０８

第７話へ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会報誌　平成年月号掲載
第8話　「変化なし」はいつまで？

　前回、『最近、ばばは話をしなくなった。なぜだろうか？』という話を書きました。私達家族には、昨年までの『キーっ。』という気持ちの高ぶりが減ってきています。たぶん、オムツ交換や入浴の介助をしている方、同じことを繰り返し聞いたり話したりする方や、動き回って目が離せない方を介護している方からみれば、それはうらやましいと思われるかもしれません。

　確かに手はかからなくなってきています。夜中や早朝にトイレに起こされることもなくなりました。（と書いている矢先から、横で起き上がってトイレに連れて行くようにとの視線を感じています。このように人が何か作業をしているいいところで、中断させられます。トホホ）

しかし人は年々老いていきます。ばばも2年前まではどうにか立つことが出来、どうにか伝って歩いていた記憶があります。（母に確認。母も記憶が不確かではあります。）その時は勝手に歩いてトイレに行くため、何度も転倒し、骨折し、一度は血の海になっていたこともありました。

それからとうとう自分で立ち上がれなくなり、昨年は30分おきにトイレに連れて行けと、攻撃があり、我が母上も壊れかけ、ちょっとだけ私が肩代わりするようになりました（でもほんのちょっとだけです）。

　そして現在、ほぼ一日ベッドで寝ています。食事はテーブルに置いておけば食べます。食べこぼしもすごいですが、介助することなく食べています。着替えもどうにか一人でしています。

唯一動くのはトイレの時と、ヘルパーさんに介助してもらう入浴時のみでしょうか？

　しかし、家族は縛られています。家族一緒のお出かけは3時間が限度？家族揃っての旅行は無理。

私のことだけ言えば、仕事のない日の朝でも6時か7時にはトイレに行くと起こされて、せっかくの休みの日も余り遅くまで寝れない・・・・といった不満はあります。

　ばばの内臓はしっかりしているようですし、特に問題なく変化ない生活を送られているようです。

（今年の冬は体調を崩さずに乗り切りました）。

　さてこの『変化なし』がいつまで続くやら・・・・・・・？
　

第９話へ