしました。その後も、行方不明者が数件でました。直ちにとりあげました。まだ、発見されていない方、遺体での発見という辛い例も経験しました。一方では発見された方があり、発見された方の笑顔や家族の安堵の顔をみて、私どもも励まされ、早く、捜索ができるような、地域などのネットワークづくりをすすめるようよびかけました。

私たちの総会で徘徊問題をとりあげることを方針化し、友誼団体の認知症草の根ネットワークの総会では特別決議を採択、2か月後の3月9日には、第4回認知症北九州大会が開かれますが、そのテーマは徘徊問題です。

このように私は「認知症になっても、障害をもっても安心の街をつくることをめざして、活動しております。みなさんのお力添えをお願いいたします。いま、会員、なかまを増やそうと努力しています。会員の方には介護の情報満載の会報を毎月郵送、お届けしています。年会費1500円ですが、今期はあと3月まで3カ月ですので、特別500円の会費で入会することができます。

今年も、ホームページをご覧になればわかりますように、認知症の方、要介護者のために、そして介護されている方のために全力をあげて、がんばりたいと思っています。ご協力をお願いします。

-理事のつぶやき

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